オカマのイナコの掲示板・音川伊奈利の掲示板

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58件の内、新着の記事から10件ずつ表示します。


[78] つぶやきコラム キャミソール

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月18日(水)14時27分1秒 101.102.202.81  通報   返信・引用

つぶやきコラム 「キャミソール」
いえね~ひょんなことからハロウィンパーティーで仮装をすることになりました。それは女狐の扮装ですからオッパイが必要になりイオンタイムサービスでキャミソールを買ったが、半額シールを貼る女性もレジの女性もワタシと目を合わさなかった…変態と思われた。
#ハロウィン #女装 #女狐 #キャミソール #イオンタイムサービス #つぶやきコラム #オカマのイナコ

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[76] 無料の電子書籍

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月12日(木)15時29分4秒 101.102.202.69  通報   返信・引用

私の無料の電子書籍(20冊)が9月30日で廃刊になります。約100万回のアクセスをありがとうございました。 #無料の電子書籍 #伏見稲荷大社の物語 #アニメの原作 #コミックの原作 #音川伊奈利 #オカマのイナコ

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[75] 天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)09時25分55秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

梨香……1

 4月に入ると大学生の新入生の歓迎コンパが祇園や木屋町の繁華街で行われる。その多くは安い居酒屋チェーン店でこの時期どこの店でもコンパの予約が殺到して学生の街夜の京都の風物詩にもなっていた。
 親元を離れた開放感やホームシックになって人恋しいのか新入生の学生はなにかと街にくりだしている。そこでは一気飲みや王様ゲームを楽しんだ後は酔いつぶれる女子学生も多い。
 この時期は繁華街のタクシーもこの若者たちの泥酔者を嫌っている。なれない酒を飲みタクシーの中で吐き!その上意識不明になり病院に送るが運賃はもらえないし時間もかかるからだ。学生もそのことを知っているから泥酔者をビルの陰に隠し酔っていない学生が手を挙げてタクシーを止めるが、それに気がついた運転手はドアをバタンと閉めて急発進でよく逃げている。
それからは学生も学習効果を発揮して1人が先にタクシー乗り込み、それから仲間を呼びその泥酔者を連れてくる方法をあみ出しているからさすが学生アッパレと言うしかない。

 タクシー運転手福井慶三は祇園から木屋町を今日も流していた。すると若い学生風の女が手を挙げて合図をしている、タクシーは左にウインカーを出して止まった。女が乗ってドアを閉めようとすると、
「すいません、もう1人乗ります」
 その女がタクシーに乗ると同時に男3人に抱えられた意識不明の女子学生を発見して運転手は「ヤバイ!」逃げようとするが先に乗った女は後部座席に深く座っていた。それでやむを得ず福井は意識不明の女ともう1人を乗せて伏見区藤森にある京都教育大学の近くのワンルームマンションまで送っていた。
 運転手は、
「この娘は何階?」
「はい、すいません…4階なんですけど…このマンションはエレベーターが…」
 福井は黙ってその意識のない女を抱っこして階段を一歩一歩上がっている。右手はセーターの上からだがオッパイにある、その左胸の膨らみと温かみが福井の脳に伝達されて脳は福井のペニスに血を静かに送っていた。
 部屋の前ではその娘を一旦座らしてGパンのポケットに手をいれて鍵を探した。ポケットの中は窮屈で太股と足の付け根の部分に鍵はあったがこの時の恥丘の感触がこれまた福井の脳を刺激していた。
 部屋は細長いワンルームマンショで窓が一つ、そこのシングルベッドにその娘を寝かした。その娘の顔はまだ幼くて白い顔とショートヘアーがよく似合い可愛いかった!福井は付き添いの女に、
「規則正しい寝息をしているからこのまま寝かして置いても心配がない」
「運転手さん、ありがとうございました」
「いえ!この時期はこんなのが多いから…で、あなたはどうしますか?」
「はい、私も家に帰ります。桃山なので送ってください」
 福井はわざわざ娘の鍵をテーブルの上に音を立てて置き、その娘を先に部屋から出して内側からロックする振りをしてドアを閉めた。
「運転手さん、やさしい方でよかった!」
「君たちは京都教育大学の学生?」
「はい、私は千恵美といいます、二年ですが、あの娘は梨香という新入生です。私も梨香も山口県から京都にあこがれてきました」
 福井のタクシーは桃山で千恵美を降ろしてから梨香のマンションに向かうがその途中コンビニに寄りガムテープと使い捨てカメラを買っていた。福井は梨香のマンションの玄関にタクシーを止め急いで階段を駆け上がっていた。部屋の電気を点けると梨香はすやすや寝息をたてている。その梨香の両手を頭の上で合わせガムテープでグルグル巻きにして口にも張った。
 セーターを捲り上げてブラジャーをはずしてGパンをずり下してから横に添い寝をするような状態でパンティーの上から恥丘をなぜ回して左のオッパイを吸ったところで梨香が目を覚ました。梨香は、
「ウウウッ!」
といいながら足をバタバタさせて抵抗をしている、福井は耳元で、
「なにも怖いことはあらへん、しばらく静かにしていたら命はとらないから安心したらいい、わかった梨香ちゃん」
 梨香は黙って「コクン」うなずいていた。

…………2


 男は梨香のパンティーを脱がして右手の中指で梨香の最も敏感な部分を探してはいるが梨香は太股を力いっぱい閉めてている。男の口は梨香の左胸の乳首を舌でころがしたり甘噛みをしていると乳首が起ってきている。その乳首をマイクのようにしながら色々質問をしていた。
「梨香ちゃんは、彼氏はいるの?」
梨香は「ううう…」といって顔を横に振っている。
「そう、それなら処女なの?梨香ちゃんは?」
「………」首をコクンとしている。
「そう、オナニーはしたことがあるの?」
「………」
「梨香ちゃんは山口県だってね~家はお金も持ちなの?」
「ううう…」今度は顔を横に振っている。
「そう、このマンションの家賃や生活費、それに授業料なんかは送ってもらっているの?」
「ううう…」首をコクンとしている。
「それなら深夜に繁華街で酒を飲んで酔いつぶれている場合じゃないの!わしの娘も東京にあこがれて私立の芸術大学にいったが、いまでは風俗で働いているという噂がある。借金まみれになってヤクザの消費者金融がわしの家にまで押しかけてきよる!」
「………」
「梨香ちゃんもいずれ先輩の男にこうしてやられるのは目に見えている。そんなアホな大学生に梨香ちゃんの処女を奪われるのならこのわしが奪っても神さまは何も文句はいわない…どうせお前らは親の気持ちも理解できない腑抜けの集団だ!親はお前らのために必死になって働いているが、なんだ!このざまは…この姿を写真に撮ってお前の両親に郵送してやろか~梨香ちゃん!」
「ううう…」
 男は梨香の両足を思いきり左右に開らかせ閉じないように男も両足で太股の内側からロックをしていた。ベッドの照明は真上にあり明るい、梨香の陰毛は薄くて長い、その下にはまだ穢れを知らないピンクの割れ目がクッキリと現れている。男は使い捨てのカメラを構えて「バシャ!」フラッシュの光は梨香の処女喪失寸前の秘部の奥まで容赦なく届いていた。男は、
「これが処女喪失前、次が処女喪失の瞬間、そしてわしの精子が梨香ちゃんの割れ目から流れ落ちる写真や!どや!梨香ちゃん、芸術やろ~」

 梨香の目からは涙が溢れ出し「イャイャ!」と顔を横に振ってはいるが、男は梨香の秘部に顔を埋めた。しかし、男の目にはアンモニアと女独特の匂いがまじりあって目がチカチカしている。それはそうだろ~梨香は朝早くにたとえ朝シャンをしたとしても今は午前2時でそれからもう20時間近くの汚れがあるからだ。
 しかし、この男にとってはそれも若い女のフェロモンとなり股間の一物も威きり起っていた。男はこの匂いに目をチカチカさせた涙目で梨香の敏感な突起物を探し当てていた。それを舌の先でチロチロ、吸って甘噛みをしながらまた舌でチロチロしていると梨香の太股が「ピクッ!ビクッ!」と反応をしながら口からは、
「ウッゥゥゥゥゥ…」「アッァァァァァァァ…」が、このうめき声は梨香が感じているのか、それとも嫌がっているのかは男にはわからなかったが、梨香の割れ目の一番下の穴からは白い液体が流れ落ちていた。男はこの液体をペニスにまとわりつかしていると同時にそのままその穴に静かに入れていた。ペニスの先の丸い部分が秘部に隠れると梨香は激しく腰を上下に振って抵抗をするがその弾みで「ズボッ!」と奥まで入った。


 男の脳には快感が走り抜けたが、梨香にとっては「メリメリ、キリキリ」の痛みが脳に突き刺さっていた。梨香はこの激しい痛みと屈辱の新たな涙をながしているが、歯を食いしばっていた。
 男はペニスを半分だけ出して「これが処女喪失の瞬間」と独り言をいいながら写真を撮っていた。そして男は激しいピストンを繰り返し果ててはいたがこれも梨香の秘部から流れ落ちる男の精子の写真を撮っていた。男は、
「梨香ちゃん、もし警察にこのことを言うとこの写真を梨香ちゃんの実家の周辺や京都教育大学のキャンパスでパラ撒く。もしこのことを黙っているならもうこの部屋には絶対こない」がどうすると梨香に聞いている。梨香は首をコクンと振った。さらに男は、
「若い娘が深夜に酒を飲み歩く、これはこういうことを身体のどっかで期待している証拠で女の本能だ!世の中を甘く見てはいけない今夜のことは社会勉強したと思って感謝しろ!」
 といいながら梨香の両手と口に巻かれていたガムテープをほどしていた。

…………3

 梨香は口のガムテープを自分で取ってから、
「その写真をどうするのですか?」
「これはお前が警察に行かないための保険だ!このことをお前が忘れなければこのフイルムを現像はすることはない、これはお前の人生と俺の人生を掛けた大事なものだ!」
「そんな卑怯な手をいつも使っているのですか…」
「いや、今日が初めてだ!」
「どうして…私にそんなことを…もし妊娠したらどうするのですか?」
「いや、それは心配がない、俺はパイプカットをしている。そんなことより今夜のことは忘れろ!どうせお前も結婚するまでには色々な男に抱かれるのは目に見えてる」
「そんなことはありません…」
「そんなことがあるからお前は俺に犯された!俺は強盗も殺人もしない!もし俺が俺でなければお前は今頃殺されている!感謝しろ梨香ちゃん」
「………」
「俺はお前をここまで連れてきた千恵美を桃山までタクシーで送った。当然俺の名前もタクシー会社も知っているだろう~俺は逃げも隠れもできない、反対に言えば俺はお前らに俺の人生を握られていることになるから安心しろ!お互い今夜のことはなかったのだ!」

 男はこんな捨て台詞を残して梨香のマンションから出てはいったが、梨香にすれば泣いている場合ではないとまずシャワーを浴びて男の体臭と精液を梨香の身体から洗い流していた。
 そして昨夜家まで送ってもらった千恵美に電話をしてすべてを話していた。千恵美はもう一人の親友で同じ山口県出身の中川智子を誘ってからホンダシビックを運転して梨香のマンションに来た。
 梨香は千恵美と智子の前で泣き崩れ「どうしょう」を連発していたが、千恵美はその男に処女を奪われたことはもう諦めるしかない、だからと言って警察に行ってもこちらもかなりのダメージを受けるし保守的な土地柄では梨香が悪者になる恐れさえある。それに梨香の両親をも悲しましたくはないから…しかし、その男からはどうしてもその使いきりカメラを取り返さなければならない、そしてその男に復讐をしょうと言った。
 分かっているのは、塔南交通の中年の運転手で顔は梨香も千恵美もしっかり覚えているが、この塔南交通は京都でも中堅でタクシー車両も200台はある。この3人は取り合えずこのタクシー会社の近くの喫茶店に行きこの会社の運転手が客として来るのを待っていた。するとしばらくしてから塔南交通の運転手が来たので千恵美がなんとなしに話かけている。
「塔南交通の運転手さんは何人ぐらい働いていますの?」
「そうやな~昼勤と夜勤でそれぞれ200名ぐらい」
「夜勤の運転手さんは何時ごろ出勤して何時ごろ退社されます?」
「夕方5時ごろ出勤して、それから午前2時から5時ごろ入庫します」
 智子はこれを計算している。憎き犯人は午前2時から5時には帰って来る。このタクシー会社の前で3時間ほど待てば必ず発見ができる。梨香、千恵美、智子の3人は今晩から張り込みをしょうと一旦は解散をしていた。
 その夜の午前1時、千恵美がシビックに乗ってやってきた。3人はコンビニで缶コーヒーにおにぎり、おやつを大量に買い込み気分は秘密探偵団の諜報部員になっていた。そしてタクシー会社の車庫の手前で待っていると午前2時ごろから行灯を消したタクシーがポツリポツリと帰って来る。梨香と千恵美は目を皿のようにしてタクシーの中の男を睨みつけていた。
 梨香は昨夜の悪夢を思い出しながら涙ぐんでいる。どうして私がこんな目に合わなければならないの!私は何も悪いことはしていないのに警察にも両親に話せないこんなことが世の中にあるなんて…せめてお風呂に入ってから、せめて電気を消してから、梨香は処女を奪われたことよりもそのことにを恥いて心からの怒りを覚えている、この犯人は絶対に許せないないと唇を噛みながらタクシーを覗いている。
 梨香の処女を奪った犯人の顔は簡単に発見できた。男は午前3時過ぎに入庫して洗車をしている、それが終わると従業員専用の駐車場にゆっくり歩いて自家用車のエンジンをかけている、おそらく暖気運転をしているのだろう。智子はその男の車のナンバーをメモしている。
 約5分でその男はタクシー会社の車庫から出てきた。梨香らの探偵団は「やった!」と歓声をあげてはいるがその後のシナリオはまだ誰も考えてはいなかった。
 犯人の男は車庫から出て南へ、次の信号を左折して国道1号線を南に走っている。10分ほど走ると左にウインカーを出して深夜食堂に入った。梨香ら3人は駐車場で小1時間待ったがまだ出てこない、顔の割れていない智子が店内の自販機のタバコを買う振りをしてスパイ大作戦を演じている。
 犯人はビール1本と2合入りの銚子3本をテーブルに並べて同僚の運転手と大きな声で話をしていた。その調査報告を智子から受けている時に犯人はフラフラと店から出てきて千恵美のシビックの目の前で立ちションベンをはじめた。その場所は駐車場の端で少し店からは影になってはいるが国道からここに入ってくる大型トラックのライトに照らされている。
 この3人は静かに身を車内に隠してはいるが、目はしっかり犯人を睨みつけている、男はだらりとした大き目のペニスを器用に右手で持ち上げるようにしながら小便をしているが、その梨香の目の前にあるそのペニスは24時間前には梨香の秘部の中にありそれが梨香の処女膜を突き破っていた。

……………4

 犯人の男は立ち小便をしてから車を東寺方面の北に走らせている。智子は携帯電話で110番通報していた。
「国道1号線の大手筋から北に走っている自家用車がフラフラしながら走っています。かなり酔っ払っています、ナンバーは京都XXのXXXXで白のコロナです」
 犯人の車に千恵美の運転しているシビックがピタリとついている。2~3分走ると前から赤色灯を点滅させたパトカーがゆっくり走ってくる。千恵美も智子も窓を開け手を振って大声で叫んでいる、
「こいつです!こいつが飲酒運転をしています!おまわりさん~♪」
 それをパトカーが見つけてサイレンを鳴らしてUターンをして犯人の前に割り込んで停車させていた。犯人の男はパトカーの中に連れ込まれて約30分ほどしてから警官が犯人の車を運転してその前にパトカー、千恵美のシビックは3台目について京都市内に入った。
「やった!梨香、あの男は飲酒運転で捕まったわ、これで免停は確実だか…こんなものだけで許してはいけないわ」
 梨香はこの智子の機転を喜んだがカメラの行方が気になっていた。犯人の家は九条ネギの畑に囲まれた古ぼけた建売住宅でそのガレージに警官は車を入れて立ち去っていった。その後に梨香らはこの犯人の家の表札を見ていた。表札には、福井慶三、妻と思われる和美、それに明美、慶子の娘の名前と住所が書かれてあった。

 慶三は家の中に入り心配している妻の和美に、
「くそ~あの女どもチンコロをしゃがって…」
「お父さん、そ、それはどの女ですか?」
「いや、それよりこないだ長期の免停だったから今度は免許の取り消しになるかも…」
「お父さん、それまでお金はどうするの?それに罰金もあるんでしょう?」
「たぶん20万円ぐらいは…くそ~あの女から取ってやる」
「そんな…20万円も…」
「取り消しになったら、会社をやめて失業保険をもらう、取り消しだから失業保険はすぐ給付される、それが切れたらガードマンでもする」
 梨香、千恵美、智子の3人は次の作戦を練ってはいるがそんなにいい考えは浮かばない。たしかにタクシー運転手にとっては免許取り消しは痛いだろうが、梨香の心の傷から比べるともっと復讐をしなければならない、それにカメラのことが最大の問題でとりあえず来週もこの作戦を続けることになった。
 金曜日の深夜、梨香らはまた同じ国道1号線の深夜食堂で待っていた。金曜日で仕事が忙しかったのか福井がここに現れたのは4時を回っていた。福井はここでもう5~6年前から腹ごしらえをしてから家に帰っているが、以前は真っ直ぐ家に帰り妻をたたき起こして酒と食事の用意をさせていた。
 ところがこの不景気では福井の収入だけでは生活が成り立たず妻がフルタイムで仕事にでるようになってからは深夜に食事の用意もさせられないとこうして食事をして帰るが元々酒好きのために今夜も酒を飲んでいた。これは福井だけではなく場所は違えど多くのタクシー運転手がこういう生活をしていた。こうなると夫婦の会話も夜の生活も疎遠になるから離婚の発生率も他の産業よりも多くはなっていた。この福井も妻とのセックスは数ヶ月もなくつい若い女子大生の梨香のやわらかい感触が引き起こした事件とも関係がないこともないと福井は酔っ払った頭で自己弁護をしていた。

 福井はそれでもこないだの飲酒運転検挙に懲りて日本酒をやめて軽くビールを2本飲んでからラーメンを食べて家路についている。時間は5時を少し回ってはいるが、この時間にはめったに検問もない、それにあの女どももまさか二回もチンコロはしないだろうとたかを食ってはいたが、梨香らはそれを許さずまったく同じ手口でパトカーを出動させていた。
 今度は警察も悪質と見たのか福井は逮捕されて伏見警察署に連行されていた。梨香らは福井が逮捕されたのを見届けてからシビックの中で作戦会議をしていた。智子が、
「これであの男の復讐は半分終わった!残り半分とあの使い捨てカメラを奪うことだか…」といいながら智子は大学ノートにギッシリ書いたシナリを見せている。智子は大学の演劇部でシナリオを書いている。そのシナリオをコンビニでコピーして梨香と千恵美に渡している。智子は、
「このシナリオ通りに行くと犯人の福井は自殺または交通事故で死ぬようになっているの、そうなると梨香があの男に暴行を受けたことを知っているのはこの世には私たちだけだから…でも男の声の俳優が1人いるの、これは私の彼にしてもらいます」
と智子は目をキラキラさせて復讐、いや、福井をこの世から抹殺させることを熱く語っていた。

…………5

 免許を取り上げられた福井慶三はタクシー会社を解雇されていた。失業保険をもらいながら就職活動をはじめてはいたが、車の運転一筋30年の男にとっては肉体労働や工場労働者の生活はできないし、53歳の年齢ではこの不景気で仕事そのものがなく弱り果てていた。妻の和美はなれないパートに出てくたびれて帰ってくるが些細なことで福井との口論は絶えなかった。
 就職活動を2週間ほどであきらめて福井は昼間から自動販売機でワンカップを買って飲んでいる、今日はもう5本目を口につけた時に電話が鳴った。
「もしもし、福井です」
「京都教育大学の梨香です。カメラとフイルムを返してください」
「なに~お前か!どうしてここがわかった!」
「そんなことどうでもいいですから、早く返してください!」
 福井は考えていた。飲酒運転の罰金が2件で40万円、和美は怒ってしまい1日に千円しかくれない。それに疲れているとセックスもあれ以来拒否されている」
「あぁ、返してもいいけど条件がある」
「はい、何でも聞きます」
「わしはお前らのお陰で罰金を40万円を払わなければならない、それをくれたら、それにわしはもう一度お前を抱きたい!」
「それで、返していただけますか?」
「武士に二言はない!」
「それでは、京都南インターのラブホテル「ピンクの小部屋」に午後5時に来てください。福井さんの車のナンバーは分かっていますから私はタクシーで行きます」
「5時、わかった!現金で40万円を忘れるな!」
「そちらこそ、フイルムを忘れないでください」

 福井は舌なめずりをしながら車のキーを捜して免停中でそれも飲酒運転で車を運転して南インターへ向かった。南インターのラブホテル街では千恵美のホンダシビックが待機している。その中には梨香、千恵美、智子、それに千恵美の恋人の内田孝彦が乗っていた。内田は駅や繁華街の電柱や電話ボックスに張ってある売春組織のカードを2~3枚持っている。
 福井の車は「ピンクの小部屋」の208号室に入っていった。内田はそれを確認してから電話をしている。
「はい、人妻クラブパートHです」
「1人お願いします。今、南インターの「ピンクの小部屋」の208号室にいます」
「コースはAコース70分25000円、Bコース90分30000円があります」
「それではBコースをお願いします」
「わかりました。もし女の子が気に入らなければ何回でもチェンジできますが、その場合は女の子にタクシー代として5000円を渡してください」
「はい、わかりました」
 福井は冷蔵庫からビールを出して飲んでいる。その時部屋がノックされて女が入ってきた。女は厚化粧で40を超えているように見えるから福井は目を白黒させながら、
「おねえさん、部屋間違えてるで~わしはもっと若い、そう大学生を待っているのや!」
「おっさん!何をいってけつかるねん!若い子がほしかったらほしいでハッキリ電話でいわなあかんで~うちのクラブは人妻が売りや!」
「こら~どアホ!はよ帰れ~クソババー」
「ほな、おっさん、5000円だし!」
「あほ!何でわしが金を払うねん!警察を呼んだろか~このボケ!」
 女は真っ青な顔をして電話をしている。
「香奈です。このおっさん金も払わず警察を呼ぶといっています」

 この電話の5分後には梨香らが乗っているシビックの横を黒のベンツが猛スピードで通り抜け「ピンクの小部屋」に突進していた。ベンツの中にはどこから見てもヤクザ印の顔が3人乗っていた。この男らが部屋に入った瞬間に福井の顔面に右から2発、左から2発のパンチで身体は宙に浮いて床に落ちる前にも腹に2発の蹴りが入った。福井は小便をちびりながら、
「すいません!フイルムはすぐ返します」
「なに?フイルム?そんなことより、おっさんこの落とし前はどうつけてくれるんや!可愛いうちの女の子をバカにしやがって!」
「すいません、もう二度としません」
 このヤクザらはこれ以上の深追いをせずに福井に唾を吐きかけラブホテルから出て行った。それを見届けた内田が電話で福井にヤクザ言葉で、
「おっさん、これで懲りたやろ!はよフイルムを返さんけ~!」
「はい、わかりました」
「ほな、部屋の前にあるお前の車のボンネットの上に置け~分かったか!」
「はい、すぐに…」
 福井は処女を奪った学生が、ヤクザに頼み込みこのようになったと相当酔っていたので信じていた。こうなればもうしかたがないと使い切りカメラをボンネットの上に置いたと同時に内田がそれを回収していた。その福井は顔がパンパンに張れて白のシャツには血がベッタリついている。その姿を見た梨香らは歓声をあげてはいたがその声すら福井には恐怖に感じていた。

 さらに智子が福井の家に電話をしている。妻の和美はパートから帰ってきたら車がない、部屋に入ればワンカップの空が5つ、また飲酒運転をと涙を流し座り込んでいた。そこに智子からの電話が、
「もしもし、今、ご主人は若い女性と南インターのラブホテルにいます。ピンクの小部屋というホテルで電話はXXXのXXXXです。部屋は208号室です」
 和美は泣きながら電話をしている。
「もしもし………」
「お父さんなの?お父さん、そこで何をしているの?」
「和美か…これには深いわけがあって、家に帰ってから話すが、とりあえずここのホテル代とビール代がない、和美、悪いがタクシーに乗ってもってきてくれ~たのむ」
 和美はそれに返事をせず電話を切り、すぐ実家に帰る決心をしていた。


…………6(完)


ラブホテルのフロントの係りはベンツの出入りやなにやかやで騒がしい2〇8号室の様子を防犯カメラで監視していた。そこに血だらけの男が部屋の料金を支払わずにエンジンをかけて出ていったから係りは11〇番通報をしていた。
 福井のコロナを千恵美のシビックがピタリとマークして追跡をしていた5分後にはパトカーに発見されてマイクで「前の車、止まりなさい」といってはいるが福井はそれを無視して国道1号線を大阪方面に狂ったように暴走していた。

 千恵美、智子、梨香はそれを拍手で見届けてから梨香のマンションで乾杯をしていた。梨香は心配していた生理があったことを報告しながら、
「あの憎い犯人の福井は仕事を奪われた上にヤクザにも痛い目にあって今もパトカーに追われて逮捕されるだろう、それにフイルムも取り返したから復讐は終わった…」
 智子はその言葉を受けて、
「私のシナリオではあの男は死ぬとなっているが…」
と悔しがっている。

 福井は3台のパトカーに追われて国道1号から府道に入りさらに八幡の山の中に入り前からきたトレーラーに正面衝突してやっと停車したが即死だった。が、このことを知らずに梨香は卒業して故郷に帰っていた。
                   (完)




[74] 天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)09時21分8秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)


真弓……1

 身長150センチ、体重35キロの小柄な女が2DKのマンションのベッドの上で直径5、5センチ、長さ25センチのコケシ人形にコンドームを被せ、ゼリーをたっぷり塗って仰向けに寝ている。
 そのコケシを右手に持って右足太股の下から秘部に入れようとしている。コケシの丸くなった頭の部分を穴にあてがいクルクル回すとゼリーと愛液でヌルヌルして気持ちがいいが、それ以上には押しても引いても奥へとは進まない。今度は左手にコケシを持ち替えてベッドの上に立てて腰をかがめて無理矢理力まかせに入れようとしたが、痛いばかりで先チョッ!も入らない。
 今までのそれこそ血が出るほどの訓練で4、5センチまでの大人のおもちゃの電動ペニスの挿入には成功しているが、この1センチの大きさには苦戦をしていた。
 この女は京都祇園の「スナック・愛」のホステスで本名は落合真弓、源氏名も真弓と名乗っていた。真弓は小柄な身体で小さな顔は白くて目がパッチリ、フランス人とのハーフといっても誰もが信用するほど可愛いかった。
 真弓はこの「スナック・愛」の常連客の高木一豊が大好きで結婚まで考えていた。一豊は一流商社の課長でいつも部下の2~3名と楽しく飲み、歌いそして毎回現金で支払っていたから愛ママもこのメンバーには最高のサービスをしていた。
 真弓はこの一豊に積極的に接して一豊に愛を告白して交際を申し込んではいたが、一豊はニコニコするばかりで相手にはしてくれなかった。一豊は33歳で2年前に見合いで結婚をしているがまだ子供はいない。部下の独身のサラリーマンは真弓が一豊のことが好きなことを知っているので色々冷やかしている。
「真弓、課長をなんぼ好きになっても、その小さな身体では無理無理!」
「あら?私の身体のどこが?背は小さいけれど~出ているとこはでています」と胸を両手で抱えて笑っている。
「違う違う、課長のアレは馬並みで異常に大きいのや!直径5,5センチ、チン長は25センチや、今まで30数回お見合いをしてやっと今の奥さんを見つけたんや~真弓、あきらめな!」
「一豊さん、本当にそんなに大きいの?」
「真弓、大きいだけで何の取り得もないの俺の息子は!」

 一豊の恋愛や結婚の条件は色々あったが、30歳を過ぎたころから条件はたった一つになった。それはこの巨大なペニスを受け入れる女だけだ!たしかに子供を2~3人産んでいてある程度s年を取っていれば受け入れてくれる女を探すのはたやすいが、現にこのスナックの愛子ママとは3回ほど寝てはいる。しかし、それは愛子の興味本位のセックスで愛などはなかった、それも3回もすれば巨大だけのペニスでは飽きてしまうものらしい…。玄人の熟女なら喜んではもらえるがやっぱり嫁ともなると素人になりそうすれば一豊のペニスは受け入れてはもらえないことになる。
 一豊の妻、里子は33歳で172センチ、73キロの大柄、32歳まで恋愛もせずOLをしていた。それまでには男と肉体関係もなく処女で一豊と結ばれていた。見合いの夜にシティーホテルに泊まりもし無事にペニスが入れば結婚するという仲人了解の元でセックスを試していた。
 この二人のセックスでは一豊のペニスはなんとか半分ほど入り半分は外にでていたが、それでも太さには努力すれば対応できると信じて話はトントン進み華燭の宴が一流ホテルで行われていた。
 ここまでの話を一気に一豊は真弓におもしろおかしく聞かしていた。真弓は笑い転げながらも…「それで?」さらに一豊も、
「それがこの嫁の里子は若い時からオナニーも経験がなくてなかなか濡れてくれない。そこで唾をつけて入れるが、入れば入ったでピストン運動をすればきっちりはまったているのか妻の73キロの肉体ごとついてくる。夫婦一対というのかそら~格闘技になってしまう…ベッドも二回つぶした!」
「そ、それで…」
「それで…やむなく妻の両手にローションを塗りペニスをしごいてもらっている」
「へえ~それで奥さん、それで我慢しているの?」
「それがこの里子は、古い考えの持ち主で一度嫁いだら何があっても我慢するといってくれている」
「そう~でも奥さんも少し訓練すればいいのに~私ならなんとか努力して一豊さんを受け入れるのに~」
「ありがとう、真弓…でも~それは無理無理!その小さな身体では!」
「一豊さん、私、今夜から訓練しますから、もしその~ペニスが入ったら私を抱いていただけますか?」
「そらあ~俺は…前から真弓が好きだし今も好きだし願ってもないことだが…でも~他の男と訓練されたら…少しヤキモチを焼くよ!」
「ううん、私は一豊さんのもの、そう一豊の妻になります。そして奥さんの里子さんと別れてください。ううん~そのほうが里子さんの幸せになります」
 とは啖呵をきったものの、真弓は一豊のペニスと同じ大きさのコケシを手に持ち毎夜の深夜の訓練にもため息をついていた。が、「女は赤ちゃんを生むのだからこんなコケシの頭ぐらいは入るはず」と執念を燃やしていた。

…………2

 金曜日の夜、一豊とその部下3人が店に来た。一豊のテーブルには真弓、あすか、ひろみの3人のホステスがつき一豊のペニスの話で盛り上がっていた。そこに一人の背の高い痩せた男が店に現れた。
 ホステス全員が「いらっしゃいませ~!」真弓はこの客を見た瞬間に顔を背けた。ママが「この店ははじめてで?」「誰かのご紹介ですか?」とやんわり素性をさぐっている。京都では「一見さんお断りの」風習が根付いているから、ママはこの客をカウンターにもボックス席にも案内はしなかった。
 その男は店の中を見回してから真弓を指差して「あの娘に会いに来た」というのでママはやむなく入り口に近いボックス席に案内をしている。ママは一豊の席にいる真弓に「お客様です」と耳打ちしたが、真弓は嫌がっている。ママはそれを察してか「真弓、顔だけだして…あとは私が」と胸をたたいてウインクをしている。
 真弓が席につくなり男は、
「真弓さん、会いたかったです」
「西沢さん、もうあなたとは関係ありませんからもう付回すのはやめてください」
「真弓、真弓が銀行をやめてから実家のご両親に真弓の住まいを教えてくれとたのみましたが、いつも門前払いであげくの果てに警察を呼ばれました。それでも真弓を忘れられず京都市内中を探しましたが見つかりませんでした。それもそのはずで銀行の勤務の合間や土、日しか時間がなくこれでは無理だと思い銀行を退職して外回り専門の営業の仕事を見つけて京都市内をそれこそ目を皿のようにして探していました。それで偶然真弓さんを四条京阪の駅で見つけてこの店を発見しました」
「………」
「真弓、俺ともう一度やりなおして下さい、お願いします」
「私は結婚の相手をもう決めましたから、西沢さんもうこのお店にはこないでください」
「真弓、その人はどなたですか?」
「はい、あそこに座っているズングリムックリの人が私の婚約者です」
「そんな~私は絶対に真弓をあきらめません。それに私は真弓の処女を奪ったのですから結婚するべきです。それが人間の道徳なのです…真弓さん」

 西沢はたしかに真弓の処女を奪い、その後はデートの都度セックスを二人で楽しんでいた。西沢は28歳、真弓と同じ銀行の金閣寺支店で働いていた。土日の休みには銀行の仲間と一緒にスキーや海水浴に出かけていた。二人は自然に行動を共にして恋愛をして肉体関係を持った。
 それは遊びのセックスではなく結婚を前提としていたが、肉体関係が深まるにつれ西沢のヤキモチがきつくなってきた。銀行から自宅に帰ると必ず電話をすること、飲み会やショッピングには西沢と必ず一緒。スナックなどで他の男子行員とデュェットするときは必ず西沢の許可をとり、ダンスなんてのはもっての他と真弓を24時間独占していた。真弓も西沢のヤキモチも愛の内とあまり気にせずデートの締めくくりにラブホテルでセックスをしていた。
 西沢のセックスは、口と舌を使って胸、秘部を丹念に時間をかけて愛撫してからペニスを挿入してくる。ペニスは長くて硬くて少し細いが真弓の小さな秘部にはピッタリフイットしてピストン運動が始まると真弓の身体中に快感が走り回って歓喜の声がでるほどまでになっていた。
 ある日、高校の同窓会があり出席したいと西沢に言うと、
「真弓、絶対に反対だ!同窓会が一番危ない、そんなところに大事な真弓を行かせることはできない」と許可をくれない。真弓は母親にも相談して西沢に内緒で行くことになった。
 四条河原町のホテルの同窓会の後、二次会、三次会に華が咲きタクシーで家に帰ったのが午前1時過ぎ、真弓が家の玄関の鍵を開けようとしている時に、西沢が暗闇から飛び出してきた、そして、
「この売女、尻軽女」というなり真弓の頬を「バシッ!」と平手打ちをしてきた。その騒ぎで両親が飛び出してきて口から血を流して倒れている真弓を
家の中に引きづり入れてから、父親が、
「西沢さん、真弓とのお付き合いはこれっきりにしてください」

 月曜日の朝、銀行に出社すると西沢が両手で抱えられないほどのバラの花束を抱いて通用門で待っていた。西沢は、
「真弓、昨夜はすいませんでした」と花束を渡されたが真弓は無視をして銀行の中に逃げ込んでいたが、この常識はずれのプレゼントで完全に西沢に愛想をつかした。
 西沢は退社の時間になるとしつこくデートを誘い、それを断ると家に何回も電話をかけてくるようになった。そして土日は朝早くから深夜まで真弓の自宅前に車を停めて監視をしていた。真弓の父親がたまりかねて交番に相談をするが警官は時々自転車で見回りにきてはくれるが、西沢には「ここは駐車禁止だからすぐ車を移動しなさ」としか言わないから警官が立ち去ったらまたすぐ戻ってきていた。
 真弓は銀行の上司にも相談したが、その上司も、
「君は西沢君と2年以上も付き合っていたから肉体関係もあっただろう…そんなに困っているなら本社の人事部にいって西沢君を他府県の支店に飛ばすが、その後、僕とデートしてくれる?」と言い寄って来た。
 真弓はこれではダメだと銀行を退職して、1DKのマンションを借りて西沢から身を隠していた。やがて失業保険も切れて友人の美幸の紹介でこの祇園の「スナック・愛」で働くようになっていた。

…………3


 愛子ママが、西沢の前に座った。
「真弓、一豊さんがお待ちよ!」
といったと同時に西沢に、
「真弓が困っています、お金はいりませんからお引取りください」
 この言葉を聞いた西沢は火のついた煙草をテーブルの上に叩きつけてから真弓を鬼のような顔で睨み、
「お前は俺と結婚するのだ!そのためには何でもしてやる!その一豊も同罪だ!そしてこの店もだ!」
と捨て台詞を残しながら重いドアを蹴って外に飛び出していた。
 真弓は、一豊さん「怖い!」といいながら腕をしっかりつかんで震えていた。ママは、あの男は真弓にふられて頭がおかしくなっている。これからも付回すから一豊さん、今夜は真弓を家に帰さず守ってやってと目で合図を送っている、一豊は、
「わかったママ、真弓、何もしないから今夜はどっかで泊まろう!」
この言葉を聞いた一豊の同僚や部下までもが、
「な、何もしない?それは違う!したくてもできないのやで~ケケケ」
と口々で冷やかしているが真弓も負けてはいない、
「そ、そんなことはありません。私…私はこの日のために血がでるほどの訓練をしたのです。きっと一豊さんを受け入れてみせます…はい」とこんな気楽なことを言っている。
 午前1時になり一豊らは作戦会議を開いていた。たぶん西沢は、真弓を店の外で待っているだろう、このビルの入り口は四条通りの一つだけだからこちらも逃げようがないから堂々と表にでよう。そしてこちら側から西沢を見つけ周りを取り囲み、その間に真弓と一豊をタクシーに乗せようと相談していたら、別のボックス席にいた男3人の客とチーフまでもが協力を申し出てきた。
 男が9名、女がママを含めて7名がビルの外に出た。真弓と一豊をガードしながら男2名の班で右、左の路地、そして向かい側と偵察したが西沢の姿は見えなかったので真弓と一豊をタクシーに乗せていた。
 一豊はタクシーの運転手に、
「行き先は南禅寺のラブホテルだが、付けられている恐れがあるから一旦反対方向に走り、それから南禅寺にいってほしい」
 運転手は料金が上がるのとスリルがあると喜んでいる。その運転手はバックミラーで後ろを何回も見ながら「怪しい自家用車は1台もついてきませんといいながら南禅寺のラブホテル「赤まんま」に入ってくれた。
 一豊と真弓はホテルの部屋に入るなり立ったまま抱き合いキスをしていた。とその時「ルルル…ルルル」と電話が鳴った。
 フロントの係りが外線からだといっている。真弓と一豊は顔を見合している、このホテルにいることは誰も知らないし入ってまだ5分もたってはいない…誰?まさか!?一豊が、
「もしもし…」
「一豊さん、私の真弓を返してください」
 一豊はそれに返事はせず電話を切ってからフロントに外線からの電話はつながないでといっていた。
 一豊は、頭をフル回転さして考えている。一豊は推理小説が大好きで外国物も多く読んでいるからこのトリックを解明しょうとするのだが…真弓はそれほど怖さを感じてはいないのか?風呂に湯を溜めながら鼻歌を歌っているあどけさ?いや違う!ノーテンキ!でもない、一豊とのこれからはじまるシーンにルンルン気分?いや、そんなことより西沢は二人が乗ったタクシーを付けたことには絶対間違いがない、あの嫉妬深い西沢が、俺が真弓をこのホテルで抱かれるのを黙って見ているはずがない、寝付いてからこのホテルに放火でもされたら、それこそ真弓との浮気が妻に…いやいや、そんなことより命がと一豊は冷静さを失いかけていた。
 一豊はさっきまで飲んでいた同僚の森本に電話で事情を話した。森本は、わかった今からホテルに迎えに行く、3時ジャストに部屋を出てくれ。時計を見ると2時5分、あと55分…真弓にこのことを話すと不満な顔したが、
「そうなの、それじゃ~一豊さん~お風呂だけでも一緒に入りましょう」
 と同時に真弓は服を脱ぎ始めていた。一豊はそんな気にはなれなかったが、まぁいいか~どうせペニスは入らないからとバスルームに入った。

 真弓は小柄の真っ白な肌をシヤワーで流している。一豊はその小さな身体を抱きしめてキスをしながら胸を指でもて遊んでいる。真弓はその指の愛撫で感じることよりも一豊のペニスが気になっている。
 真弓は手をゆっくり下にのばしてペニスの品定めをしょうと少し触れるだけでそれが急に熱くなりムクムクと大きくなり真弓の小さな手と指ではつかめなくなっていた。
 真弓はパッと一豊から離れてしゃがみこんで目の前のいきり立って青い血管が浮かび上がるペニスを両手でつかんでいる。真弓の脳裏には家で訓練用に使っているコケシ人形の姿が、そのコケシの頭と一豊のペニスの亀頭を手の感触で比べ、口の感触で比べていた。この行為は真弓にすれば恥ずかしいとか下品とか色気とかいう場面ではなくそのペニスが真弓の秘部に入るか入らないかが、死活問題であって事務的作業のワンカットでしかなかった。


 一豊はその巨大ペニスを起てたまま助平椅子に座り真弓を前に立たせた。真弓の右乳首を甘噛みしながら右手の中指で敏感な小粒の真珠をやさしくこすってやると真弓は感じているのか太股が痙攣している。そしてその指を小さなホールに入れると十分愛液は分泌されヌルッ!と奥まで入り、それを円を描くようにクルクルすると真弓の口から、
「アッアッ~アンアン~アッアッ~あぁぁぁぁ~」
今度は左手の指2本を入れながら一豊の右手の指で秘部の敏感な突起物を探し出してつまむと真弓は、
「あぁぁぁ~一豊さん~入れて…入れさして…入れていいのよ~」
 とは真弓はいうが、妻の里子はこの真弓の倍ほどある大柄で一豊の太い指でも4本は入る。しかし、この真弓は2本の指でも窮屈なぐらいだ…これは無理だと思ってはいたが、真弓のほうから秘部にペニスを手で誘導して当たりをつけてグイグイと押し付けてきた。しかし、愛液でヌルヌルしているのかペニスはアナルの方に逃げている。
 真弓は最初は汗をかきながらも挑戦していたが最後には涙声になっていた、それでも全神経をそこに集中している姿を一豊は愛しく思っていた。
 そして何回目かにペニスがアナルを訪問した時に一豊は真弓の身体を抱いて停止させた、そして腰に力を入れて下から突き上げている。
「アッ~あっ!か、一豊さん、そ、そこは…」
「真弓、今日はこれ以上は無理だ!それに時間もない!」
「………はい」
「わるいけど~ここでださせてくれない?」
「はい、好きにしてください…でも…また抱いてくれます?」
「も、もちろん!」
 真弓はこの言葉を聞いて安心したのか静かに腰を落として全神経をアヌスに集中させている。そこは痛くはないがここもなかなか入らない、さらに力を入れると門がじりじり開いていくような気がしてきた。
 真弓の頭の中にはコケシ人形の姿が描かれていた、今は頭の一番太い部分の少し手前、あと一押しで入るかも?と思って腰を下ろすとヌルッ!と穴が広がり頭が入った。そのまま身体全体をペニスに預けるとまたヌルッ!と5センチほど入った。真弓は思わず喜び一豊の頭をパンパン叩きながら、
「一豊さん、そんなとこ感じるの?」
「初めての経験だけど…今までで一番ビンビン感じる…」
 真弓の体重35キロの重みでペニスはじわりじわりと入っていく、
「真弓、痛くない?」
「ううん、私もここで感じたら、一豊さんといつもできるのに…」
「でもやっぱり前が正常だから、真弓と一緒に研究をしょう」
「うれしい~私たち、相思相愛ネ」
「さあ、真弓、時間がない!ここでだしてもいい?」
「はい~まだ、半分しか入っていないけど…私達…今夜が記念日ネ」
「そう、こんな身体でゴネン…真弓、愛している…」
「わ、わたしも…」
「まゆみ~ウッ!いい~イク~~~~」

…………4

 3時ピッタリに森本の車がラブホテルに着いた、一豊と真弓を乗せて南禅寺から市内に、真弓はさっきまで自分の身体を感じさせてくれた一豊の右手の指二本をしかり握り締めていた。
「森本、後ろをしっかり見といてくれ!」
「いや、後ろは空車のタクシーが3台ついている、それだけだ!」
「それでも用心して遠回りをしょう」
 森本の車は桂離宮近くの家のガレージに着いた。森本の家は街の電気屋さんで、森本もいずれこの店を引き継ぐことになっている。店の応接室の電気を点け、ストーブに点火すると同時に、「ルルル…ルルル」と電話が鳴った。
「もしもし、森本電器です」
「真弓をお願いします」
 おい!西沢だ!いってガチャン!と電話を切った。3人は顔を見合わせているとまた「ルルル…ルルル」わ、私がでます。
「もしもし、西沢さん、お願いです、もう付回さないでください」
「真弓、僕と結婚すればこんなことにならない」
「私は、好きな人がいます」
「一豊さんですネ…一豊さんが死んだら僕と結婚してくれますか?」
「西沢さん、警察を呼びます」
「僕は何も悪いことをしていませんから警察は平気です」
 真弓は電話を切った。森本電器にはもうこれで電話がかかってこなかった。
 朝になってから3人は桂警察署に行き事情をすべて話した。主任の有田三郎刑事は、一応この西沢を調べて見ることにしますが、こういうことは男と女の間ではよくあることですから…これをいちいち事件にしていたら警察官何人いても足りません。今回のことでも被害といっても元の恋人から復縁の電話がたった3回、他の事例では1日に100回以上も珍しくはありません。これでも男と女の愛がからんでいればなかなか事件にはなりません。真弓が、
「でも、西沢さんは、一豊さんが死んだらといいました」
「そうですね~でも夫婦喧嘩でも巷のカップルでも「殺したろか!」とはよくいいますから…これだけでの立件は…」
 一豊は、紳士的に「もし今後何かがあったら、有田さん相談にのっていただけますか?」
「そう、これが人間と人間の会話です。普通ならここで悪態をついて帰る相談者が多い中で…真弓さん、警察というところは血の通わない法律が優先して、なかなか動けず事件が発生してから重い腰を上げる。これは本当は間違いだと思っている警察官は私以外にもいっぱいいます、でも現実は今日のような返事しかできないのが日本という国のお寒い現状なのです」

 警察をでた3人は喫茶店でコーヒーを飲みながら相談をしていた。今のところ、真弓と一豊の自宅は西沢に知られていない。一豊の家に妻がいるからなにがあっても連れては帰れない。もちろん真弓を店にはだせない、今も西沢はどこかで見張っているから、西沢に見つからずに真弓を家に連れて帰るということを問題としていた。
 祇園から南禅寺のラブホテル、南禅寺から桂までにしてもすべて西沢は車で尾行していることには間違いはないからこれをまくのには電車しかないとの結論がでていた。しかし、この警察の前の喫茶店から桂駅までは車で5分、だが西沢に尾行されて電車にまで乗り込んでくるかもわからない…。
 一豊は桂警察署の有田刑事に電話で相談をしている。実は真弓を電車に乗せたいのだが、ここから車で駅まで行くと必ず尾行される、何か良い知恵はないですか?有田刑事は「そこで待っていろ!」と一言だけで、
 5分後有田は覆面パトに真弓と一豊を乗せ、窓から手をだして赤色灯を屋根に取り付け緊急サイレンを鳴らし国道9号線の赤信号をすべて無視、渋滞をしているその横の反対車線を走り桂駅から二つ京都寄りの「西院駅」まで5分で走り真弓と豊一を電車に乗せていた。
 一方、森本は自宅に帰ったが、母親が、
「今さっき、桂署の人から電話で一豊さんの自宅の電話番号を教えてほしいといったので教えといたよ~」
「しまった!」と思ってすぐ一豊の自宅に電話すると妻の里子が泣きながら電話にでた。
「西沢さんという人から電話があって、主人が浮気をしている。昨夜も南禅寺の「赤まんま」というラブホテルの103号室に祇園富永町の「スナック・愛」の真弓という22歳のホステスと泊まった。その真弓は私の婚約者で、一豊に復習をするといったの…森本さん」
「奥さん、絶対にそんなことはありません。私は一豊と退社後からついさっきまで一緒に行動をしていました。ところがある事件に一豊も私も巻き込まれて今さっきまで桂署の有田刑事と3人でいました。そして私が一足先に帰ってくると母から、その事件の犯人から電話があったことを聞いてビックリしてのこの電話です。一豊はまだ有田刑事と事件の捜査のために覆面パトに乗っていますから奥さん、安心してください」
「それは本当ですか?」
「奥さん、一豊が帰ってくるまでは戸締りを厳重にして絶対に誰も家に入れないでください、もし男が家の周りにうろついていたら110番してください」
「森本さん、本当に主人は浮気を!」
「奥さん、その犯人がいった真弓とは身長が150センチ体重は35キロです、一豊がそんな小さな女と浮気ができないのは奥さんもわかっているでしょう!」
「それは…そうですけど…」
 森本はこの電話を切ってからすぐに一豊に電話をしている。

…………5

 一豊と真弓は、駅から大きな道路を通らず路地から路地に抜け真弓のマンションについた。森本からの電話で妻里子へのいやがらせ電話を聞き、里子に電話を要れ今すぐ実家に帰れと命令したが、しかしと一豊は考えている。もし里子実家に帰る途中、西沢につけられ実家に迷惑がかかったら…まさか!そこまではと思ったが…やはり帰れと命令していた。
 里子は訳がわからないまま当面必要な物をバックに詰め込み駅へと急いだ。一豊の命令通りになるべく細い路地を選びそこから本通り出た瞬間左からきたタクシーに跳ねられていた。里子は救急車で京都市民病院に運ばれた、外傷はカスリ傷程度だが頭を強く打ったのか意識不明の危篤状態だった。
 一豊と森本は京都市民病院に飛んで行き事故を起こした塔南交通の事故係りから説明を受けていた。その事故係りはタクシーが客を見つけて左に寄ったところその客のいる手前の路地から奥さんが飛び出してきてやむなく跳ねた、運転手も不覚反省をしていますからなにとぞ穏便にと頭を下げている。
 そこに事故を起こした運転手がお見舞いの果物籠を持って病室に入ってきた。運転手は長身で紺の制服を着ている、「この度はどうもすいません」といいながらも「ニャリ」としている。そしてこの顔をみて一豊も森本も唖然としている。そこには真弓を追い掛け回していた西沢がそこにいた。

 一豊は桂警察の有田刑事に電話をした。有田はサイレンを鳴らして急行してくれた、そして西沢を任意でパトカーに連れ込み質問をしている。
「おい、西沢、一豊さんと真弓さんをストーカーしたあげくに今度は高木里子さんを故意に跳ね飛ばしたお前は殺人未遂だ!」
「これは普通の交通事故です」
「西沢、お前はなぜ事故現場にいた」
「そら~私はタクシー運転手ですから京都市内を流していただけです。日報とタコグラフで調べればすぐわかります。刑事さん…」
「そんな物、信用できるか。で、どんな客がお前のタクシーを拾おうとした?」
「さあ~たしか女性でしたが、そんなものは覚えていません」
「お前は、人間じゃない!」
「刑事さん、パトカーから出してください。私は交通事故の現場検証も取り調べももう受けていますから自由の身です」
西沢、俺はお前を必ず殺人未遂で逮捕してやる!覚えていろ!」
 森本がミステリーなんてものは謎が解けたら簡単なトリックなものだ!西沢がタクシーの運転手なら、ホテルへの道も帰りも、そういえば後ろには必ず空車のタクシーがついていたあれが西沢だったのかと有田の覆面パトの中で話し合っていた。
 有田は明日から西沢は真弓の居所をやっきになって探すはずだ、西沢の目は法律に挑戦してやるといっている。これからは一豊さんや奥さん、森本さんの目の前にも堂々とでてきて挑発をしてくるだろう。それが1年も2年もいやもっと続くだろう、その前に手を打たねば…。
 有田は少し考えてから、
「西沢には法律や社会の常識では勝てない。いや、いずれ勝つにしても時間がかかり第二第三の被害者がでてからだ、相手が常識を無視するならこちらも法律や常識を無視して禁じ手でしか早期には勝てない」
 有田は一豊と森本を真正面から見ながら小声で、
「どや!西沢の上手を行くか?」
3人は暗黙の了解で手をにぎりあった。

 次の日曜日に一豊が運転した乗用車を自宅ガレージから出すと案の定後ろから塔南交通のタクシーがついてきた。一豊はそれを振り切るように国道1号線を南に120キロで飛ばした。それを西沢が追いかけているがその時、有田の乗った覆面パトが、
「前のタクシー止まりなさい」
 西沢は有田のパトカーの中で赤切符を切られているが、西沢は無表情で黙っている。有田が、
「西沢、72キロオーバーで即免停、罰金は20万円だ!お前も俺もお互いに法律を守りましょう」と笑っていうが西沢は黙っていた。
 深夜勤務のタクシー運転手は朝方勤務が終わると近くのラーメン店や深夜早朝までやっている食堂で腹ごしらえをしてから家に帰り寝る。当然酒好きな運転手はビールを飲む。西沢も塔南交通の車庫からアパートの途中にある食堂でビールを2本飲んでいた。そしてそのままアパートまでの5分を運転していたが、そのアパートのガレージの前には赤色灯をつけた有田の覆面パトが待っていた。
 当然有田はアルコール検知で酒気帯び運転で西沢を検挙していた。この時も西沢は無表情で有田の「お互い法律を守りましょう」の言葉を聞いていた。その西沢がアパートに帰るとすぐに電話が鳴った。
「もしもし…」
「西沢さん、あなたが跳ねた高木里子の夫の一豊です。事故の件でお話が…」
「なんだお前、いまごろ常識がない!」
「いや~いま真弓があんまり感じるので声を聞かそうかと」
 西沢は無言で電話を切ったが、すぐに「ジリリリ…」
「真弓の声を聴きたくないのか?」
「お前ら常識を考えろ!」
「そんな怒らずに~ほな、真弓とチュ~するし~ブチュ!」
 一豊は森本の頬に本当にチュッをしていた。西沢は家に帰るとウイスキーのロックを3杯飲んでから寝るが、この電話でもう5杯目のロックを飲んでいた。そこにまた電話がなった。
「もしもし、ブッチュ~!」
森本は「オエ~」とむせているが、西沢は、
「お前らどこにいる!」
「はい、お前のアパートの窓の下」
 すると2階の窓がガラリとあいて西沢がコップを投げてきた。一豊が手を振ると、西沢は階段をころげろように降りてガレージの自家用車のエンジンをかけていた。


…………6(完)


 一豊は西沢を挑発しながら国道9号線を亀岡方面に走らせた。千代原口にある桂警察署からは有田刑事が覆面パトで出動していたが、その前を猛スピードで通過する西沢の車を停止させている。有田が、
「西沢、今度は飲酒運転と暴走で現行犯逮捕する!ここは鬼も涙を流して自白するという桂署の管内だ!お前をわしが里子さんをひき殺そうとした殺人未遂事件として再逮捕するには3日もあればできる!」
 有田は西沢に聞こえるように一豊に、
「交通事故を隠れ蓑に犯罪を犯すやつらを現場の警察官は見破れないどころか交通事故は犯罪とも思っていない。飲酒運転がそうだ!酒を飲んで運転すれば事故を起こす、被害者は市民だ!この男のように真弓さんをストーカーしても犯罪だと思ってはいない裁判官や警察官がまだ沢山いる。もしその警察官の娘が飲酒運転の車に撥ね殺されたら、もしその娘がストーカーされていたらその警察官はピストルでその犯人を撃ち殺そうと思うだろう!それが正常な考えで異常でも何でもない、一豊さん、これで一件落着だが…あの真弓という女をどうする…」
「いや~俺は元々…」
「そうか、さっき病院から電話があって里子さんは元気だ!脳震盪の少し長いやつでその後の検査でも異常がない…」
「有田さん、ありがとうございます。里子には謝って大事にします」
「そうか~俺もそのままでは後味が悪いから…」
「実は俺に一臣という弟がいる。その弟も独身で俺と同じ巨チンで悩んでいた。そこで俺は夕べ真弓の警護を理由に真弓のマンションに泊まらせた」
「ほ~それで…?」
「いや?それは知らないが…弟には真弓を朝までに口説けといってある」

 その真弓は一臣と一睡もしないで一豊からの連絡を待っていた。一臣が、
「真弓さん、その兄貴とは…」
「いえ、私があまりにも小柄で…とても…でも…」
「俺も兄貴と同じで何回も恋愛しても…それが原因で…」
「あら、一臣さんもあれと同じなの?」
 あれとは、ベッドの枕元にある「民芸こけし人形」で直径は5,5センチある。
「いや、そこまではデカチンではないが…その~一回り小さい…」
「そおなの~私も一豊さんを受け入れるために一回り小さな電動コケシなら…」
「えっ?どんなものです?」
「え。。。そんな恥ずかしい…」
「真弓さん、そんなの恥ずかしくはありません。俺も兄貴もこれで苦労をしている…それでやっと里子さんが兄貴の嫁になってくれて…だから…」
「だから、何よ!一臣さんは私と一豊さんのことは反対なの!」
「いや、そうではなく~」
「そうでなかったらなによ!そもそも一豊さんも一豊さんよ!こんな深夜に若い男を私の部屋に!」
「いや~それは~」
「それは~なによ!私は一豊さんのために…穴をこんなに大きくしたのに!今さら捨てられたら私は…もう一生結婚はできない…」
「だから~もしよかったら俺と…これは兄貴も了解している…」
「あら!二人の共謀なの?失礼ね~!」

 二人は長い沈黙の後に、真弓が、
「私、シャワーを浴びてきます」
「では、僕は帰ります」
「そう、でも一豊さんにどう説明するの?」
「それは~」
「私はもういいの!私は一豊さんの命令なら、何でもします」
「えっ?な、なにを?」
「もう~一臣さんもお嫁さんがほしいのでしょう?」
「そら~」
「だったら私たちの相性があったら…ウフフ」
「あ、相性?」
「もう~」といいながら真弓は一臣に抱きついていた。
 先に一臣をシャワーを浴びさせて真弓はタオル1枚で胸とヘアーを隠してバスルームに入ると一臣は湯船の中で仁王立ちになっている。そして目を下にやるとそこには青筋をクッキリ浮かび上がらせたペニスが上を向いて起っていた。
 真弓はそのまましゃがみこみ一臣のペニスを両手で摩ったり、亀頭部分を口に入れて一豊と一臣の違いを探していた。そして自分で納得するように、
「うん!たしかにこれなら…一臣さん、私で後悔しない?」
「そんな~真弓さんは綺麗だし…俺は兄貴に嫉妬していた」
「そう、ほんと?ならここで入るか試して?」
「えっここで!そんな~狭くて何もできない」
「愛撫?そんなのいつでもいいよ~まず入るか入らないかよ!」
 真弓は一臣を椅子に座らしている。一臣のペニスは上を向いていきり立っている、そこに真弓は抱っこしてもらうようにまたがって左手でペニスを真弓の秘部に誘導しながら位置を確かめて、
「はい、一臣さん、ここです」
 一臣は真弓の身体を両足の太股で支えていたが、それを静かにすべらすと同時に真弓も一臣の首に力を入れて押し込んでいた。真弓の秘部はもうペニスを口で確認していたころには奥から愛液が流れだしていた。初めてのセックスの割には色気もムードもないが、この二人には入るか入らないかが最大のセックスだった。
 真弓の35キロの体重は一点に集中されている、丸くて一番大きい難所は亀頭部分だが、それをヌルッ!と超えると後は楽になることを二人は過去の経験から知っているから真剣勝負そのものだ。
「真弓さん、痛くない?」
「ううん~一臣さん折れない?」
 と言うと同時に「ヌルッ!」と一臣のペニスは真弓の秘部に入っていた。そしてそのまま身体を一臣に預けるとそのまま奥の子宮まで到着してこの二人の儀式は終了していた。これから一臣と真弓の新しい愛が生まれると同時にセックスの快感も二人が協力しなければならないという奇妙なカップル成立のお話でした。

            (完)



[73] 天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)09時15分48秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

明美……1

 無線配車で銀閣寺のアパート「銀閣ハイツ」101号室と指示を受けたタクシー運転手はそのアパートの前で客の出てくるのを待っていた。この客は学生で、月・水・金と京都最大の歓楽街祇園の富永町のスナックでアルバイトをしている。
 出勤は午後8時なのかいつも7時30分ごろ、この運転手のタクシー会社に電話をしてそれを無線オペレーターが配車をする、この日この無線を取ったのは前川克己30歳の独身で会社の寮に住んでいる。
 女はすぐに出てきた。背が高く、長い黒髪に白い顔は清楚でまだ幼さが残っている。その姿は大学生そのもので水商売でホステスをしているとはどこから見ても見えない。女はドアに鍵を掛け、その鍵を左手にあるガスや水道のメーターボックスのどこかに隠している。
 この女を花見小路で降ろして空車で街を流していると中年の女性が前川のタクシーを拾った。行き先は銀閣寺だった。京都では銀閣寺といっても観光寺院の銀閣寺というお寺ではなくその銀閣寺がある地域のことをいうのだ。これは金閣寺も東福寺もそういうことになるが、地方からきた運転手は「金閣寺」といわれて正直に金閣寺の山門に着けたら客から怒られたという笑い話もある。
 前川はその銀閣寺で客を降ろしたのだが、その目の前にはさっき乗せた大学生のアパートがあった。前川は客の部屋を探している振りをしながら101号室のメーターボックスを開けた。部屋の鍵はガスメーターの上においてあり、それを持って合鍵を作りにいった。そして本物の鍵を元通りに返し、作ったばかりの鍵で部屋の中に入った。

 部屋は2DK、一つ目の部屋にはホームゴタツが置かれている。コタツの上には学生らしく本が数冊、ノートもペンもきちんと整理されている。学生手帳を発見して中を見ると、京都外国語大学英文科、年は21歳、名前は氷川明美。アドレスを見ると実家らしい埼玉県の局番が並び、次に京都市内の番号が並んでいる。
 どれも男性名らしきものはなく京都市内の番号には本人と12名の氏名、アルバイト先のスナック「花まんま」の電話番号もあった。前川は電話の横にあったメモ用紙にすべて書いていた。
 奥の部屋には、ピンクのカバーのシングルベッドがあり、洋服タンスと整理ダンスがあった。洋服ダンスを開けるとスナックに着ていくのか少し派手目の服があり、その下にはアルバムがあった。アルバムには大学入学から今までのスキー、海水浴、テニスなどを楽しんでいる写真はあるが男とのツーショト写真はなく、どれも女友達ばかりで前川はあんな可愛い顔をして彼氏の一人もいないのかと不思議におもっていた。
 整理ダンスの一番上を開けるとそこには下着がはいっていて綺麗に整理されている。前川はそれが妙に生々しくて手で触れようとしたがバレたらやばいと思いやめている。二番目の引き出しを開けるとセーターなどが入っていた。そしてその奥には紙の箱が見えるが…なにかと思ってその箱をベッドの上に置いて開けた瞬間、前川の心臓が止まると思うほど「ドキッ!」としていた。
 そこには太い肌色をしたグロテスクなペニスがあった。それも直径4、5センチX20センチほどで外国のポルノ男優よりも太くて長かった。その立派なペニスのスイッチを入れるとクネクネ回り、それにバイブレーター機能で亀頭部分が小刻みに強く動いていた。
 そしてその箱の中には封を切った1ダース入りのコンドームが後3個残っていた。さっきは純情で男の気もないとおもっていたが、これを見つけてからは「スゲエ~」女だと思っていた。前川は尿意をもよおしトイレに行くと、バスの横にある洗濯機を見つけた。洗濯機の中に手を入れてバジャマやタオルの下からパンティーを3枚見つけ出した。そしてその中で一番汚れているパンティーの秘部にあたる部分に前川のギンギンにいきり起った太いペニスを擦り付けていた。
 そしてパンテイーをペニスに巻きつけて右手でゴシゴシしごいいていたが、それは1分も待たずして暴発していた。白い液体はパンテイー薄茶色の染みと合体して一つになっている。前川は残りの2枚のパンティーにもキスをしてまた元通りに洗濯機の中に戻していた。
 前川はこれで満足をしたのかベッドに座りタバコを吸おうと灰皿を探したがなかった、そこでキッチンに灰を水で流して吸殻はティシューに包んでポケットにいれていた。それからベッドの皺を丁寧に直して部屋に証拠を残していないかを確認して電気を消して立ち去っていった。

…………2

 午前2時過ぎ、明美はタクシーで帰って来た。アパートのドアを開けて中に入ろうとすると中は真っ暗、明美は外出する時は必ず蛍光灯の豆球を点けて出る癖がある。あれっ今日は忘れたかと?と思っていると微かにタバコの匂いがする、明美はタバコは吸わない「ハテナ?」とは思ったがスナック客のタバコの匂いが洋服にでもと思ったまま風呂に入って寝てしまった。
 水曜日、神楽坂の公園で前川はタクシーを停めて無線を聞いていた。
「銀閣寺の銀閣ハイツ・氷川様」
「323了解」
「323実車」
と明美のアパートにタクシーが配車された。
 前川はアパートの前の公園の横に駐車して公園を通り抜けて明美の部屋に入った。今日は携帯用の灰皿とカメラを持ってきている。そのカメラでアルバムから可愛く映っている明美の写真を選び上手に撮っていた。
 次に整理ダンスの3段目から5段目まで開けて丹念に物色したが特別変わったものはでてこない。次に日記を読んだがたわいのない話ばかりで男の匂いはまったく感じないが、一つだけおもしろいのがあった。
 11月3日
 今日、直子から電話があり、彼からの7回目のデートを誘われたが、今夜も処女で帰って来た、残念といっていた。私達のグループは処女ばっかし、私もみんなも楽しみにしているのに!残念!
 この日記を読むとまだ明美は処女だ、処女が深夜のスナックでアルバイト、そしてあの極太のペニスの電動コケシはいったい?と首をかしげながら前川は今日も洗濯機から明美がスナックに出かける前に履き替えたと思われるパンティーをいきり立ったペニスに巻いてオナニーをしている。そしてパンテイーの秘部に当たる部分に射精して帰った。

 午前2時過ぎ、明美はいつものようにアパートの鍵を開けて部屋の中に入るとまた豆球が消されていた。それに気づいた明美の顔は青ざめた。それは今日部屋を出る時には豆球を点けたことを意識的に確認していたからだ。それに今日もタバコの匂いが微かにする、これはおかしいと思って部屋の隅々まで見ても何も撮られたり触られた形跡はない。
 しかし、部屋に入ってすぐの玄関の明美のハイヒールの横にはパラパラと少しだけだが砂がある。ハイヒールを持ち上げて底を見るが砂はついていない、それに明美が学校から帰ってすぐに玄関を掃いているから…。
「どうしょう…」と思いながら電話を取り110番と考えたが、別に何も取られていない…そこで明美は明日実家の父に相談をすることになった。
 父親にはスナックのアルバイトを偽り、コンビニのアルバイトから午後11時過ぎに帰ってくるところから話を始めている。明美の父親は精神科の医師で私立病院で勤務しながら埼玉県の大学で犯罪心理学の講師もしている。明美の話を聞くと父親は今すぐ新幹線で帰ってこいと命令をしていた。
 そして、
「明美、持って帰ってくるものをメモをしろ!」
「はい」といって電話機の横のメモ用紙を見ると、
「お父さん、誰かメモ用紙を使っている」
「明美、どうしてわかる」
「このメモ用紙は買ってからまだ一度も使っていないの、表紙を取っただけで…それがかなりの筆跡が薄っすらと…」
「明美、それを丁寧に持って帰れ、それとまず身元がわかる物で、免許証、保険証、学生証、賃貸契約書、それに手紙類のすべて、日記、アルバムもだ!」
「はい、わかった、お父さん」
「たしか、2回入られたといったな?」
「はい、タバコの匂いは2回だけです」
「下着はどうだ!パンティーにブラジャーは?」
「それが~盗られていないし、触ってもいません」
 犯罪心理学者の氷川耕三は考えている。金目の物は盗らない、下着にも手はつけないのに2回も忍びこむ必要が、いや2回とは限らないしこれからも忍び込むとすれば…。
「明美、下着はどこで干している」
「乾燥機ですから干しません」
「汚れたパンツはどうしている?」
「もう~お父さん~娘に…」
「バッカモン!汚れるからパンツを履くのじゃ~」
「そんな、変体がいるの~お父さん」
「性癖は人それぞれ、お前かてどんな性癖を持っているわかったもんじゃない」
 明美はおもわず「ドキッ!」としたが、
「洗濯機の中に入れてたまったら水を入れて洗濯します」
「今、それにパンツが何枚入っている」
「え~と~おとつい洗濯したから、7~8枚」
「何で、たった2日で8枚も履き替える?」
「もう~お父さん、女はデリケートなのよ!」
「なんでもいいから、それをナイロン袋に入れて持って帰ってこい!」
「えっ!どうするの?」
「1枚1枚丹念に調べる!」
「お父さん~もう~そんなの嫌です」
「わしは、精神科医師で犯罪心理学の学者じゃ!お父さんではない、わかったか明美!」
 明美はメモを見ながらバックに証拠品を詰めている。そしてタンスの2段目に入っているあれはどないしょう~家には持って帰れないし犯人に見つかるとやばいし、ほかすのはもったいないしもう二度と手に入らないし、買いにもいけない代物。とにかくどこかに隠そうと思い、タンスから出して新聞紙に包んでポリのゴミ容器の一番下に隠して上から生ゴミやら牛乳パックでカモフラージューしている。

…………3

 この電動コケシは同級生の良美がアルバイト先の忘年会のクジ引きの景品としてもらった。良美は家から通学をしてたから家にこんな物を持って帰れないと明美にもし使わなかったらどっかに捨ててといって無理やり手渡されていた。
 明美がそれをアパートに持って帰って開けるとそこには夢にまで見た男性のペニス、しかし、まだ人間の本物を見たこともなくこれが男性の普通のサイズと錯覚をしてしまった。
 明美は中学の時、高校受験で親からやかましく勉強をせよと言われて一時ノイローゼになっていたことがあった。そのことを親友に相談するとオナニーをすると元気になると教えられしかたを教わった、それ以後落ち込んだり、嫌なことがあった夜はパンツの上からクリトリスを指でなぞってオナニーをしていた。高校生になってからは指や細い魚肉ソーセイジを秘部に挿入してひとりHを楽しんでいた。そのおかげで成績はアップし性格も明るくなり友人も沢山できていた。
 明美は良美からもらった電動コケシを普通の男性サイズと信じていたある日、良美がどこからか裏ポルノ雑誌を手に入れて明美に見せてくれた。明美も興味があり熱心に見ている内に、
「良美!この本の男性のペニスは小さいやん?」
と笑っていると、良美が明美の顔を覗きながら、
「えっ!何いってんの?これはものすごく大きいよ~うちの彼氏なんか~この半分よ!明美!」
「だって…この前もらった、大人のおもちゃ……あれ、もっと大きいのよ~良美!」
「あらら、あれは子供を2~3人生んだ女性で、なおかつセックスが好きで好きでたまらない淫乱の熟女が使うもので…素人では…アッハハハ」
「えっ!私…本物そっくりだし…大きさもあれと同じと信じていたの…今も信じているのよ~良美!」
「明美!まさかあの電動コケシ…使ったの?」
「ううん、まさか…あんな大きいの…入るわけないじゃん…」

 明美は埼玉県から京都での一人暮らしの寂しさから気をまぎらわすために2日に一回はオナニーをしていた。その時、ふと良美からもらった電動コケシを使う気になり秘部に当てたがこれは太すぎてうまく入らない。しかし、これは私がまだ若くて穴が小さい、もし恋人ができてもこれでは彼にふられるかも、いえ、それより彼が可哀想と思いながら色々なクリームやローションを使っては試していた。
 その超特大のペニスは下に台がありそれを立てるようにもできる、明美は深夜のアパートでそれをまたいでペニスの亀頭にゼリーを塗り一気に腰を落とすと「ズホッ!」と奥まで入ったが、その痛みは処女膜喪失というより苦行の痛みだった。
 しかし、その成果で今では明美の愛液だけでスムーズにスポッスポッ入るようになって快感も窒息しそうになるほど次々押し寄せるようになっていた。
 ところが明美は良美の話を聞いて脳が分裂するほどの衝撃を受けていた。そして私はもう一生結婚はできないと悩んでいたある日、良美も責任を感じたのか?
「明美、外人のペニスはものすごく太いっていうから外人の男と結婚したら?」
 明美はこの良美のアドバイスで元気になり、それなら外人と結婚しょうと心に誓っていた。それにあの堅物の父親も語学の勉強にアメリカに留学するという動機なら無理がなく父親を説得できる自信もある、そしてその費用稼ぎにスナックのアルバイトを思いついていた。

 明美が実家に帰ったあくる日、父と明美は埼玉県警の奥村県警本部長を訪ねていた。明美の父親は犯罪心理学者しとて埼玉県警察学校の講師も努めていてこの奥村とは懇意にしていた。
 奥村は明美の話を聞いて、一般的だが立件は難しい。物が盗られていない、脅迫の電話や手紙が来ていない、おそらく手袋をはめていて指紋もでない、被害のあった京都の下鴨警察署にいってもせいぜい鍵を取り替えて何かあったら110番して下さいと言われて帰らされるだろう。この埼玉県の警察でも同じだと思う。しかし、犯罪心理学の権威、氷川さんがこうしてわざわざ来られるのはなにも娘さんだけの事だけではないと思うので京都府警に連絡をして一人刑事をつけます。
 氷川耕三は礼を言いながら、若い女性が被害者の殺人や残虐事件を日本はもちろん外国の事件まで調べましたが、残虐な事件になるほど後でわかるものですが必ず前兆があります。たとえば犯人が女性に失恋をした、犯人が勝手に見初めた、そして無言電話に家に無断侵入、それにストーカーがあります。今回の事件の特徴は、点けていたはずの豆球が消されている、これは犯人が自分の家でする習性です。タバコの匂いは犯人は吸殻を処分したが微かな匂いが残った。少量の砂は、これは犯人がアパートの前の公園で明美を見張っていたことになります。

…………4

 「トントン!」
とドアがノックされて一人の若い刑事が部屋に入ってきた。奥村県警本部長が明美親子に紹介している。
「県警本部の若山刑事です。歳は28歳独身です」
 その若山刑事に鑑識にメモの筆圧を調べてもらいました。若山はこれですと解読したものを明美に見せている。明美はバックから学生手帳のアドレスを出して照合するとそれはこの順番通りに書かれていた。
 それともう一つ、と若山は口どもりながら…
「あの~明美さん、その~パンティーですが、8枚を1枚1枚丹念に調べましたが、そのうちの1枚に精液が付着していました。血液型はAB型ですが…あの~明美さんには恋人とか~あの~その~」
「いえ!私にはそんな人はいません!それは犯人のです」
 父親の氷川は、この犯人はもちろん変質者です。今までに汚れた下着に興味を持つ人間の性犯罪は数えきれないほどの事例はあります。この犯人は汚れた下着に精液を射精して、そのパンティーが再び履かれる事に喜びを感じている新しい形の変質者です。
 その犯人が明美に愛を感じていたら、明美の居所を探して何とかもう一度汚れたパンティーに射精したいと思っているだろう。その為には手段を選ばずしつこくつけ回すのは目に見えている、そう鮭のオスが、ただメスの産卵した卵に射精するためだけに何千キロも遊泳するように!

 そのころ前川は、明美のアパートの近くに公園の横でタクシーを停めて明美がタクシーを呼ぶのを待っていた。ところが8時になっても無線が入らない、大学から直接祇園のスナックへ行ったのだろうかと?と携帯電話で明美の部屋に電話をしたが出ない、念のためにもう一度電話で不在を確かめてから部屋に入った。
 前川は、風呂の横にある洗濯機に首を突っ込み汚れたパンティーを探したが1枚もない。古くなったのか?それとも生理で汚れて捨てたのかと思いながらポリのゴミ容器をあさっている。ゴミの袋の中にはイチゴが、そしてパンも牛乳パックも中身が入ったまま捨てられている。いそいで冷蔵庫を開けると中は空っぽで電源も切られていた。旅行か?実家か?それをしばらく考えてから明美の実家に電話をしていた。明美の母らしき女が、
「もしもし、京都外国大学の学生課のものです。明美さんのアルバイトの件でお話が…」
「明美は今でかけています」
「わかりました、では、のちほど…」
 前川は何かを感じたのか?整理ダンスの二段目の奥にしまわれているビックサイズのペニスを捜したがなかった。それにアルバムや日記が消えている、「しまった!かんずかれた」とは思ったが、しかし、あんな物を実家に持って帰れるはずがないと明美の愛用品の電動コケシをやっとのことで見つけていた。
 明美親子が県警本部から帰ってくると母親がさっきの学生課からの電話を告げた。氷川は若山刑事に電話をしている、若山刑事は京都府警に電話をした。明美のアパートに犯人がまだいる可能性があり協力を求めているが、それに応じた京都府警の刑事は明美のアパートに急行したが前川のタクシーとは一歩違いだった。
 明美と氷川、それに若山刑事が明美の実家で今後の対策を練っている時、電話が鳴った。氷川がでた。
「もしもし、氷川です」
「明美さんをお願いします」
「君は誰だね?」
「私は、京都外国大学の学生課の田中です」
「あぁ~君か?明美の汚れたパンティーに射精したのは!」
 前川はビックリしている。まさかその事がバレているとは心から思っていなかった。せいぜい何かがおかしい程度で明美が実家に帰ったと予想していたからだ…この電話も明美の電動コケシの事を言って脅迫して、なんとかお付き合いしたいと申しいれるつもりだった。
「そ、それが…どうしてわかりました」
「私は精神科の医師で頭のおかしい奴の行動はすぐわかる」
「明美さんをだしてください」
「はい、わかりましたと明美を電話にだせる馬鹿な父親がどこにいる、なんならここにいる埼玉県警の刑事さんと変わるかね…君!」
「刑事?なんで刑事がいる?」
「君のやっていることは犯罪だからだ!」
「私は…明美さんに何もしていない」
「君はこうして明美の実家に電話をしている、これからもつきまとい、ますますエスカーレートして取り返しのつかないことになるのは目に見えている、それを事前に防止するために刑事さんがいる」
「そんなこと、なぜわかる」
「私は犯罪心理学を各県警の警察学校で教えている。君のいる京都にも教え子が沢山いる。もう君の調べはついている、明美がメーターボックスに鍵を入れた時にアパートの前にいた人物が君だ!10月28日金曜日夜7時30分、そこに塔南交通のタクシーが止まっていた」
「………」

…………5(完)

 「若い娘が部屋の鍵を不用意に扱った。それを偶然目撃した人間は何を思うかは…誰でも同じだ!その先は本当の悪人か魔がさしたかどちらかだが、君はどっちだ?」
「すいません、私は魔がさしたのです。もう二度としません、信じてください」
「それを絶対に約束できるか?二度と明美に近づかないか?」
「はい、誓います」
「それでは信用して捜査を打ち切るが、念のために名前を聞いておこう」
「はい、塔南交通の前川克己です。会社の寮に住んでいます」
 氷川はこのやりとりのテープを十数回繰り返し聞いてから、明美に、
「よし!京都に帰れ。念のために鍵は変えろ、それと今の世の中では鍵は命の次に大事に扱え!」とやさしく笑った。

 明美は3日ほどしてから京都に帰った。管理人から新しい鍵と宅配の小包を受け取った。差出人は、あのタクシー運転手の前川克己となっていた。
 小包を開けると見覚えのある紙箱で、中を開けるとあの超ビックサイズのペニスが入っていた。
「ウソ~~~どうしょう~~~」
 そして手紙が添えられていた。

前略
 氷川明美様、大変申し訳ないことをしてしまい心から反省してもう二度とあなたの前には姿を現さないことお誓い申し上げます。
 氷川先生には、箱を盗んだことを言わないでください、窃盗で逮捕されるかもわかりませんから、そして大事な物をお返しいたします。
 実は、私は30歳になってもまだ女の人との性交渉を持ったことがないのです。高校、大学と彼女はいました。そしてサラリーマンになってからも結婚を前提に付き合った女性も2名いましたが、すべて肉体関係まで進むとふられてしまうのです。
 その原因は、私の身体にあるのです。つまり~その~私のペニスが異常に大きく育ってしまったのです。その大きさはその箱に入っている「大人のおもちゃ」の直径45ミリ、長さも同じ20センチです。ですから素人の彼女はもちろん、ソープランドの女性にまで商売の「オマンコ」がつぶれる!お金はいらないから帰ってと言われていました。
 会社ではそのことが噂になりいたたまれなくやむなく人間関係のないタクシードライバーになったのです。そのころから私はもう一生涯女性とのセックスは諦めて女性の下着に興味を持つようになりました。そしてそのパンツに射精してそのパンツが再び履かれることでその女性とセックスをしたと錯覚していたのです。こんな哀れな男ですが、どうか明美様笑って許してください、それではお元気で。
                                                          前川克己

 明美はこの手紙を読んでからもうアメリカ留学でビッグサイズの男を捜す必要がないとスナックのアルバイトの断りを店に電話をしていた。そして塔南交通に電話をしていた。
「銀閣ハイツの101号室の氷川です」
「はい、いつもありがとうございます」
「あの~運転手さんの指名はできるのですか?」
「はい、どうぞ、ご指名をしてください」
「では、前川克己さんのタクシーをお願いします」
                         (完)


◆最終回はずいぶん短くなりました。もう一回ぐらいHシーンを入れようと思ったのですが、それは今夜の明美と前川のセックスを想像していただきたいと思います。
◆ペニスが小さいと悩んでいる男性も多いですが、こうして異常に大きい人もかなりおられます。これを世間では馬並みといいますが、だからといって女性には縁の少ない人が多いものです。反対に人より少し小さ目の男のほうがモテるという珍現象もあるから世の中は不思議なものです。
◆さて、これで5話は完成しました。まだまだ続きますが、なんかおもしろいヒントがあればせひ教えてください。




[72] 天使の恋~美幸…明美…真弓…梨香…4名の恋~全24話(読切り)

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)09時08分24秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

美幸……1

京都岡崎の北側の丸太町通りには、本願寺岡崎別院と岡崎神社が仲良く並んでいる。お寺はいうまでもなく人の最後のお祭りを行う場所で、神社は人として生まれて最初のお宮参りというお祭りをする、いやその前に子供を作る作業の儀式として結婚式を挙げる場所でもある。
 ところが世の中皮肉なもので、同じ日の同じ時間に結婚式とお葬式が行われる場合もままあり、神社には紅白の天幕が、お寺には白黒の天幕が張られている。この天幕と天幕の間に幅2メートルばかりの路地があり、その先光明寺(黒谷)の広大の墓地となっている。
 この辺りは、人家も少なく特に深夜には人影一つもないが通る空車のタクシーはなぜか徐行して走っている。東山タクシーの運転手、山中一郎はこの場所では何回もおいしい客を拾っている。タクシー運転手が喜ぶおいしい客とは、3~4人が相乗りして近い順番に降ろして行く長距離客が一番だが、ところがこの不景気では酔客がホステスを家まで送るエエカッコ紳士も滅多にない、ところが相変わらず続いているのは不倫のカップルで先に女を送りそして男を妻子の待つ自宅へ送っていくパターンが最近では唯一のドル箱になっていた。

 山中一郎は今日も人影もない岡崎神社の前をゆっくり走り目を皿のようにして街路樹からわずかに見える影を捜した。タクシーは平安神宮の裏側にかかる昼間の平安神宮は朱塗りの上、内外の観光客で活気があるが裏側とはどんな世界でも寂しいもので観光客もここが平安神宮であることを言わなければ誰も気づかない。その長い塀の中程まで走ると大きな銀杏の木の陰から手を控えめに挙げているのが見えた。
 やはりアベックだった!男が先に乗り女が後に乗った瞬間心の中で、
「やった不倫長距離客、ゲット!」
 自動ドアを閉めたその瞬間、シャンプー、いゃ違う不倫独特の男と女の交じり合った後の「不倫の匂い」がした。そしてフロントガラスがダッシュボードから約2~3センチ上まで曇りすぐに消えた。
 男は行き先を小さな声で告げる、
「24号線の桃山で一人降ります。後は城陽の寺田まで」
 ベテラン運転手の山中は丁寧に「ありがとうごさいます」と礼を述べてから心の中で、ここから寺田までなら深夜メーターでは1万円近くにはなるだろう、やっと今日のノルマが達成できて家に帰り発泡酒が飲める、ラッキーと思っていた。
 男は50歳を少し超えたころ、女は22~3歳ぐらいか?。不倫のホテル帰りには絶対間違いはない、しかもまだ不倫して日が浅いか、絶対にバレてはいけない事情が人より強いと山中は読んだ。
 その理由は乗車した場所がラブホテル街から少し離れていることだ、そのラブホテル街は平安神宮から東へ行き、細い路地の奥にある。普通のカップルや水商売の人達は堂々とタクシーを無線で呼ぶ。そして少し遠慮気味なカ
ップルは二条通りや岡崎道でタクシーを拾う。不倫のカップルは暗い路地を北へ歩き丸太町通りで普通の市民のような顔をしてタクシーを拾うが、今乗っているこのカップルはさらに西へ歩き、空車が来ても合図をしない、それは後ろから走ってくる自家用車までにも注意して街路樹に隠れてポツンと一台だけ走ってくる山中のタクシーを拾ったからだ。不倫カップルの作戦とベテランドライバーの作戦が見事とドッキングした成果だが勝者は山中の一本勝ちといっていだろう。

 24号線を奈良方面に約20分。不倫カップルは手を握っている様子だが、口は一言も聞かないほど万全の注意をしているのだろうか?桃山に近づくと男は「次の信号を左」と指示、そして閑静な住宅街に入っていった。この高級住宅地は一軒あたりの面積が広く一つの通りに3軒ほどしか門を構えていない、普通の建売住宅なら5~6軒手前でタクシーを降りられてもし忘れ物をされても届けられないほど分からないものだが、この場合は少し家の手前で降りられても容易に女の家が判断できた。
 男はJR寺田駅すぐ近くのマンションの前で降りたが、不倫のための経費がかかるのかそれとも元々ケチなのか会社のタクシーチケットで運賃を支払った。そのチケットには会社のゴム印が押されている、そこには京洛信用金庫総務部、おまけに使用者蘭には認印で「吉本」と押されている。
 山中が時計を見ると午前1時になっていた。これから祇園の戻ってもまた最低でも2時間は客待ちをしなければならないから今日はもうやめようと帰り道桃山までくると気が変わり信号を右折してさっき降ろした不倫の片割れの女の家の前で停まった。
 大きな門柱があり大理石の表札には「奥川」とある。この山中の家もかつては表札には家族全員の名前が書いてある家と、この豪邸のように姓だけ書いてある家がある、これは山中の偏見だが貧乏人の家は先で後ろは金持ちだろうと考えていた。
 なにはともあれ京洛信用金庫総務部の吉本さんと、若くて色白のスタイル抜群で髪の長い超美人のお金持ちのお嬢さんの奥川さんが不倫していることは状況証拠から見て事実と確信を持った山中は会社に帰り明日から6日間の有給休暇届けを提出した。

 次の日、昼前に目覚めた山中はNTTのタウンページから京洛信用金庫を捜した。四条にある本店から各支店、計算センターまで入れると半ページすべてが埋まるほどだ。不倫の男の吉本は本店勤務には間違いはない、支店発行のタクシーチケットには「らくしんOO支店」のゴム印が押され、本店発行のチケットには「京洛信用金庫OO部」のゴム印が押されていることを経験から知っている。
 問題は女の身元だ、山中の勘では同じ京洛信用金庫に勤めていると思うが本店では女性だけでも何百名も働いているだろう、8階建ての本社ビルに入れるのは一階のフロントロビーだけで、それも運よく奥川が窓口係りなら簡単だがそうは上手くいかないだろう。そこでこの不倫カップルはなぜラブホテルを岡崎に選んだのかを考えた。
 本店がある四条から南に二人の家がありながら本店よりかなり北のホテルを利用するのは女がこの岡崎よりも北の支店に勤めている可能性が大だ。そこでタウンページから市内北部の支店をピックアップしたが、これも無理だと考えた、21店舗もあり1軒1軒窓口に行くのも大変だしその上店内にはビデオカメラもある、運よく見つけられたとして山中の顔を見られればパーフェクトにはならないなどと考えている内に有給休暇の一日目は終わった。
 次の日、午前7時には山中は近鉄電車丹波橋駅の東口に立っていた。ここから東にゆるい上り坂になっている。24号線の信号をさらに東に行くと不倫の女奥川の豪邸がある、電車通勤しているとなると駅はここしかないからだ。山中の手には近鉄経由市営地下鉄宝ヶ池までの切符が握られている。山中の頭には1、色白 2、背が高い 3、美人で髪が長い、バックミラーから見た一瞬の記憶がプッシュされているが、不特定多数の中から選べるほどの自信がない、とえあえず東から歩いて来る超美人をストーカーしてその女がどっかの「らくしんOO支店」に入った時に初めてその女が吉本との不倫の片割れの奥川になるのだ。

…………2


 7時半を過ぎたころから人の数が増え始めている。女性だけを1人1人りチェックするがこの作業は思ったよりは簡単だった、まず学生と背の低い女それに太っている女、それと若くはない女を目で排除すればこんなに人が多く歩いて来ても該当するのはほんの数名にしぼれる。つまり、色白でスタイルが良くて美人で髪の長い女はまだ3人しか通っていないからだ。それにこちらから見つけなくても、50メーター先の人ごみの中にでも「ビカッ!」と光っている物体か近づいてくるのですぐわかる、まだこの場所からでは顔もハッキリ見えないがなぜかいい女は光っている。


 山中はタクシーに乗る前はサラリーマンを20数年経験しているからこの通勤の光景の一員として参加している。でも今日のこの場所は人の進行方向の逆から見ている、たまには人の反対を見ることや進むことも大事だと考えていると、50メーター先に「ピカッ!」と光る物体が歩いて来た。まだ顔もスタイルも見えないが山中は奥川だと直感していた。
 その奥川らしき女は静かに早歩きして山中の5メーター前を通り過ぎて駅の自動改札に向かうがすでに7~8名の列が出来ている、その横を通り一番左端の有人の改札口で定期を見せた、その後ろから山中は定期を一瞬盗み見た。それも行き先などの大きな字を無視して下寄りにある小さな活字を優先したそこには「奥川美幸・24歳」とあり、山中は大きな成果を得たと思ったのか一人笑いを噛み殺した。
 二つ先の竹田駅から市営地下鉄に乗り換えた奥川美幸は「今出川駅」で降り、長い階段を上り今出川通りを西に歩いた。その途中同僚の女の子と会い一緒にコンビニに入ったのを確認してから、近所の喫茶店に入りモーニングサービスを注文して新聞を読んでいる。美幸の勤める支店はもうわかっている「らくしん西陣支店」だが・・・


 山中は新聞を読むことが大好きで政治面から3面記事まで丹念に読むが、なぜかスポーツ記事は読まない、読まないばかりかスポーツにはまったく興味を示さない。普通タクシー運転手といえばスポーツ新聞が良く似合い、ギャンブルに詳しくサラ金にお世話になっているイメージがある。現に山中の勤める東山タクシーでも少なくない人達がギャンブルにはまって給料日になるとサラ金会社の高級外車が数台車庫前に並ぶ。つい最近もタクシー運転手が連続コンビニ殺人事件を起こしたが、これも女遊び、ギャンブルそしてサラ金への工程の終着駅が犯罪だと思っている。
 その新聞の5面には全面広告で「らくしん本社ビル落成」の文字が躍っている。本社ビルは総ガラス張りの超豪華版で、おそらくここで働いている吉本という山中と同じ年かっこうの50男があの24歳の天使の瞳、天使の肌をした美幸を抱いていると思うと急に腹が立ち、今俺がやろうとしていることは正義だと自分に言い聞かせていた。
 山中はタクシー運転手という仕事がら、ラブホテルへはプロから高校生の援助交際までも客として送り迎えをしている。その都度いやな気分にはなるが金儲けだと割り切るように努力はしてきたが、今回は違う、なにせ天使のような美幸だからこそ、有給休暇を6日も取り2日目で名前と勤務先を突き止めた成果になった。この先この2人をどうするかは具体的には決めていないが、特に脅迫をして金を取るなぞという犯罪は絶対しない、しかし万が一のために警察ざたになる可能性も心配して証拠を残さないようにしている。

 喫茶店を後にして山中は、市営地下鉄からJR奈良線に乗り換えて寺田駅に降り立った。2日前の深夜この駅からすぐの所にあるマンションの前であの憎き不倫の犯人吉本を降ろした。深夜のヘッドライトに浮かんだこの建物を高級マンションと見たが、事実は京洛信用金庫の社宅だった。大きな建物だが昼間見ると社宅は社宅であってそれ以上のことはない、玄関には子供の自転車やおもちゃがあり下町の生活の匂いがしている。ベランダにはふとんや洗濯物が干されている、吉本は50歳過ぎでいまだにこの古い社宅に住み着いているぐらいだからたいしては出世はしていないだろう。
 しかし、会社のタクシーチケットを自由に使っている立場、それにもう年だから課長ぐらいはと山中は想像したがなぜかガッカリしている。
 山中の希望では吉本が部長クラスで高級マンションに住み、家柄も良く将来は重役を狙っている矢先に奥川美幸との不倫スキャンダルが発覚して右往左往する吉本を期待していたが、この社宅の前に立てば吉本に同情する気にはなったが、たとえ口を聞かずとも30分ほど同じ電車で同じ空気を吸ったあの清純な美幸を抱いた奴と思った瞬間吉本への同情は山中の心の中から吹っ飛んでいた。


 玄関入り口左側に集合ポストがある。ポストの数は全部で32個、それぞれに名前が書いてあり吉本のポストはすぐ発見できたが念のために同姓を探したが吉本は一つだけだった。吉本誠一と書かれたその下には芳江、その下には千恵と利恵が並んでいる、妻が芳江で二人の娘だが、仮に吉本誠一が52歳として28歳で子供を作ったとすると長女の千恵は美幸と同じ24歳ではないか、自分の娘ほどの女性をたぶらかしてラブホテルでの密会。これはどんな好意的な目で見ても泣きを見るのはあの清純な美幸に決まっている、これを何とかしなければ男がすたると山中は新たな闘志を燃やしていた。
 3日目の朝、山中は近所にある「らくしん吉祥院支店」に行った。毎月28日には別れた妻名義に養育費を振り込むためだ、いつもならATMで済ますが、今日はなんとなくらくしん内部の雰囲気を味わうためで窓口には3名の女性行員が愛想を振りまいている、その中の一人と目が合い誘われるように現金と振込用紙を渡す。その女性も美幸のように清楚で年かっこうも似ている、その美幸も同じようにらくしん西陣支店で働いていると思うと愛しさがこみ上げてくる。
 そのカウンターのすぐ後ろでは若い行員がいそがしく働いている、それより奥のデスクでは50過ぎの脂ぎった男が電話をしている。カウンター窓口にいる清楚な女性とあのおっさんでは月とスッポンである、そのスッポンが月を抱くことは常識では考えられない、常識とは人としての道であり、掟でもある、この掟を侵せば天罰が神から与えられなければならないが、しかし、世間では不倫が日常茶飯事に行われている現に今晩も吉本誠一と奥川美幸があの岡崎のラブホテルで会うかもわからない、会えばどうなる、美幸を裸にしてキスをするだろうそれも首から胸に、乳首を吸いながら手は美幸の秘所をまさぐるはずだ!そして吉本のタラコの口が臍からビーナスの丘を越えて急に落下して敏感な小粒の真珠を吸い出して舌でチョロチョロするだろう。美幸はどんな顔をしている気持ちがいいのか?ダメダ!こんなことは絶対この俺がゆるさない、吉本を糾弾するのは正義であり人の道だ。この山中一郎が仕事も顧みず報酬もいただかず美幸を助けるのだと目の前のカウンターの女性と美幸をだぶらして決意をまたまた新たにしていた。

…………3

 山中一郎は六畳一間のアパートから「京洛信用金庫西陣支店」に電話をしている。
「ありがとうございます、らくしん西陣支店でございます」
「西陣の田中ですが、奥川美幸さんをお願いします」
「はい、奥川です」
「美幸さんですね、私は田中と言います。実は美幸さんを窓口で見て一目惚れした者です。それで美幸さんのことを色々知りたくて失礼ながら調べさせていただきました」
「もしもし、そんなの困ります」
「いやいや、聞くだけ聞いて下さい。美幸さん、らくしん本店の吉本誠一さんと不倫しているでしょう?」
「えっ!そんなことありません、あなたは誰ですか?」
「西陣の田中です。美幸さん吉本と別れてください」
「そんなことありません、電話切ります!」
「美幸さん、ちょっと待ってください。このことを知っているのは私だけです。らくしんの本店の人にも、桃山の家族にも言わないつもりですから、今ならまだ美幸さんの人生はやりなおしも出来ます、ぜひ不倫などやめて吉本と別れてください」
「・・・困ります」
「そうですか、それでは吉本さんに相談して結論を出してください、そうその返事を今日の午後3時前に電話しますから考えといてください」
「・・・」

 28日は信用金庫にとってはかなりいそがしい日で、美幸の顔が青ざめているのには誰もきずかない。周りを気にしながらトイレに駆け込み考えたが、元々降って沸いた話なので状況が把握できない放心状態で吉本にメールを打つが手が震えている。
「美幸です。さっき変な電話があって私と吉本さんが不倫している。すぐ別れてほしい、また3時前に電話があるのどうすれば、私の家も吉本さんが本店勤務だということも知っています。大至急メールで返事をお願いします」
 金庫の休憩時間は変則だが、総務の吉本は美幸の休憩時間を調べてその昼休みに携帯に電話をしてきた。
「美幸と私が不倫していると言ったのか?」
「はい、その通りです」
「社内の者か?」
「いえ、まったく考えても心当たりはありません」
「ヤマカンで言っているのでは?」
「そうかも分かりませんが、でも名前が!」
「美幸が誰かに言ったことは?ほら女友達とか?」
「そんなことはありません」
「おかしいな~絶対にバレるはずがないのに、これはおかしい?」
「でも、3時前に電話がかかってきたらどう答えたら良いのですか?」
「いや、これは絶対おかしい、とりあえず今日いつもの処で会おう」
「すいません、今日はそんな気分には」
「何を言っている、だから会うのだ!」
「でも、3時の電話は?」
「う~ん、そんなもの知りませんと言うしかないだろう」
「はい、わかりました」

 美幸は時計を気にしながら電話が鳴れば誰よりも早く取っている、2時59分に、
「もしもし、奥川美幸さんをお願いします」
「はい、私です」
「美幸さん、本店の吉本誠一さんと相談しましたか?」
「いえ、そんなことはありませんから」
「美幸さん、こないだの月曜日の夜、岡崎のラブホテルで吉本に抱かれたでしょう!」
「いえ、人違いです」
「美幸さん、それなら本店に行って総務部長さんと掛け合いましょうか?」
「そんなこと困ります」
「でも、不倫が嘘だったら吉本さんも美幸さんも困らないのと違いまrか?」
「そしたら、どのようにさせていただいたらよろしいのですか?」
「私は美幸さんを愛しています。あんなくだらない男とはすぐ別れてください。それだけです、桃山のご両親にも本店の人にも言いませんし、脅迫もお金も要求しませんから安心してください」
「本当に、それで良いのですか?それではそれでお願いします」
「美幸さん、約束できますか?」
「はい」

 美幸は国立大学を1年半で中退して、半年遊んでその後に京洛信用金庫に入社している。高校時代からピアノを弾きその高校のブラスバンドで活躍している。大学でもジャズバンドのクラブで活躍するのだが、そのバンドは男性中心で奏者は美幸だけでボーカルに女性が2名はいるがアルバイトでいそがしいのか恒例の夏の合宿には参加していない。その合宿では美幸が食事を作り、洗濯までも一人で受け持っていた。
 13名が2週間暮らした琵琶湖畔の大学合宿所の最後の夜にリーダーの清水健二から部屋に呼ばれていた。
「美幸、ありがとう、なんとか伝統ある我がバンドの音が出せた!」
「部長!こちらかそ合宿楽しかった!それも今晩で終わりだし~」
「美幸、悪いけど、その~最後のお祭りを!」
「え?最後のお祭り?」
「美幸は知らないけど、去年まで女子部員が5~6名はいたけど~」
「え…?」
「今年は美幸1人だし~まぁ~一応恒例の祭りだし~」
「な、なにを~部長、ハッキリ言ってください、美幸も協力できるなら」
「そうか~実は、これはもちろん強制はしないし出来ないけど、去年までは最後の夜は誰か女の子が協力してくれて・・・あの~」
「部長、その話は先輩から聞いていましたけど~」
「そうか!美幸、知っているのか?」
「2週間も暮らしたのだから何か別の愛情が・・・」
「そうか~美幸、すまん」
「・・・・・」
「全員、コンドームはしっかりする、それと部屋の電気は消してほしい、誰だかわからないほうが、そのほうがお互いに明日からまた練習が出来るから」
 美幸は良家のお嬢さんだが、親の監視が厳しくなるほど男やセックスに異常に興味を持ち同級生からの間違った情報を信じていた。高校一年では同級生の女の子のお兄さんに処女を奪われてからは次々出来るボーイフレンドには身体を平気で許していた。
 しかし、そこは良家のお嬢さんらしくそんな素振りは見つけようと思っても見つからないほどの清楚の雰囲気を持ち続けていた。大学に入ってからは学生のような子供より教授の一人と関係を持っていたが、これは誰も知らない。
 部長との約束通り11時に最初の男が入ってきたが、これはすぐにその部長の清水だと分かった。その清水はせわしく美幸のバジャマを剥ぎ取りオッパイにしゃぶりついてきた。

…………4

 ジャズバンドのリーダー清水健二は、大学院生でトランペットを担当をしているがスポーツ万能でテニス部のコーチーも兼任している。美幸も密かに想いを寄せていたがこんな形での清水とのセックスは想像もしていなかった。お嬢様育ちの固い環境から自由奔放な大学生活、そして今回の合宿で若い学生の水着1枚の姿と毎日練習をして、学生のパンツまで洗濯して干した二週間で身体はかなり疲れてはいたが美幸の脳裏にはまた別のホルモンが充満していた。
 一番手の清水の愛撫は美幸のそれを見越していたのか荒々しくそしてミュジシャンらしく繊細な手の動きに美幸は身体全体で応えて、それを声で発散していた。それを隣の部屋で聞いている順番待ちの11名の学生はもうダメだと仲間の目も気にせずティシユの中で放出していた。
 清水は美幸を満足させたことに誇りを持ちながら真っ暗な部屋でパンツを探している、美幸が、
「リーダー!」
「なに~美幸?」
「私のこと軽蔑している?」
「うん?どうして?」
「だって、こんなに感じて・・・」
「それは若い証拠だ!美幸」
「ウソ!1回生でこんなに感じるのはおかしいと思っているでしょう」
「いや!」
「本当に?」
「本当だよ、美幸」
「だったら美幸を京都に帰ってからも抱いてくれる?」
「それは・・・これは恒例の儀式でお祭りで、なかったことと同じと美幸に説明しただろう」
「そんなの卑怯だわ、女はね、好きな人以外には抱かれたくないの!」
「何を言っている!俺がもし最後だったらその前に11名にも抱かれている」
「ううん、リーダーが一番だと信じて「うん」と言ったの」
「おいおい美幸、いまさらそんな~卑怯な~」
「いや!はっきり返事してください、リーダー」
「しかし、俺は~」
 清水健二は大学の院生だが、実家は京都の老舗の製薬会社でもうすでに婚約者がいることはジャズバンドのメンバーのすべてが知っている。婚約者は美幸のような美形ではないが清水は心から愛している、こんな高校生の匂いが抜け切らない小娘に付きまとわれてはと少し後悔し始めたが、美幸は、

「リーダー、どうしても私を集団で犯すなら今すぐ警察に電話いたします」
「そ、それは!」
「なら、私と付き合ってくださいリーダー」
「いや、美幸すまん、この儀式を今すぐ中止するからそれでゆるしてくれ」
「いやです。リーダーは私をもう抱きました。他のメンバーも隣の部屋で聞いています、こんなことキャンパス中に知れ渡ったら私・・・責任を取ってください」
「せ、責任、なにを言うか、お前はもう何人も男を知っている、そんな女になぜ責任の言葉が吐ける!」
「あら、リーダー処女だけが女だと思っているの?」
「いや、それは・・・美幸、分かったからもう寝ろ」
「はい、リーダーそれで何時デートを?」
「携帯で話そう」
「健二さん、今晩この美幸の部屋に泊まってよ」
「け、健二さん、こら美幸いいかげんにしてくれる、俺は今から皆に袋叩きに合うのに!」
「健二さん、キスして!」
「・・・・・」
 こうして美幸と健二のカップルは誕生したが、このことが健二の婚約者に分かり健二は婚約破棄と慰謝料を請求されてからノイローゼになり大学院を去ることになったが美幸は病院に入院して性的能力の欠落した健二には目もくれなかった。

…………5


 清水健二が大学院を去ると同時に美幸も大学に行かなくなった。それから半年後に父の経営する会社のメインバンクが美幸の勤める京洛信用金庫でこの関係で途中就職をしていた。妹の小雪にも「らくしん」へと誘いががあったが妹は現代っ子らしく縁故は嫌と断っている。たしかに縁故は問題がある、今回の吉本との不倫関係騒ぎも、もしバレたら会社をやめるだけと開き直れるが縁故であるがぎりはそうも行かないだろう。
 美幸の家では家族そろって夕飯を食べるのがしきたりになっている。遅くなる場合には必ず電話をする習慣が家族に根ずいているほど厳格さはあるが、美幸はそれにはあえて逆らわず良家のお嬢さんを演じている。最近の夕食時の話題はやはり美幸の縁談の話になって、母の里子は今日も見合いの写真を美幸に見せている。
 午後10時に美幸が自分の部屋に入るのと同時に吉本から電話があった。
「美幸さん、なぜ、西陣の田中は脅迫を急にやめる気になったんだろう?」
「私にも分からないの、その人は私と吉本さんが別れるのなら何も言わないって。でも少しホットしたわ、今日一日で3年も年を取った気持ちょ」
「でもこれからどうする、俺は美幸と別れたくないし・・・」
「それなら吉本さん、奥さんと別れて私と一緒になってくれます?」
「そんなことは出来ないし、それより君のご両親が絶対認めないよ」
「いえ、私は吉本さんが、その気になったらガンバレると思うは」
「いや、そんな無理言わないでくれ美幸、いつまでも愛し続ける覚悟は出来ている」
「吉本さん、そんな嘘言わないで!」
「いや~ウソではない!」
「私も来年で25歳よ、今日もお母さんから見合いの話を勧められたわ」
「美幸、それで見合いするのか?」
「そら~私も結婚はしたいし」
「そうか~それならそれまで今まで通りに付き合ってほしい」
「でも~」

 タクシードライバーの山中は残り3日の有給休暇をどうするかと考えていた。美幸にはこれで良いだろう、しかし、吉本をどう料理するか?電話での脅迫か、手紙か、自宅に電話をするか?
 有給休暇の4日目の朝、らくしん本店総務部に電話をした。相手は誰でも良い吉本さえ出なければ、その電話に出た相手は係長の広尾和也で、山中は西陣の田中と名乗り、広尾にやくざ調でまくし立てた。
 広尾に言ったのは、「らくしん吉祥院支店」の女子行員と本店営業部の某課長が社内不倫をしている。男は50過ぎで女は23~4歳でこの二人は毎週岡崎のラブホテルで密会をしている。金庫の交際費を不正利用している他、タクシーチケットも使い放題にしている。総務部で今週中、土日も返上して調べなければ来週の株主総会で質問をすると広尾にせまった。
 広尾は早速上司の吉本課長に報告をした。その報告をすぐ近くで聞いていた瀬川次長の耳に入り瀬川が責任者として「社内不倫調査委員会」が設けられた。瀬川はこの話を意識的にリークして社内に広めた。

 瀬川は何から手を付けて良いか分からなかったが、昼過ぎには総務部のFAXやメールには匿名で情報が寄せられてきた。それぞれのFAXやメールには支店名が自動印字されているのでどの支店発かはすぐ分かる。総務部はこの裏づけ調査で土日返上徹夜態勢をひいた。
 そのメンバーの美幸と不倫をしている吉本は、西陣支店からの情報を丹念に見ているが、そこには美幸と吉本に該当する情報はない、その横のデスクでは広尾がため息をついていた、
「吉本課長、もしこの情報が全部本当なら京洛信用金庫の全支店の女の子の半分がなんらかの不倫に関係していることになる」
「広尾君、君が取った電話の男はたしかに西陣の田中と言ったのか?」
「はい、課長」
「でも、その不倫事件は吉祥院支店と言っていたのだろう?」
「そうですが、その不倫の男が本店の営業部だと言っていました」
「本店か?」
 瀬川次長は本店営業部の男性に関する情報だけをまとめて総務部長に報告をした。本店営業部は80名の大所帯で金曜日の深夜までこの調査のために社内待機させられていた。この日の情報に登場する人物は19名、一人一人に瀬川自らが質問をしている。質問は社内不倫したことはありますか?吉祥院支店の女子行員と食事や飲みに行ったことはありますか?交際費やタクシーチケットを不正使用したことはありますか?この質問には当然ながら誰もイエスと答える行員がいないのは当然でもあった。


 有給5日目の土曜日、約束通り山中は総務部に電話をしている。広尾係長が電話の応対をしている。広尾は、
「社内不倫調査委員会」を設けて徹夜で調べましたが、田中さまご指摘の問題は当庫には存在はしていませんでした」
「いや、それはそれは徹夜で申し訳ございませんでした。私どもも組織の総力を上げて徹夜で調べた結果、本店営業部ではなく広尾さん、あなたのいる総務部でした。年は50過ぎで、女の方は西陣支店の子でした。広尾さん、申し訳ないがもう一度調べ直してくれませんか?」
 広尾は即座に答えられなく少々お待ちくださいと断り上司である吉本課長を目で探したが見当たらない、やむを得ず瀬川次長のデスクを見ると、分かった電話に出ると目で合図を送った。
「もしもし、次長の瀬川です」
「田中です。この度はめんどうな事をお願いして申し訳ありません」
「いや、信用金庫というのは文字通り信用第一ですから、お客様の疑問にはなるべく答えるように努力していますが、今回の件は」
「そう言っていただけたら嬉しいです。さっきも広尾係長に言ったのですが、次長!不倫の男は総務部の人間です」
「えっ!総務部の人間ですか?」
「そうです。課長で年は50過ぎで女は西陣支店の子です。これは私が直接確認したことですから間違いはありません」
「総務課長は5人います、それもすべて50代です」
「瀬川さん、私を信用してください。私も年頃の娘がいます、もし私の娘が不倫をして悩んでいたらほっとけますか?瀬川さん。私は「らくしん」を脅迫する気は毛頭ありません、ただこの汚れた空気を浄化したいだけです」
「分かりました。田中さん私が電話に出たのも何かの縁です。同じ娘を持つ親として立場でもう一度調査いたします」
「分かりました。この電話が最後だと瀬川さんを信用します」

……………6

 山中は日曜日をはさんで7日ぶりに出勤した。山中の勤務は午後6時から翌朝の4時までだった、出庫するとただちに空車の表示を回送に変え、今出川の「らくしん西陣支店」に直行していた。
 この支店はメイン通りの今出川通りに店舗があり横の新町通りに行員の出入り口があった。タクシーとは便利なものでどこに止まっていようがあまり人目につかない、もう小一時間もこの金庫の通用門近くに停車しているが誰も気にしていない様子だ。
 午後7時ごろになると申し合わせたように男子行員がホンダのスーパーカブで帰ってくる。そのころから女子行員が一人一人と通用口から出てくる、そのうち美幸も出てくるだろう、本当なら今出川通りを東に歩き市営地下鉄に乗り家路につくだろう、しかし、今日は違う!なぜなら月曜日である。あの美幸と吉川の不倫カップルをタクシーに乗せたのは月曜日、この月曜日に山中がこだわったのは人間というものはなぜか月単位、週単位で動くと思っていた。吉川のようにいそがしい管理職の空く時間、美幸のような上流階級のお嬢様が深夜まで遊べる日とは…これには何か理由づけがいることを山中は自分自身の経験から学んでいた。
 8時少し前に「らくしん西陣支店」の通用門から3~4名の女の子が元気よく飛び出してきた。山中は美幸を探したがそれはすぐに発見している。山中は静かにタクシーを発車している、美幸らは冗談をいいながら今出川新町の交差点を南から北に渡っている。山中は右折をしながら美幸らが横断歩道を渡るのを待っている。
 回送から空車に表示を切り替えて走ると横断歩道を渡ってすぐ振り返った女の子がラッキー!という笑顔で山中のタクシーを拾っていた。女の子は4人で助手席に座った女の子が、
「すいません、百万遍の交差点を渡ったところにお願いします」
 ここから百万遍まではわずか5分ほどだか、若い女の子はよく喋る。山中はバックミラーをそっと覗くと後ろの真ん中に美幸が乗っていた。百万遍の信号を渡ったところに居酒屋チエーンの「串勝」がある、美幸らがその店に入ったのを確認してから「串勝」の向かい側東50メーター付近で山中は待機していた。
 美幸らは9時を少し回ったころに店から出てきて冗談を連発しなから別れの挨拶を繰り返している。美幸は百万編の交差点を一人で渡ってからタクシーを待った。ほどなく山中が待機している横を個人タクシーが通り抜けて美幸を拾った、山中はその個人タクシーの後ろにつけてタバコを美味そうに吸っていた。

 美幸を乗せた個人タクシーは東山通りを南に下がり、丸太町通りを左折して平安神宮の裏側から岡崎通りを右折していた。そしい京つけもので有名な「大安本店」の前で停まった。美幸がタクシーを降りると同時に岡崎公園の暗闇の中から男がそっと近づき一つの影になっていた。
「吉川だ!」
 この大安本店から東に2分ほど歩くと岡崎のラブホテル街。山中は先回りしてホテル街を徐行しながらこのアベックとすれ違い男の顔を見るとやっぱり中年の男だった。さらにこの先の路地でタクシーをターンさせて尾行を続けてこの美幸と吉川が消えたラブホテル「石屋別館」のガレージに堂々と入っていった。
 このホテルはフロントを通らず直接ガレージから部屋に入れる仕組みで、人影が消えた「103号室」の空室のランプが消えた。山中は南禅寺の門の前にタクシーを停めて「石屋別館」の103号室に電話をした。
 吉川は、フロントから確認電話と思い…
「もしもし」
「もしもし、吉川さんですネ…」
「えっ!………」
「西陣の田中です。美幸さんを出してください」
「………」

 火曜日の朝、山中は京洛信用金庫総務部次長の瀬川に最後の電話ほかけていた。
「瀬川さん。不倫カップルは昨夜、岡崎のラブホテル「石屋別館」に行っています」
 たったこれだけをいって山中は電話を切っている。そしてすぐに「らくしん西陣支店」に電話をかけたが美幸は休んでいた。
 瀬川次長は吉川ら5人の課長を手招きして部長室にくるようにうながしている。大きなデスクには総務部長、瀬川次長はその周りをウロウロ歩きながら、
「吉川君、君は昨夜岡崎の「石屋別館」というラブホテルに行っていないか?」
「いえ、昨夜は9時に本店を出て電車で家に帰りました」
「そうか~君は岡崎に得意先があるのか?」
「いえ、私は府の南部の支店が…」
「そうだね!この一年間の君が使ったタクシーチケットを調査したが、週一回必ず、岡崎から君の住む城陽市へとタクシーに乗っているが?これはどういうことですか?吉川君!」
 らくしん社内不倫調査委員会の重要メンバーでもあった吉川誠一総務課長が西陣支店の奥山美幸と不倫発覚ニュースは各支店各関係機関にその日の午前中に超特急で伝わっていた。

 その問題の夜、西陣の田中の怪電話の後。美幸は岡崎のこのホテルにいることを田中に監視されていることにあまり恐怖は抱いてなかった。それは田中の電話でも「美幸を愛しているから吉川と別れてほしい」といっていたからだ、いまの美幸には吉川を信じるよりも田中を信じることでしか不安を解消するすべはなかった。
 一方、吉川はこの田中の電話に怯えてはいたが、このままホテルを飛び出してもどうすることもできないと観念をしながらも、美幸の透き通る肌、攻めれば攻めるほど歓喜の声を張り上げて応えてくれるこの名器ともボデーとも今夜限りとだとなんとなく感じたのか美幸を必死に愛撫するが吉川のペニスは萎えたままだった。
 吉川はそれを美幸に悟られるのが恥だと感じたのか美幸の秘部をいつもより丹念に口と舌を使って攻めていた。美幸はもう1時間近い吉川の愛撫に酔いしれて歓喜の声を遠慮なくだしている、そしていつもなら背中への爪痕は注意しなければならないのに今夜は美幸も吉川と最後の夜と感じているのか、記念を残したいのかはわからないが吉川の背中に赤い爪痕を遠慮なく残していた。

…………7(完)

美幸は大学時代の恋人にセックスを教えられてもうとっくに開花していた。吉川とのセックスは完全受身を通しフェラチオや騎乗位などは絶対拒否し続けただただ吉川の濃厚な愛撫だけを求めていた。そして普通のカップルのような食事も映画も一度も経験がなくホテルで会ってタクシーで送ってもらうことを一年ほど続けていた。
 それが今夜で最後の日になってしまった。美幸は吉川のことを少しも愛してはいないが、ただこの用心深さと美幸へのセックス、とりわけしつこいほどの指と口の攻撃が好きで、身体の芯からこみあげてくる快感とのお別れが少し辛かった。
 あくる日、美幸はいつもの時間に家をでて市営地下鉄四条駅で途中下車、ショッピングや映画を見て時間をつぶしていた。その夜、夕食の時間に父に向かって信用金庫をやめたい、その理由は、以前城陽支店のある上司と一年ぶりにあるスナックで偶然会った。そしてその帰りにタクシーで家まで送ってもらったことがあったが、それを西陣支店の誰かが見ていたの、それが私とその上司が不倫をしているという噂になってしまったの…それで今日支店長ににおもわず腹が立って金庫をやめますといって帰ってきたの…。
 父の信三はしばらく考えてから、そうか~美幸も来年は25歳になるから家で花嫁修行をしたらいいと答えていた。母の里子はこのことを喜んだが美幸の話は信用していなかった。それは週に一日だけ深夜に帰ってその日の洗濯物のパンテイーはあまり上品ではなくこれはおかしいと母親の直感で感じていたからだ。その夜、父の信三は京洛信用金庫の頭取を祇園の高級クラブに招待をして、美幸の不始末を頭を下げてお詫びしていた。

 それから数日後、美幸は左京区浄土寺の開業歯科医師山崎良男との見合いが設定され、山崎は京都大学中退で清潔感があふれる美幸に一目惚れをして話がトントン拍子に進んで岡崎神社で挙式を挙げていた。盛大な披露宴は岡崎神社の隣の「都の森ホテル」で今おこなわれている。
 4階のお色直しの部屋から見る東山は紅葉が綺麗でその山の山腹には都ホテル、南禅寺の山門、平安神宮の森、そして眼下にはラブホテル「石屋別館」のネオンが見えている。あのネオンの下で中年男の吉川に40数回抱かれていた。吉川との最後の夜から数ヶ月美幸は貞操を守っている、婚約者山崎とのデートでもキスを一度ゆるしただけで処女を守り通していた。
 そして今日の山崎との初夜の喜びと吉川との最後の快感を胸にしまい、胸が大きく開いた真っ白なドレスで割れんばかりの拍手の中3回目のお色直しに再び入場してまだ幼さが残る清楚な色気を披露宴の大広間の隅々まで撒き散らしていた。

 吉川は表向きは不正融資という罪で懲戒解雇になっていた。城陽の社宅には一足先に吉川の不倫発覚解雇のビッグニュースは超特急で流されていた。それを知った妻の良江は娘二人を連れて京都市内の実家に帰っていた。
 妻との離婚後、吉川はタクシー運転手をしていた。金庫の外交で京都市内はは知り尽くしていたから地理にはさほど苦労はしない。吉川の心の中にはまだ美幸の白くて柔らかい肌に未練があるのか伏見にあるタクシー会社を選び、美幸に偶然会えることを信じて働いていた。
 ある日、吉川は大手筋商店街の居酒屋からの無線配車で客を乗せた。客はアベックで男性は50歳過ぎ、女性は22~3歳で行き先は京阪中書島駅。
「村木君!帰り少しよらない!」
「えっ~課長~もう私お腹いっぱいで~飲めません!」
「いゃ、違うよ~オ・ト・ナ・ノアソビ!」
「いや~ん~課長さん、奥様に悪いわ~」
「村木君、なにも絶対しないよ!カラオケを歌うだけ」
「本当に!約束できます?課長さん」
「そら~やくそくします~ぁっ!運転手さん、南インターにお願い!」
 南インターとは京都最大のラブホテル街のことで暗黙の了解になっている。この男はタクシーチケットを切り吉川に手渡した。そのタクシーチケットには、
「らくしん伏見支店」のゴム印と「藤田」の認め印が押してあった。
 吉川はそのタクシーチケットを見ながら考えていた、そして、
「しまった、これだったのか?タクシー運転手にやられた!」とくやしがっていたがこれを後の祭りともいう。
 その夜、吉川は四畳半のアパートに帰り、南インターラブホテル「赤まんま」103号室、11月12日午後10時35分、らくしん伏見支店の藤田課長、村木、不倫となぐり書きをしてからこれをどう料理するか作戦を練っていた。(完)



[71] 天使の恋~美雪…早苗…香奈~3名の恋の物語

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)08時30分10秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

香奈………1話

 塔南交通のタクシードライバー本田幸一は、空車で国道一号線を京都市内に向けて走らせ京都南インターのラブホテル街の信号待ちをしていた。信号が青になりアクセスを踏むと同時に右側から信号を無視して白いクラウンが突っ込んできた、そして本田のタクシーの前に無理矢理割り込んできた。
 本田はこんなことは日常茶飯事で別に気にも止めなかったが、そのクラウンのナンバー23ー45を見た。本田は昭和23年4月5日生まれ、この2345の昇り数字が好きでキャッシュカードの暗礁番号にしている他、宝クジのナンバーズでもこの数字を買い続けていたがまだ一度も当たってはいない。
 白いクラウンと本田のタクシーは京都市内に入り、西大路通りを北に上がり西大路花屋町の交差点で白いクラウンは赤で突入、本田はその手前で信号待ちをした。その信号を渡ったところで白いクラウンの左ドアが開きサマーセーターとミニスカートの女が降りて歩道に立った、女は本田のタクシーに大きく手を上げて乗車した。
 行き先は西京区の桂坂で結構遠い、この狭い京都で2000円を越える客は稀にしかいない、本田はラッキーと思いタクシーを走らせた。女は25~6歳で色気たっぷりの若妻の匂いがする、本田は若妻の匂いなど知らないがなぜか風呂上りの匂いを感じ取ると若妻を想像していた。
 バックミラーで盗み見する顔は白くて広い額に知性を感じるが冷たさはない、ツンと高い鼻には気品が宿っているような超美形。桂坂の超高級住宅街の一番山の手の街区にこの若奥様の邸宅があり、山崎一樹の表札がある玄関にタクシーを着けた。
 タクシー料金は2750円、本田は250円のお釣りを左手に持ち振り返ると若妻は左足を外に出した瞬間だった、
「お客さん、ありがとうございました。お釣りです」
というと、若妻は顔と右足だけを本田の方へ向けて、
「運転手さん、とっといてください」
 左足は外にでているからミニスカートが上にまくれ上がり長くて白い脚がハの字150度開脚になった。本田は「ありがとうございます」と言うが目が点になっている。素足の真っ白い脚の突き当たりは真っ黒なシルクのパンティー、それも超ハイレグで股の部分から上は透け透けの生地で細い陰毛が押さえられて影絵の花のように妖しく咲いていた。時間にすれば250分の1秒ほどだったが本田の目にはしっかり焼きついていた。

 本田は勤務を終えて午後7時ごろ南区八条のさほど広くない建売住宅に帰った。妻の美砂子は上機嫌で息子はラグビー部の合宿、娘はこの秋結婚する婚約者の実家に泊まることなどを話している。久しぶりの夫婦2人だけの夜に美砂子は何かを期待しているようでウキウキしているようだ。本田が先に風呂に入ってビールを飲んでいると美砂子が太い身体にバスタオルを巻いて風呂から上がって本田の前を通り過ぎた瞬間、昼間乗せたあの若妻の匂いを思いだしていた。本田は妻に、
「なぁ~お前、ハイレグのパンツ持っているのか?」
美砂子は「お父さん~なにいってんの~」と照れ笑いしながら奥の娘の部屋に入った。
 しばらくすると妻が娘の部屋から甘い声で「おとうさん~」呼んでいる。もう何年かぶりに娘の部屋に入ると照明は暗く落とされ目がなれてからベッドの美砂子を見ると娘の黒のスケスケブラジャーと黒の超ハイレグスケスケパンティーを履いて横たわっていた。
 本田は娘のベッドに飛び乗り美砂子の太くて短い足を左右に150度開きその突き当りを見た!。これだ!正にこれだ!昼間見た若妻とまったま同じとはいかないが、いや!それよりもっと卑猥だ!なんせ手入れをしていない陰毛を隠し切れずにパンツからはみ出て艶かしくうごめいていたからだ。
 本田の妻へのいつものセックスは指で秘部をまさぐってそれで少し濡れてきたらペニスを挿入、ほんの2~3分で出すだけだして妻へのいたわりのカケラもなかったが、今夜はその美砂子が愛しくいつもの5倍の時間をかけて秘部を口と舌で愛撫していた。

 黒のスケスケパンティー事件から1ヶ月がたったある日、本田のタクシーはいつものように京都市内を流していた。金閣寺から南へ下がり西大路花屋町の信号で止まった。その横には見覚えのある白いクラウンが駐車している、運転席には品のよい老人がチョコンと座っている。大きな車なのでその老人はよけいに小さく見え、顔が痩せているためか鼻が異様に大きく見えた。
 信号が青になり本田は念のためにルームミラーでナンバーを確かめた。「23-45」えっっ!やっぱり超美形の若妻が乗っていたクラウンだ!そ、そうか~あんなお爺さんだったのかとなぜか胸を撫ぜ下ろしていた。
 本田の頭の中にはラブホテル街から飛び出してきた、黒のスケスケハイレグ=不倫と想像していたが、頭の硬い本田は不倫は犯罪だと思っていた。いや、それより自分自身がしたくともまだ経験がないので他人の不倫には「妬み・嫉妬」が相当勝っていた。
 しかし、何か気になるので少し先で停車してこの白いクラウンの様子を見ていた、しばらくすると個人タクシーがクラウンの後ろに停車して女が降りてすぐ前の白いドアに消えていた。そして勢いよく発進したが本多もあわてて追跡をしている。その追跡されているクラウンの車内では、

「香奈、今日もきてくれておおきに」
「いなじぃ~何いうてんねん、香奈はいなじぃが死ぬまでお付き合いさせてもらうといってるやん」
「ほんまに可愛いことをいいよる~おおきにおおきに」
「こちらこそいつも無理ばっかしゆうて、もし、いなじぃに会わなんだら香奈は欲求不満で死んでます」
「わしかて香奈に会わなかったら今頃ボケてしまって寝たきり老人になっいまっせ!」
「そんなん、それはまだ早いわ~」
「わしは若い頃から苦労して老けてしまうていつも75~80歳に見られる。ほれこないだも香奈と2人で河原町を歩いていたやろ、知った人にいっぱい会ったが誰も怪しまへん」
「そらそうや~いなじぃと香奈は何も怪しいことはしてへんもん」
「香奈、わしも男やで~」
「あらら、それはお若い、ほなら今日も楽しみやん!でも忘れんといてね香奈はヒ・ト・ヅ・マよ~」
「わかっている、人妻と不倫するような奴は死刑にせんかったら世の中ようならん」
 白いクラウンは名神高速の南インターラブホテル街のラブホテル「赤まんま」に堂々と入った。その後を尾行してきた本田のタクシーもワンテンポ遅らしてからホテルに入ると白いクラウンは部屋の前の駐車場にバックをしていた。若妻と爺が入った部屋は206号室で部屋の名前は「貴船」、時間は午後1時50分と手帳にメモしていた本田の頭の中は錯乱していた。
 老人と若妻の不倫、金目当ての売春、欲求不満の解消、いや何かが違う、しかし、ラブホテルに入ったことは間違いがない、あの老人とセックスをするのか?それ以外なにがある?本田はたった1回しか逢っていない若妻に恋をしたのか?いや違う、正式には一瞬見た黒のスケスケシルクの超ハイレグのパンティーしか頭になかった、それに恋をしていたのだった。

 ホテルに入ったいなじぃはすぐに真っ裸になりバスルームに入るとシャワーで軽く浴槽を洗い湯をためていた。その間にシャワーで自分の身体を丹念に洗い終わったころ香奈は真っ裸で入ってきた。
 いなじぃは香奈の背中から尻までシャワーで軽く流してから2人で浴槽につかり身体が温まったこらに香奈を助平椅子に座らせ背中をスポンジで丁寧に洗っていた。
「いなじぃ~気持ちがいいね~」
「はいな~生きててよかったというのはこのことやったんや~」
 いなじぃはシワクチャの顔をさらにシワクチャにして大笑いしている。爺は香奈の前に移動して首から乳房へと手をせわしく動かしている。香奈の目の前には白い毛の中に隠れるほどの小さないなじぃのペニスがブラブラしている。香奈はそっと手でつかみひっぱり口を近づけて舌でペロペロしていると、
「これ!香奈、三助の邪魔をしないで!」
と怒ると香奈はペロッと舌を出して「ごめん!」
 香奈、はい立ってといなじぃがいうと、香奈はスラリと伸びた両脚を肩幅ぐらいに広げて、
「いなじぃ、もう何度もいっているけど、ソコは旦那様以外は見ても触ってもいけないところなの!ただ洗うだけよ~」
「はいはい、ここは旦那様のものですからただ洗うだけです」
 とはいいながらもいなじぃは別に目を閉じることもしないでスポンジにボディーシャンプーをつけて香奈の陰毛から割れ目の微妙な突起物、大陰唇を左手で起用に広げて右手でスポンジの端を利用して綺麗に洗っていた。香奈を浴槽に浸からした後はいなじぃが先に風呂から上がって自分の身体を拭いていた。
 そして香奈が風呂から上がってくると首から乳房、背中から尻へとバスタオルで丁寧に拭いている。いなじぃは香奈の右脚を椅子にかけさして秘部が見えやすくしてから少し濃い目の若草から割れ目と丁寧に拭き上げると香奈はバックから黒のスケスケシルクのパンティーを取り出して履いている。

 このラブホテル「赤まんま・貴船の間」は、部屋の壁4面と天井までの総ガラス張りで、丸くて大きなベッドが回転するようになっている。照明もテレビスタジオ風で薄い生地のパンティーなら中を透き通すほど明るい。いなじぃも香奈もこの部屋が大好きでイナジイなどは香奈とデートの日は前日から予約するほどだった。
 香奈は白い肌に黒いパンティーだけをつけて仰向けになるといなじぃは真っ裸で香奈の右の乳房を吸いながら右手で左の乳房を指で刺激していた。
 香奈の右手はスケスケのパンティーの中にはいりこみ、指で香奈の最も感じる小粒の真珠を押したりひっぱったり摘んだりしている。天井のカガミにはいなじぃのしわだらけの背中と香奈のパンティーの中の白い手がいやらしい動きをしていた。香奈の口からは、
「あっぁぁぁぁあっ、あっあっあっぁぁぁぁぁぁ」
と漏れ出したころを見はらかっていなじぃは香奈のパンティーの上から秘部をまさぐっていた。それを感知して香奈は自分の手をパンティーから出していなじぃのペニスを触るがまだそのままのようだった。
 いなじぃの指はパンティーの上から感じる部分を探しだしてはそこをしつこくせめているが、この爺の手は香奈のパンティーの中には入れないという掟があった。一度パンテイーの一番細い部分から指を入れようとしたがその瞬間に香奈はガバッ!と起き上がり、
「いなじぃ!そこは旦那様以外は絶対触ってはいけません。香奈はいなじぃと不倫をする気はまったくありません」
とビシャリ!と言われてからは一切その素振りはみせていないが、風呂での行為は洗うという行為で不倫ではないというのが香奈の考えだった。
 いなじぃのハンドパワースペシャルテクニックで香奈は、
「アッッッッァァァァ~」から「イッィィィィ~イィィィィィ~」
そして、「クックククク~フッフッフッ」と「ク」と「フ」を交互に漏らし始めるとイキたいの合図になっているから、いなじぃは一気にイクポイントを攻めて香奈を楽にしてやった。

 いつもそうだが、いなじぃはこの香奈の歓喜でゆがんだ「イキ顔」を見ると、ペニスには徐々に血が回り始めてゆっくり起き始める、これを待ってたように香奈は逆さで上になりいなじぃのペニスを口にくわえた。


香奈………2話


 いつもそうだが、香奈の歓喜でゆがんだ顔を見るといなじぃのペニスは徐々に血が回り始めてゆっくり起き上がった。それを待っていたかのように香奈は逆さでいなじぃの上に乗ってバクッ!と口に入れた。
 いなじぃの頭の下には枕を二つ重ね、香奈のパンティーの中の秘部が顔の前にくるように調整されている。いなじぃはその目の前にある薄いパンティーの上から舌を使って責め続けていると香奈の愛液といなじぃの唾液でシルクの生地は秘部にピッタリ張り付き香奈の形がそっくり立体的に現れていた。
 香奈はいなじぃの舌の愛撫で感じてはいるが、それよりいなじぃのペニスが少しずつ膨張していく感覚を口の中で感じることに心からの喜びを抱いていた。それはいなじぃのペニスが一旦不能になって医者からも見離された直後に香奈と知り合ってその香奈の若い魅力で復活させたという自信と喜びから来ていた。
 いままでペニスが半立ちから使える程度の硬さになるまでは30分以上もかかったが、香奈が先に愛撫されて「イキ顔」を見せるようになってからは10分ぐらいでエレクトするまでに回復していた。そのいなじぃのペニスを舌の先を使ってペロペロ、香奈のセクシーな唇で強くピストンさせ、それを交互に繰り返しているといなじぃが発射することを感じた。
「じぃ…イク時は、香奈も一緒よ~」
というと、香奈はいなじぃの高い鼻の骨に秘部の一番感じる突起物を押し当て微妙に動かしながら…、
「アッァァァァァ~クッ!イィィィィッっっっ!」
 それを聞いた瞬間にいなじぃが爆発、白い液体が香奈の口の中を通り越して喉に、それをゴクン!と飲み込んだ瞬間に香奈の身体中にマッハ2のスピードで快感が走り抜けていた。いなじぃのペニスはまだ香奈の口の中にあり、急激にしぼんでいきまた元の白い陰毛の中に隠れるまで愛しく見守っていた。
 香奈といなじぃはまた一緒に風呂に入り香奈を助平椅子に座らせていた。そしてシャワーの口を上に向けて香奈の秘部を下から流していた。いなじぃは左手の中指と人差し指で器用に大陰唇を広げて覗き込んでいる。
「香奈、今日は少しきつくし過ぎてゴメン!」
「うん?何が~じぃ…」
「いや、少し中が充血しているようにも見えるから…沁みる?」
「ううん…でも、いなじぃはそこを触っていないでしょう。そこは旦那様以外は触ってはいけないとこですから、じぃは関係ないでしょう」
と、可愛いウインクをじぃに投げていた。

 そのころタクシー運転手の本田幸一は南インターのラブホテル街に近い喫茶店で考えこんでいたが、考えても考えてもふに落ちない。
 80歳に見える老人と女優にしてもおかしくない超美形の若奥さん、それも超高級住宅街に住んでいるお金持ち、しかも一回とは違ってこの前もこの近くで会ったから、この時もたぶん「赤まんま」に入っているはずだ!ラブホテルに入って何をするってセックス以外にはありえない。それならなぜ?あの美形と老人!これをさっきから何回も繰り返し考えていたから本田は頭が痛くなってきた。そして喫茶店にあったNTTのハローページから西京区の桂坂「山崎一樹」を探し電話番号を手帳に書いてこのラブホテル街から退散していた。
 本田は勤務を終えて家に帰るが妻はまだパートから帰ってはいない。ビールを飲みながらまだ昼の「超美形の若妻と老人」のことを考えていた。2本目のビールを飲み干してから手帳の電話番号をダイヤルしている。
「もしもし、山崎でございます」
「すいませんが、若奥様をお願いします」
「若奥さま?あぁ~香奈さんのことね」
「はい、その香奈さんです」
「もしもし、お電話変わりました。どちらさまで?」
「香奈さん、何があったかは知りませんが、不倫は絶対ダメです。不倫はしてはいけません」
「もしもし、誰が不倫をしているのですか?家の一樹ですか?」
香奈は電話を切らずに大声で、「お母さん~一樹さんが不倫をしているのだって~」「えっ!一樹が!電話を変わって香奈さん」
「もしもし、一樹の母親です。どちらさまですか?」
「いゃ、名前はいえませんが、不倫をしているのは奥様です」
「えっ!私が…不倫?まぁ~なんて失礼な!私の主人は弁護士です。警察に訴えます、名前はなんていうの!」
「いや~その~」
 本田は47歳にはなっていたが気の弱いところがあり、警察といわれて心臓が踊っていた。妻の美砂子が帰って来た、息子は外泊をする娘は婚約者の実家に泊まるといった。娘の婚約者の稼業は植木屋で毎月21日の東寺の弘法市に店を出すための手伝いをしている、この後片付けが深夜になるために娘は21日の夜は必ず泊まってくる。
 本田は待てよ~たしか先月の黒のスケスケパンティー事件も21日、今日も21日、ということは次も21日の昼間か~となんとなしに推理が解けていくことを楽しんでいた。
 美砂子は夫がなぜかニタニタしているのを見て勘違いしたのか、
「お父さん、今日ね~いいものを見せたげる~♪」
 本田は風呂から上がってビールを飲んでいると美砂子も風呂から上がってルンルン気分で、
「お父さん、今日も幸子の部屋でする?」
 娘の幸子の部屋はベッドでカーテンもピンクで照明もこっている。それにミニコンポもありムードも最高、妻との前回のセックスも幸子の部屋で美砂子は娘のセクシーランジェリーを探しだして着てくれた。本田は唾をゴクリと飲み込んでから静かに「うん」といったら美砂子は娘の部屋の中に消えた。
 しばらくすると部屋の中から、
「お父さん~いいよ~きて~」の甘い呼び声があり幸一は、若妻香奈の黒のスケスケパンティーを思いだしたのか半立ちのペニスを手で押さえながら部屋に入った。


窓にはレースのカーテンが、ムード音楽が静かに流れて照明はすこぶる明るく健康的でいて悩ましい雰囲気が漂っていた。幸一はなぜか妻とのセックスの時は暗い雰囲気を好まなかった。妻の美砂子は若いころから部屋のすべての電気を消さなければ幸一を受け入れずにこの電気を消す消さないでの喧嘩がたえなかった。そこで妥協の産物として部屋の電気は消すが、幸一がペンライトを手に持って美砂子の秘部を照らすことになっていた。
 人間とは不思議なもので耳、つまり言葉で愛を感じる人と、目、つまり、視覚で愛を感じる人にわかれている。これは女性は耳で、男性は目が多いとも言われているが、今夜は美砂子が折れて幸一の好きな性器のザ・オープンの日となっていた。
 美砂子はミッキーマウスの薄い蒲団を身体にかけている。幸一は娘幸子のベッドに飛び乗り蒲団をめくった。なんとそこにはピンクのスケスケブラジャーとスケスケパンティー、しかもそのパンティーは股の部分が二重になっていない…よくアダルトショップで売っている超薄い生地だった。
 幸一は太くて短い美砂子の両足を左右に広げて突き当たりを見ると、言葉でも絵でも到底表現できない「卑猥」以外のなにものでもない美砂子の観音さんが薄い生地の中で縦に割れた部厚い唇のごとく鎮座していた。幸一は思わず、なにかを感じて、
「美砂子~すまん、今まで苦労させて…」
というなりパンツを脱いで120%勃起したペニスをパンテイーの上から押し当てるだけで発射していた。
 美砂子も幸一のこの一言が嬉しかったのか、
「おとうさん~…」
と美砂子は涙を流しながら幸一に抱きついていた。

 10月21日の午後1時、西大路花屋町の交差点の手前で白いクラウンが停車していた。本田のタクシーはその後ろ50メーターで待機していた。しばらくすると塔南交通のタクシーが香奈を乗せてきて降ろした。塔南交通は本田の勤める会社でこの香奈を乗せてきたタクシーは友人の中西義春が運転していた。
 白いクラウンは南インターのラブホテル「赤まんま」の206号室に入り、それを確認して本田は引き上げた。5時過ぎに勤務を終えた本田は中西に今日の桂坂からの客のことを聞いている。中西は、
「その山崎さんというのは塔南交通の昔からのお客様でよく無線で呼んでくれる。ここのご主人も息子さんも弁護士で地方で裁判がある場合は京都駅まで乗ってくれる。奥さんは桂駅前の買い物や病院、若奥さんは中京区の実家や大丸デパートまでがよくある」
 さらに中西は、
「桂坂は得意先が多いが、この山崎家の配車は無線オペレーターが「桂阪小学校」と呼ぶからすぐ分かる」と教えてくれた。
 あくる日、本田は朝早くから桂坂にタクシーを止めて無線マイクを手に持ったまま辛抱強く待っていた。
 午後2時過ぎに、無線が、
「桂阪小…」
「321」と大声で叫んでいる。
「321は、桂坂小学校を北へ一筋目、そこから南へ3件目の山崎さま」
「321…了解!」
 本田は香奈の家のチャイムを鳴らすと、
「ありがとうございます。塔南交通の本田です」
 少し待つと本田のあこがれの黒のスケスケパンティーの君がでてきた。行き先は「大丸デパート」この大丸までは40分ほどかかるが、何か話しかけるチャンスを狙っていた。
 桂坂から国道9号線にでるのだが、本田は旧山陰街道を選んで走っている。この辺りは塚原のタケノコや大枝の柿の産地で竹薮が続いている。その間に一軒だけラブホテルがあった。そのラブホテルから急に赤い小型のベンツがでてきた。本田は急ブレーキをかけて止まったがベンツはそのまま本田のタクシーのバンバーにコツン!と軽く当たって止まった。
 運転しているのは60歳前後のおばさまで、助手席には20歳ぐらいの学生風の男が乗っていた。そのおばさまはすぐに降りてきて本田にあやまったが、本田は少し意地悪をして、
「バンバーはたいしたことがないが、交通事故は必ず警察に届けるように義務つけられていますから…」
 するとこのおばさまは平謝りしながら警察は…なんとかお金で解決をという。本田にすれば金儲けのいいチャンスだが、今はそんなことにかまっている暇がないのでこのおばさんを無罪放免にした。そして香奈が待っているタクシーに乗ると、香奈は、
「ねぇねぇ、運転手さん、今の二人は不倫よね~」
と話しかけてくれた。さらに、
「あの人はよかったわ、たちの悪い運転手さんだったら不倫の弱みにつけこんで脅迫されるかもわからないのに、あの人、本当にこのやさしい運転手さんでよかった!」
とベタ誉めしてくれている。
「いや~その~そんなに誉められたら…少しこっちも…グツが悪くて…」
「まあ~運転手さんは絶対に悪い人には見えないことよ」
「それが~香奈さん、こないだの脅迫電話あったでしょう?」
「えっ?はい、それが…???」
「香奈さん、昨日もあのおじいさんと南インターの「赤まんま」で不倫したでしょう…」
「えっ!貴方でしたの…え~名前は、本田幸一さん」
と乗務員証を見ながら、さらに、
「はい、ホテルには「いなじぃ」といきましたけど、それがどうして不倫なんですか?本田さん」
「だって~男と女がラブホテルに入ってなにもしていないとは世間が通りませんよ、香奈さん」
「ううん、あのおじいさんは可愛そうな人で、私がお風呂に入れて背中を流してあげるの、もう歳だし不倫しょうにも役に立たないのよ本田さん、それでも不倫というの?」
「香奈さん、それは貴方の考えで、夫の一樹さんや一樹さんのご両親はどう思うかは知りません。私はもう3回も目撃しているのですよ~香奈さん」
 二人はそのまま沈黙していた。タクシーは五条通りから堀川通りまで走ってきた。この堀川通りを左折すれば大丸までは10分ほどだった。香奈は、
「本田さん、堀川を右折して南インターにいってください」
「み、南インターに?なんしに?」
「いいの、タクシー代もホテル代も私が払いますから、いって!」
「でも…それは…」
「本田さん、私が不倫していないことを証明いたします。ラブホテルにいっても何もないことを…」
「しかし…」
「そう、それなら堀川通りを左折して堀川警察署に入ってください。脅迫されたと訴えます」
「えぇぇぇぇぇ~そんな馬鹿な~」
 本田はやむなく南インターへと向かったが、今日の本田は夕べ妻の美砂子のセクシーパンツに発射、2発目も美砂子の超卑猥な秘部に射精していたのでそんな気分ではなかったがやむなく「赤まんま」の206号に入った。


香奈………3話(完)


 香奈は、本田に先に風呂に入れと命令した。本田が身体を洗い終わるころをみはらかって真っ裸でバスルームに入りシャワーを浴びそして助平椅子を指差して、
「さあ~本田さん、あのおじいちゃんと同じ事をしてあげるからここに座って!」
 本田は湯船から出るに出られない、それは香奈のあまりにも堂々とした態度とビーナスのような真っ白の裸体の魅力に恐れおののいてペニスが萎縮して陰毛の中に隠れていたからだ、これは男としては一番恥ずかしいことだった。
「本田さん、今こうしてラブホテルに二人でいますが、これも不倫ですか?」
「………」
「本田さん、不倫というのは本田さんのペニスが私のココに入った時に言うの、あのおじいちゃんは私のココにただの一度も入れていないのよ~本田さん、これでわかった?」
「香奈さん、すいませんでした…脅迫して…」
「そう、わかってくれたらいいの…」
 本田は香奈のこの一言で気が楽になったのかボソボソと話しはじめた、
 香奈がたまたま偶然にタクシーに乗った時に黒のスケスケパンテイーが目に焼きついて離れなかったことや、そのことを思い出して娘のセクシーパンティーを妻に履かして楽しんだことも正直に湯船に浸かりながら…。
「そうそうだったの!それなら許してあげるから、私の身体の隅々まで洗って、私は男の人に身体を洗ってもろうのが大好きであのおじいさんにも無理をいって洗ってもらっていたの」
 本田もやっと気を静めながら湯船から出てきたがペニスは「いなじぃ」と同じように陰毛の中に隠れたままだった。本田のスポンジを持った手が香奈の首筋からオッパイへそして腹までくると香奈は立ち上がって右足を助平椅子に置くと香奈の秘部は縦にパックリ割れていた。
 本田は両ひだをついて洗っていたが、その目の前にしっとり濡れた黒い毛の丘が甘い匂いとともに現れたからドキドキしていた。香奈は、
「本田さん、そこは不倫の場所ですから絶対に触ったり見たりしないで丁寧に洗ってください」
「は、はい…」
「それからこの先も何があってもそこには絶対に触らないで下さい。約束できますか?」
「は、はい…」
 と返事したから正直に目を閉じて香奈の秘部の輪郭から見当をつけて小粒の真珠から小陰唇に沿って大事なホール、そしてバックホールまでを丁寧に洗い終わり、やっと屈辱感から解放されたように思った。

 本田が先に風呂から出てパンツを履いて待っていると、香奈も真っ裸ですぐでてきた。香奈はバスタオルを本田に投げ渡して、
「本田さん、ほれ、パンツを脱いで私の身体を拭いてよ!最後まで真剣にお願い!」
 本田はその香奈の命令にしたがってパンツを脱いだがペニスはさらに萎縮していた。その小さなペニスをプラプラさせなからバスタオルで香奈の身体を隅々まで丁寧に拭いてはいるが肝心の秘部になるとこれも正直に目を閉じていたが、その間抜けな姿に香奈は大笑いしていた。本田は蚊の泣くような声で、
「あの~香奈さん、冷蔵庫のジュース…」
「え~え~ビールでも飲んだら?」
「は、はぃ…それに煙草を1本…」
「はいはい、煙草でもビールでも…本田さん、あなた、私を脅迫していることを忘れないでネ!」
「い、いゃ?そ、それはそんなこと…」
「あら?いやだ~それなら私が本田さんを誘惑しているの?」
「いや~もう~そんなにいじめないでください。香奈さん」
 香奈はバックから黒のスケスケパンテイーを取り出しゆっくり履いている。本田はジュースを飲みながら煙草を吸い香奈とは目が合わないように視線をそらしているが、煙草を持つ手はこれからはじまるドラマの恐怖におののき小刻みに震えていた。
 香奈は部屋の照明を最大にして回転ベッドのスイッチを入れ、大の字になって天井のカガミを見ている。黒いスケスケパンテイーだけの若いピンクの肌が照明に照らされている姿は自分の身体であることすら忘れるほど綺麗でセクシーだった。

 夫の一樹と香奈は3年前に見合い結婚をしている。香奈は処女で一樹との性生活も新婚時代は毎日で今でも週に3回は求めてくる。1年ぐらいでやっと「イク」ことを覚えた香奈はそれが楽しかったが、一つだけ不満があった。それは夫が香奈と絶対に一緒に風呂に入らないこととセックスの時に部屋の電気を真っ暗にすることであった。
 ある時、一樹が相当酔っ払って帰ってきたことがあった。ベッドに倒れてそのままだったので香奈は一樹のパンツをずり降ろして観察したことがある。これは後で女友達に聞いたのでわかったが、一樹は真性包茎でこれを恥ずかしがり香奈にバレるのが怖くてと理解はしたが正直ガックリしていた。
 香奈は弁護士の長女として生まれ、幼稚園から大学まで女子校で門限も厳しく大学を卒業するまでは9時だった。卒業してからも父の法律事務所を手伝いほとんど外で遊ぶチャンスもなかった。それに家には動物も飼っていないので動物のペニスも見ていない、たまに女友達とHな会話やH本も貸してもらってはいたが目と耳ではもう一つ実感がつかめないいらだちが一樹と結婚するまであったが、それでようやく結婚すれば旦那が真性包茎で見せても触らせてもくれない。この香奈が男性ペニスを見たい触りたいという欲望が頂点に達していたある日、友人の結婚披露宴があり、その二次会でたまたま隣り合わせに座ったのが「いなじぃ」であった。
 いなじぃは若い女の娘を独特のトークで楽しませていた。その時の話ではいなじぃは若い時からの女遊びが祟り妻を苦労させて早死にさせた、そのショックで60歳の時にペニスは不能になった。それから8年ピンクサロンやファッションヘルス、ホテルに女を呼んでみたりしたが、ピクリともしないのでもう生きる気がしないと嘆いている。
 香奈はこのいなじぃが可愛そうになり名刺をもらい、その後喫茶店でデートをしていた。その時香奈はつい、いなじぃに、
「私もこうして生まれてきて結婚もしているのに、まだ男の人のアレを触っていないの…」
「香奈ちゃん~そんなことやったらこのいなじぃのでよかったら一度触ったら?」
「でも…香奈は人妻だし…不倫なんて…」
「なに!どうせいなじぃのは起たないからセックスはできない。だったら不倫になるわけはない…」
 とこんな妙な理屈で香奈といなじぃはラブホテルにいったと本田に説明をしながら、
「ね!わかった本田さん」
「は、はい、私のも急性インポになりましたので…その、いなじぃさんと同じです」と素直に謝っていた。


本田も後悔をしていた。あの黒のスケスケパンティー事件のおかげで離婚寸前だった妻とも仲良くなって感謝しなければならないのはこちらの方なのにとはじめて本田は香奈の目を見ながらいった。
 香奈は本田のことを少し気の毒だと思ったのか回転ベッドのスイッチを入れて「いなじぃ」のような慢性インポでも治った得意のポーズを披露していた。香奈は豊満なオッパイを左手で揉みながら右手は黒のスケスケパンティーの中にすべりこまして香奈がもっとも感じる真珠の小粒を摘みながらの刺激を楽しんでいる。
 本田はベッドから目をそらしてはいるが全面ガラス張りの部屋ではどこを見ても香奈のもだえた裸体が目に入る。香奈は、
「アッァァァァァァアッァァァァァ~」と誰に遠慮もしないで感じるままによがり声をだしてはいるが…本田は立て続けに顔を反対に向けて煙草を吸っている。
「アッアックックッ~あぁぁぁぁ~あ~ん~本田さん~もうだめ~きて~~~」
と叫ぶと本田は小さなペニスを手で隠しながらやっとベッドの上に上がってきた。
 本田は新婚時代に妻の美砂子を愛撫したことを思いだしながらその要領で香奈を攻めた。
 今、自分が触っている身体は何て素晴らしいのだろう、全身ピンクで光っている。超薄いシルクのパンティーの上からでも香奈の秘部の仕組みが手に取るようにわかる、白い太股の付け根と黒いスケスケパンテイーとの境目にキスをすると「ア~ン~本田さん~イイ~」と反応してくれる。
 本田の舌はビーナスの丘からジエットコースターのように下まで一気に落下してまた急上昇する度に香奈は「本田さん~イイ~アッアァァァァァ」と全身を痙攣させて喜んでくれている。
 さらに本田は薄い生地の上からクリ豆を刺激してついに前歯でそれを捕らえてクリクリ甘咬みをすると香奈は、
「クックックッ~グググ~」と野獣のような叫び声をあげて一気に天国への階段を駆け上がっていた。

 香奈は本田を仰向けに寝かして香奈の愛液と本田の唾で透明になったパンティーを本田の顔に押し付けて香奈は本田の萎縮したペニスを指で立てて「いなじぃ」にいつもしている愛撫を続けてはいるがピクリともしない。さすが香奈もあきらめて、
「ねえ~本田さん、あのおじいさんもこうして起たなかったの、今日も本田さんは香奈のアソコに指もペニスも入れていないでしょう?だから、これは不倫ではないのよ~」
 本田はそんなことよりも男としてのプライドをハンマーで粉々に打ち破られたようにショックを受けながらもタクシーを運転して西大路花屋町の交差点まで香奈を送っていった。

 本田はそれから香奈の家には電話をかけてこなかった。1年ほどしてから「いなじぃ」が病気で倒れたのを機会に親戚が九州佐賀の老人施設に入れてしまった。
 香奈はまだ子供が授からず退屈な日々を過ごしていた。夫一樹の性生活もうまくいっており夫婦仲はすこぶる良かった。ある夜、香奈はどうしても一樹のペニスを触りたくて一樹がペニスを挿入した直後、そっと手を延ばしてペニスの根元を触った。その時は一樹は何も怒らずに触らしてくれた、やがて一樹はペニスのほんの先だけ入れて香奈が触れる部分を長くしてくれたが、真性包茎を気にしているので相変わらず先の亀頭は見せてはくれないから香奈の得意なフェラチオの腕をみせられない悶々とする日々が続きその欲求不満は頂点に達していたある日、電話が鳴った。

 電話はあの本田からでとても恐縮した喋り方で、本来なら香奈さんに電話などかけられる立場ではないがと前置きをしてから、あれから1年妻ともセックスがなく、毎日喧嘩ばかりで離婚は時間の問題で悩んでいると打ち明けていた。
 香奈はこの本田の話しに興味しんしんでさらに突っ込んで聞くと本田はボソボソ喋りだした。
「あの日、家に帰り香奈さんの美しい裸体を思い出しながら妻とセックスをしょうとしたんだが、妻の身体の醜い処ばかりが目について、ペニスがどうしても起たない、それでピンクサロンやヘルスにいったし、精力増強のアンプルも飲んだが、まるっきり起たない…」
「そうなの~それで本田さんのインポと私が関係あるとでも…」
「いえ~そうとまではいってはいませんが…その~あの時のショックが…」
「そう、私にも責任があるのならなんとかしなければなりません」
「いや、そんな~」
「わかりました本田さん。明日の午後1時過ぎに西大路花屋町の交差点まできてください。きっと、いなじぃのように完治させて見せます」
                   (3話~完)

「…美雪」は1話~・原稿用紙33枚
「…早苗」は1話~・原稿用紙30枚
「…香奈」は1話~・原稿用紙33枚


………

★~私の小説で自己破産をテーマにしているのがあります。これは主人公を女性にしていますから少しH系ですが、自己破産までの流れが書いてありますから参考になります。とりあえずは裁判所に走りこめば今月からの返済はストップできますから自殺というような最悪のことはなくなります。ぜひ、読んでください。
長編小説「京都フラワーランジェリー物語」

http://p.booklog.jp/book/16636

短編小説100連発

http://p.booklog.jp/book/16691
老人と性「京都タクシードライバー・さくら」

http://p.booklog.jp/book/16816


☆☆☆~音川伊奈利の小説の総合案内は、

http://p.booklog.jp/users/sakura64


☆~音川伊奈利のメールは、kyotoinari@yafoo.ne.jp



[70] 天使の恋~美雪…早苗…香奈~3名の恋の物語

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)08時26分8秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

早苗………1話

 ある日曜日の昼下がり、早苗はデパートで買った品物の整理をしたあとで紅茶を入れるために湯を沸かしていた。さほど広くない建売住宅のキッチンから茶の間を往復するだけでも鼻歌が自然にでるほど楽しい日々が続いていた。
 早苗は来月の10月1日、25歳の誕生日に3歳年上の崎山一博と京都市内のホテルで結婚披露宴の予定だった。その用意のために勤めていた会社を先月退職して今は花嫁修行の真っ最中だった。湯が沸き紅茶を入れて、バックからコミック誌を取り出した時に「ルルル…ルルル」と電話が鳴った。
「もしもし、広瀬です」
「私は私立探偵の野口といいます。早苗さんですネ!」
「はい、そうですが?」
 早苗の脳裏には一博の家が私立探偵に調査を依頼して、広瀬家と早苗の身辺調査をしていることは知っているが、なにも問題がなかったからこそ、結納を交わし婚約もしたはずだが?。野口は一方的に話しをした。
「『美人野獣X』の7巻はもうお読みになりましたか?7巻を読まれるということはすでに6巻までお読みになったということですが、本というのは自分のお金で買って読まなければ楽しくないと思うのですが、早苗さんはどう思われます?」
 テーブルの上には野口がいう『美人野獣X』の7巻が置かれ今から読もうと思っていた矢先だった。早苗はその質問に返事が出来なくさりとて電話を切る勇気もなかった。野口はさらに、
「結婚適齢期の娘さんが、わずか400円のコミック誌を万引きする。これはお金が目的ではなく物を盗むという癖があるということなんですネ!」
 早苗は思わず!
「スイマセン、生まれて初めてのことで…今までに一回も万引きはしていません、信じてください!」
「信じる信じないは第3者が判断することです早苗さん。たとえば警察、会社の人、そうそう恋人なんかもね」
 早苗は顔面蒼白になり電話を持つ手も震えて声もでない。野口は、
「早苗さん、このことを知っているのは私だけです。私は遠まわしに物をいうのは嫌いなタイプではっきりいいます」
「………」
「早苗さんのように若くて綺麗な人を死ぬまでに一回抱きたいのです、一度だけお相手していただけたら今日のことはすべて忘れます。いかがですか?」
 早苗は小さな声で、
「あの~まだ崎山さんにたのまれて私を調査していたのですか?」
「いや~それもありますが、私は早苗さんを調査していて貴女が好きになったのです。好きになれば身体がほしい、それだけです」
「そんな無理なことを言わないでください。一博さんに分かると…」
 野口は携帯電話をかけながら話しの整理をしていた。
1、崎山一博という恋人がいる
2、かつて私立探偵に調査されている
3、近じか結婚…早苗はこの私立探偵と勘違いしている
 野口は早苗に、
「私は早苗さんと一博さんの幸福を心から願っています。だからまだ崎山家に広瀬家に不利な報告はしていませんし今日のことも報告はいたしません、もちろん私がこのように早苗さんを脅迫している不正行為はバレれば自殺行為と同じですから一度だけでやめます」

 早苗は万引き行為が発覚したことの心配よりも、野口に一回抱かれたも本当に後腐れがないのか?さらにお金を要求されて付きまとわれないかの心配に変わっていた。野口も一度だけで本当にこの事を忘れるから心配ないと早苗を説得するのに力を入れている。
 つまり、早苗と野口の争点は奇妙にもピタリと一致しているから脅迫というより、駆け引き、商売、腹の探りあいになってきた。
「早苗さん、今日は二人とも結論がでませんから明日また電話はします。そちらの都合もありますから何時ごろがいいですか?」
 早苗もついこの商談に釣られて、
「なら、明日の午後3時にしてください」
 電話を切った早苗はなぜ、簡単に万引きを認めてしまったのか後悔をしていた。この日は朝から心がワクワクしていた、それにデパートではほしい物が安く手に入り、また学生時代の女の友人とバッタリ逢い喫茶店で一博のことを自慢していた。
 自宅近くでタクシーを降りて本屋に立ち寄り読みたかった『美人野獣X・7巻』を見つけてラッキーと思いレジの方を見ると2~3人が並んでいてレジの店員からはこちらが見えない。もう一人の店員も奥の事務所にいた。早苗の周りには人がいない表の歩道にも人が通っていない、今なら万引きをしても完全犯罪だとフト思った瞬間に手に持っていたコミック誌をバックに入れてしまった。
 店を出てからさらに完全犯罪を装うために本に差し込んである「注文カード」をバックに指だけ入れて抜き取り、片手でシワクチャにして路地を曲がったところのゴミ箱に捨てた。そして後ろを振り返り誰もいないのを確認してから家まで歩いて帰ってきた。それから30分もたっていないのに野口から万引きした本の題名から定価まで言われたショックで言い訳が思いつかずアッサリ私立探偵の野口のペースに早苗ははまっていた。

 それにしても結婚の日取りも決まっているのに、まだ崎山家は私立探偵を雇い私を監視している。もちろんこれは一博の意思ではなく両親の差し金だが不快な気持ちになった。下手に一博にこのことを相談すれば薮蛇になるから言えない、さりとて早苗の両親にも弟の寿男にも言えないと困り果てていた。
 婚約者の崎山一博は、大手の自動車販売会社の営業部長をしている。早苗はその部下でいわゆる社内恋愛ではあるが、一博の祖父はこの自動車販売会社の創設者で大手メーカーの販売会社として全国一位まで業績を上げた伝説の人物。現在は一博の父豊吉が社長をしている。いずれ一人息子の一博が社長になるから早苗は社長夫人の地位が約束された玉の輿だが、ここまで行き着くのには一博も早苗も涙が枯れるほど苦労している。
 早苗の父親は京都市バスの運転手、母は近くのスーパーでパートで働いている。弟は23歳で高校を卒業して早苗と同じ会社で修理工として働いていたが早苗との婚約が決まると同時にサービスフロントに配属され主任になった。
 崎山家と広瀬家では月とスッポンの家柄の違いで崎山一族はこぞってこの結婚に反対していた。広瀬の両親も娘が金持ちの家に嫁いて苦労するのは目に見えているから反対したが、一博が毎夜のように家にきて、
「僕が早苗さんを守りますから安心してください」と両親を説得。そして自分の両親と一族に早苗ともし結婚できなかったら会社をやめて二人で暮らすと言い切り男らしさを見せ、来月の挙式を待つだけになっていた。

 28歳のスポーツマン青年、一博は現在っこらしく恋人の早苗には頭が上がらずやさしかった。デートで酒を飲んでも歌を唄っても気品が身体の周りから離れず光って見えた。早苗も色白でほりの深い顔がエキゾチックデ大人のムードと上品さが一博の気品とマッチしてどこからみてもいい男といい女のベストカッフルになっていた。
 今日の昼間、コミック誌を万引きして男に脅迫され身体を求められ困っている女だとは誰も知らない、早苗は野口の脅迫電話の後急に一博に逢いたくなって電話をしていた。
 この二人は付き合ってもう2年にはなる。早苗も一博も一目ぼれ感覚で一博は早苗を私設秘書のごとく会社関係のパーテイーなどにも業務命令として誘っていた。ある時、地元の代議士が大臣になりその就任披露パーティーがホテルで開催されていた。その一博は急に早苗を恋人だと紹介し始めていた。それを聞いた大臣クラスの政治家や京都府知事、市長まで早苗を見る目が変わったが、早苗は極度の緊張でバタリと倒れてしまった。
 一博は早苗を太い腕で抱き上げ、黒服の係に「部屋と医者」といいながらパーティー会場のど真ん中を突き抜け行った。
 8階のスイートルームのベッドに寝かされ、医者の診断を受けたが別段悪いところはなかった。極度の緊張から貧血を起こしたということで早苗はすぐに元気を取り戻したが、一博に看病のお礼をいう気にもならなかった。
「部長さん、どうして私に相談もなく私を恋人などとあんな偉い人達に紹介したの…」
 と怒っていたがそれが泣き声に変わろうとした時、一博の大きな体がかぶさってきた。早苗は必死に抵抗したが、一博の手が早苗のパンティーの中をまさぐり指に愛液の感触が走ったころ早苗がおもわず、
「部長さん、結婚していただけますか?」といつも思っている言葉を口に出してしまった。一博も大きな声で、
「はい、早苗さま、結婚してください、お願いします」
 一博はパンティーの中から手をだしたその手で荒々しく早苗の着ているものを脱がして上に乗ってきた。早苗はスイートルームの豪華な灯りが気にはなったがそのままされるままにされていた。
 一博は童貞ではなかったが素人の女とは初めての経験。今までは高級ソープに通い欲求を満たしていたが、それはソープ嬢からの手取り足取りのサービスであって快感は最高だった。しかし、一博は女性に対してのサービス、つまり愛撫の経験はなかったから早苗に対してもただただペニスを早苗の秘部にくねくね差し入れることしか考えていない。
 早苗は処女でまだ十分濡れて濡れていないからなかなか入らない、それでも愛する早苗の秘部にペニスを当てているから快感は全身を走り回り一博は挿入しないまま爆発していた。
 早苗の秘部の周りには白い液体がヌル~と張り付き、それが下の黄門のほうに流れ落ちるのが気持ち悪かったが一博が早苗の身体から降りるのを待った。この夜、一博は早苗の処女膜を破るのに3回のセックスが必要だった。その後も一博とのセックスはこんな調子で早苗はまだ一度もセックスの快感を経験していないもののセックス以外の一博はとても好きだった。

 午後3時に約束の電話が鳴った。
「もしもし、早苗さん、いつ?デートをしていただけます?」
「そんな~困ります」
「それではありのまま報告します」
「野口さん、私が万引きした証拠でもあるの!」
「はい、あなたが捨てた注文カードに指紋がついています。私はそれを保存しています。それに昨日の電話では貴女が万引きしたことを認めています、その会話のテープもあります」
 早苗は野口に少し抵抗したが、これは役者が一枚も二枚も上手だった。そこで早苗は、
「野口さん、それではお金で解決してくださいます?」
「それでは犯罪になりますからお金はいりません」
「犯罪に…でも私の身体を…これも犯罪です」
「早苗さんを愛しています。愛していれば当然身体がほしくなります。これは男と女の恋ですから犯罪ではありません」
「そんな、私には婚約者がいます。いやがっている者に身体を求めるのは犯罪です」
「早苗さん、あなたも犯罪者でしょう!」
 野口は声を荒げてまくしたてた、早苗は泣いているが、ここでやさしくすれば女は付け上がる動物だということを知り尽くしている。さらにヤクザ言葉で早苗を震えさせていた。


早苗………2話(完)

野口は今度はやさしく、
「実はこの調査のことは一博さんは知らないはずです。一博さんのお母さん、え~名前は…」
「お母さん?恵子さんですか?」
「そうその恵子さんからの秘密の依頼で一ヶ月間広瀬早苗の素行調査をたのまれたのです。スタッフは私とあと一人で費用は前払いで200万円もらっています。目的は、早苗さんと一博さんの結婚を破談されるためのものです。そして早苗さんのお父さんの信夫さんは市バスの運転手で京都交通局労働組合の役員、それも革新党の党員だということがわかりました。こうして今時探偵に息子の嫁になる家の身辺調査をする家柄ですから超保守的な考えをもっておられます。お父さんのことと早苗さんの万引きのことを正直報告すればお母さんの恵子さんは大喜びされます」
 結婚式は一ヵ月後にせまり、嫁入り道具も超豪華版で揃えている。この費用の2000万円は結納の形でいただいている、式の費用とヨーロツパへの新婚費用ももすべて崎山家が負担することになっているから、もしこちらの不都合で破談になれば相当な金額を弁償支払わなければならない、それでなくてももう父と娘の預金は底をついていた。
 早苗は静かな口調で、
「野口さん、本当に一度だけのお付き合いでゆるしていただけますか?万引きの件と父のこと」
「はい、たった一度だけ目をつむってください。私のためにも早苗さんのためにも」
「それではどうしたら?」
「今夜の8時に早苗さんの家から東の政所公園の南側の入り口で待っていてください」
「わかりました…」

 私立探偵こと大石隆二は43歳で3年前に離婚をしているそれを機会にサラリーマンからタクシー運転手に転職をした。その大石が児童公園で待っていると早苗が歩いてきた。大石はタクシーから降りて後部ドアを開け愛想よく早苗を手で招きいれる動作をしたが、早苗は人違いだと思いこれも愛想よく「イイエ」と手を横に振った。大石は、
「早苗さんですね、私立探偵の野口さんからの配車です」
 早苗はタクシーなら安心ととりあえずタクシー中に入った。運転手はドアを閉め運転席に戻り笑ったままの顔で後ろを振り返り、
「早苗さん、昨日、今日と心配だったでしょう、もう安心です」
 早苗もついつられて笑い顔で野口さんはどこにと聞いている。運転手はフロントガラス左下にある乗務員証を指差して、
「大石隆二といいます。電話では私立探偵の野口と言っていました」
 早苗はまだ意味がわからず目を白黒させている。やがてあれは嘘だったのと安心したのか笑っている。大石は、
「早苗さん、私立探偵であろうがタクシーの運転手であろうが、脅迫されているのには間違いはありません」
と言いながら大石はタクシーを発車させた。
「う、運転手さん、どこにいくの?」
「どこへって?ラブホテルの決まっているでしょう…早苗さん」
「そんなの困ります」
 タクシーは本通りを右折した。道路工事の影響で今日も渋滞している、大石は本屋を指差して、
「丁度こうして昨日も渋滞していました。何気なしに本屋さんを見ると髪の長い色白の美人が立ち読みをしていました。その女性は左手に持っていた本を手に持っていた紙袋にス~ト入れるのを目撃したのです。そして私は万引きだと直感した。その美人は何食わぬ顔で車の進行方向に歩いて行き一筋目を右に曲がった。私も渋滞に嫌気をさして同じ道を右折したら、その美人は他人の家の前に置いてあったポリバケツの蓋を開けて何かを捨てていた。それを横目で見ながら徐行してつけていったらある家に入った。表札を見ると家族全員の名前があり電話番号を調べた。そしてポリバケツには「美人野獣X」の注文カードがあった」
 早苗は真っ赤になって下を向いている。さらに大石は、
「お父さんの件は今朝たまたま早苗さんの家の前を通った時、玄関横のガレージから自家用車が出てきた。これもたまたま進行方向が同じでお父さんの自家用車は市バスの九条営業所に入ったから市バスに勤めている友人に電話したらすぐ色々なことかわかった。早苗さんがほんの出来心で万引きしたのと同じで私もほんの出来心で早苗さんを脅迫をした。おかげでこんな若くて綺麗な女性とラブホテルに行けます」
「大石さん、本当にラブホテルに行くのですか?」
「早苗さん、今さら何をいってんの?電話であんなに堅い約束をしたでしょう。だから今早苗さんはタクシーの中にいる」
「でも、電話とは随分お話が違います」
 大石のタクシーは市内を抜けて名神南インターのラブホテル街についた。大石は40数軒の中でも一番豪華で有名なホテルに入った。タクシーをバックでつけてエンジンを切ったら早苗が、
「大石さん、本当に一度だけと約束できます?」
大石は黙って小指をだすと、早苗も小指をからましてきた。

 早苗は部屋に入るなり大きな歓声を上げている。ピンクパンサーの大きなぬいぐるみが天井からぶらさがっている、壁も絨毯もピンク一色で照明がすこぶる明るい、ベッドは円形の回転式で天井は全面ガラスになっている。
 50インチのテレビとカラオケもあり音響はすばらしい。早苗は子供のようにマイクを握りはしゃいでいる。そしてありとあるゆる装置のスイッチを入れながら大石に説明を求めていた。
 大石もそれにつきあってはいたがきりがないと早苗に先にバスルームに入れと命令していた。早苗もそれに素直にしたがっていた、大きな浴槽にタイルもピンクで統一されている、シャワーを出して軽くバスを洗い流して湯の温度を調整しながら蛇口をひねっている。
 婚約者の一博とのデートでもこうして早苗が湯を調整していた。もう一博とのセックスのために20数回はホテルには行っているが、いつもシテイーホテルのスイートルームで部屋は豪華だがとてもセックスを楽しむようにはできてはいない、その点、このラブホテルはおとぎの国に迷い込んだ錯覚を起こすほど楽しい、脅迫されてやがて犯される身分を忘れて早苗の心はワクワクしていた。

 テレビの前にはピンクのフワフワのラブソファーがあり、ピンクのガラスのテーブルの上にはほどよく冷えたロゼワインがある。大石は早苗のラブホテル探検が終わるのを待っていた。やがて早苗は大石の横に座りワイングラスを持ち上げて、
「大石さん、何に乾杯したらいいの?」
「そやな~神様の出来心にするか~早苗」
「あらら、二人の出会いは神様の悪戯なの?」
「それじゃ~乾杯!」
 二人同時にそれを飲み干してワインから手が離れると同時に目が合いそして濃厚な長いキスをしていた。そして大石が家から持ってきた裏ビデオを50インチのテレビにセットすると画面が明るくなった。

 ビデオでは美人OLと若い社員が二人きりで残業をしている。そのOLを男が襲い社内を逃げ回っているシーンからはじまった。服を脱がされパンティーだけになったOLはデスクの上に仰向けに寝かされパンティーが引きずり下ろされた。
 両足が大きく広げられピンク色の秘部のド・アップが映された。早苗は「キャー」と両手で顔を隠して立ち上がり、
「お、大石さん、こんなん困ります」といいながらも指の間から真剣な表情で見ていた。
 テレビの男はパックリ開かれている秘部に顔をうずめて舌でクリトリスをチロチロ愛撫している、OLの口からは喘ぎ声が漏れラブホテルのピンクの部屋中に響き渡った。早苗は、大石さん、大石さん、大石さんと大石の肩をたたきながら、
「これ本当なの?」
「うん?だってこれ本当にしているだろう」
「違うの、そうじゃないの、この声よ!」
「早苗さん、こんな声を出さないの?」
「………」
「女だったら誰でも感じたら声をだすよ~」
 画面ではペニスがOLの秘部に挿入された。OLは顔をゆがめながら、
「アァ~アァァァァァ~ア~イイ~係長~イイヨ~」と連続でハスキーな声を…早苗は急に叫ぶように、
「わたし…不感症なの…」


 大石は早苗のスラリと伸びた太股からスカートの中に手を入れ奥をまさぐった。パンティーストッキングを通り越して大石の指に感じるほど早苗は愛液を分泌させいいた。
「早苗さんは、不感症ではないよ~ほらこんなに濡れている」
「…こんなの今日がはじめて…なの」
 大石は薄いセーターをやさしく脱がしてブラジャーを取りそのままソファーに寝かした。キスをしながら早苗の豊満なオッパイに指で刺激を与えていた。そして、
「早苗さん、ここでは恥ずかしくないから少しでも感じたら遠慮なく声をだして!」
 大石は、両手の指で乳首を摘んだり揉んだりしている、早苗は少しは感じるのか口を半開きにしながら、
「フゥ~フゥ~フゥ~」
 やがて早苗の両手が大石の背中にからみつくように力が入ってきた、そして早苗が太股と太股を擦り合わせるようになってきたので大石はスカートとパンティーを器用に脱がし、右手の指で軽く秘部全体を逆撫ぜしてから器用に人差し指と親指で皮の中に埋もれている真珠の小粒をつまみ出していた。
 ピンクより白に近い未開のクリトリスも小豆大に膨らみ堅くなっている。それを指の指紋を使って擦ってやると早苗の両足の太股がピクッ!ビクッ!と動くがこらえているのか声はでない。指を二本揃えて小陰唇の中に入れるとそこは愛液があふれてシーツまでも濡らしている。ヌルヌルした感触が指に伝わり深く浅くと小刻みに動かしているが早苗の口からは、
「フゥ~フゥ~フゥ~」としか漏れず「アァ~アァァァ~イィ~」にはほど遠かった。
 ビデオが終わって部屋は静かになっている。大石は目をつむっている早苗の鼻をトントンと合図して風呂に入れと手で合図をすると早苗は静かに立ち上がり素っ裸のままフラフラとバスルームに消えた。
 それを見届けてからベッドのカガミの扉を開けるとそこはマジックミラーになってバスルームが見える。早苗は長い髪の毛を束ね、たったままシャワーを浴びている、その姿は外国映画のワンシーンを見ているように優雅でセクシーだった。大石は早苗の身体が湯船に沈むのを確認してからバスルームに入っていった。

 早苗は「ニコッ!」と笑みを浮かべながら身体を横に少しずらし、大石にここに入れと目で合図をしていた。そして大石にありとあらゆる質問を浴びせていた。
「奥さんは?」
「結婚して何年?」
「離婚の原因は?」
「子供は何人?」
「養育費はいくら送っているの?」
「いつも女を脅迫しているの?」
 大石はその質問にユーモアをまじえて一つ一つ丁寧に応えていた。
「大石さんは、いつもあんなHなビデオを見て楽しんでいるの?」
「いや~たまたま友人に借りただけで、やっぱりほんまもんの女性に限る!」
といいながら早苗の乳首をきつめに掴んだら、早苗の口から、
「アァッッ!」
「ごめん、ごめん、痛かった?」
「ううん、少しも…それよりなんか感じたのよ!初体験の気持ちよ!大石さん、ありがとう」
「なっ!いっただろう~そうして一回声がでれば、あとはあのビデオと一緒やで~早苗さん」
「もう~大石さん、早苗と呼んで!」
「早苗、まだペッテイングだけだ!これから本番になるからよがり声を上げる練習をしょう」
「なんか~脅迫されているの忘れてしまったの…へんネ!」

 早苗は裸体にバスタオルを巻いたままの姿で回転ベッドのスイッチを入れたり切ったり、枕元にある十数個のスイッチを興味ぶかけに一つずつ試していた。大石の目の前で前かがみになりお尻を突き出し少女のように目を輝かしている早苗に尻の方から近づき腰を両手で抱えて一気にペニスを突き刺した。
 右手で乳房を力の限り鷲づかみにして左手で乳首を強く捻るとその瞬間、大石のペニスは痛いほど早苗の膣圧で絞められていた。大石はバスルームで早苗の乳首を強く掴んだ瞬間に早苗の口から漏れた「アァツ!」を見逃さなかった、つまり、早苗は早苗自身がまだ気がついてはいないがSMのM、マゾだと判断していたからだ。
 早苗の口からは、
「アァァァ~アアアァァァ~」
両乳首を左右に引っ張りながら腰を連続ピストンさすと、
「ウゥゥゥゥ~ァァァァ~」
乳首を強く捻りクルクル回すと、
「お、大石さん~もうもう、ダメ~かにんして~」
 大石はそんな言葉を無視しながら指で秘部をまさぐりクリトリスをしっかり人差し指と親指で挟み一気に引っ張ると早苗は、
「グググッッッッ~イッ~イッ~イッ~」
「さ、早苗、早苗…痛いのか?いいのか?どっちや~!」
「イィィィィィィ~」と言いながら腰を左右に振ってきたから大石のペニスも大爆発寸前になっている。
「さ、早苗~俺もう…」
「大石さん~私も~」
 大石の腰がフニッシュのために激しく動くと二人同時に、
「グッグッグッ~ガオ~」
と野獣のような声を張り上げていた。

 早苗は大石のタクシーの助手席に乗りながら婚約者の一博との出会いや処女を奪われたいきさつ、将来は社長夫人になる。それまでは何があっても我慢することなどを恋人に話すように語っていた。
 その婚約者の一博は最初は嫌いでしかたがなかったが、そのうち社長夫人もいいかな~と思うようになりブリッコで気を引いていた。あのパーティーの時もチャンスだと思い挑発して身体を奪われたの、もちろん結婚の約束をしてから…。
 私はこの日のために今まで付き合ってきた恋人にも絶対処女を与えなかったの女のずるい本能みたいな物ね。それでも胸の愛撫はゆるしていたの、最初はやさしい愛撫で気持ちがよかったのだけどそのうち、少しぐらいの刺激では感じなくなり噛んでもらったり洗濯バサミを使用したり爪楊枝を束にしてそれでチクチク刺激されたり…下半身は処女でも…今日はそれを大石さんに見破られて楽しかったの…久しぶりになんか~胸のモヤモヤが溶けたわ~。
 大石はハンドルを握りながら、
「一博さんも早苗の感じるところを探し出して、それの虜になるよ~」
 早苗はこの質問にむきになって反論をしている、
「一博さんは私のことは大好きだけど、セックスはそんなに好きではないの…それに…」
「それに?」
「あれが少し小さいの」
「それと?」
「早いの、一度目は入り口で出して!二度目は半分入れて出して!三度目でやっと処女を…」
「最近は?」
「昨日は、一博さんのが奥まで入った瞬間に私がクシャミをしたの、そしたら私の腰がピクッ!と動いたらその刺激でピューと出されたの」
 二人が一博のことで大笑いしている内に早苗の家の前にタクシーが横付けされた。
「大石さん、今日はありがとう」
「こちらこそ脅迫をしてすいませんでした」
「で、今度はいつ脅迫していただけます?」
「そうね~早苗が社長夫人になってお金が自由に使えるようになったら」
「なら20年後?」
「そうです~私はまだ生きています」
「大石さん、その20年後の脅迫の材料は?」
 大石はタクシーのダッシュボードの中から小型高性能の録音器を取り出して、
「今日のことのすべてがこのテープに録音されています」
「そう、ありがとう。私が女であったことを記録してくれていたの?」
「そう、早苗さんの女は、このテープに閉じ込めました。私が大事に保管しておきますから、どうか社長夫人になって幸福になってください」
「そのテープの中の早苗と社長夫人の早苗とどちらが幸福?」
「さあ~それは誰にもわかりません」
 大石はタクシーから降りてこの乗客にドアサービスをしながら、
「本日は長時間のご乗車ありがとうございました。どうか心のお忘れ物がないか?もう一度たしかめてからお降りください」
「運転手さん、もし忘れものがあったらいつまで保管していただけます」
「はい、早苗さんの結婚式前日の9月30日までです」
「それで連絡先は?」
「はい、この名刺を渡しておきます」
 早苗はその名刺を受け取り後ろを振り向かず家の中に消えていた。

 それで早苗は「心の忘れ物をしたの?」
さあ~それはまだ分かりません、だって今日はまだ9月10日ですから…。それに~人生心の忘れ物を取りにいかないことも必要かもわかりませんから…。



[69] 天使の恋~美雪…早苗…香奈~3名の恋の物語

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月11日(水)08時20分12秒 58x158x106x242.ap58.ftth.ucom.ne.jp  通報   返信・引用

美雪………1話

京都の繁華街の中心、四条河原町の近くの丸高デバートの従業員出入り口で美雪は正也の出てくるのを待った。美雪は高校を卒業してこのデパートに就職して二年目の春で二十歳、中肉中背で肌はテニスが趣味で小麦色に焼けてはいるが元々そう白くはない。目元がキリッとしているがエレベータガールのような華やかさはないが決して不美人でもなかった。
 笑うと高校生の匂いがまだ残っている美雪と正也の仲はデパートでは知らない人がいないほどオープンに付き合い同僚の女の子も多少の妬みもあるもののこの二人を暖かく見守っていた。
 正也は京都大学法学部出身の28歳で丸高デパートのエリートコースの人事部配属されこの春、同期トップで課長補佐に抜擢されていた。比叡山高校時代は陸上部のキャップテン、京大ではテニス部に高山正也ありとまで言われたスポーツマンで、その上背が高くて超ハンサム。どちらかと言うとこのカップルは少々不似合いと噂するデパート雀の声もあるがこの二人に聞こえてこなかった。
 正也が通用門から出てくるのを確認すると美雪は向かいの路地に隠れ後ろから「ワッ!」と驚かしてはいるが、これも毎度のことで正也は驚いてはくれない。美雪は背の高い正也にぶら下がるように手を組み四条通りを東へ祇園のスナックへと歩いた。
 この見栄えのする青年を美雪は入社の面接で一目惚れをしていた。入社してからも食堂や廊下ですれ違っても口が聞けないほど緊張していた、これは他のデパートガールも同じで特に結婚適齢期の23歳から上の子は目の色を変えていた。丸高デパートでは、お茶やいけばな、そしてスポーツクラブがあり、会社も人数に応じて補助金を出していた。美雪は正也がテニス部のコーチだと知るとその日の内に入部していた。
 それから一年、他の企業との試合の帰り支度をしていると正也が、
「内田君(美雪の苗字)の家はどっち方向?」
「はい、桂西口です」と答えると正也は、美雪のスポーツバックを持って一人で前を歩きだした。
 テニスの試合といっても美雪はボール拾いで、部の練習でもまだ一度も相手にしてもらえなかった。それが今日は正也のスポーツカーで送ってくれるというのだから美雪はハイテンションを通り越してうつむいて「はい」としか言えなかった。
「内田君、ファミレスでも付き合わない」
「はい…」
「軽く一杯飲んでいく?」
「はい…」
「少し酔ったから散歩する?」
「はい…」
「悪いけど、腕を組んでくれる?」
「はい…」
「これからも付き合ってくれる?」
「はい…」
「ラブホは初めて?」
「はい…」
「少し休んでいこうか?」
「はい…」
 こうしてあれよあれよという間に美雪は正也に処女を与えていた。美雪は心も身体も完全処女で女性にはもてるが処女には縁がなかった正也を感動させていた。

 「美雪、今日はどこへ行こうか?」
正也は明日から東京本店に長期主張する。この秋に丸高デパート新宿店オープンのための社員、パート募集の準備のために全国から有能な人事部員社員が集められ一ヶ月の予定だった。美雪は今夜は正也と静かに話がしたい、カラオケなどない店が良いと少し高いが京都ホテルのラウンジをねだった。
 四条河原町の近く、丸高デパートの前に素敵なラブホテルがあり、最近の二人はここを良く利用している。正也のセックスは美雪の身体を丁寧に愛撫することからはじまる。美雪も正也とのセックスが好きで真剣に感じることに努力しているが山登りで言えば七合目か八合目でいつも終わる気がしていた。さりとて美雪はまだその頂上には登ったことがないが、なんとなく不満であったがそれはまだ年も若いし経験も少ない、正也と結婚すれば経験できるであろうと内心楽しみにしていた。
 ホテルから少し歩くとタクシー乗場がある。正也は滋賀県の大津、美雪は桂と正反対のためにこのタクシー乗場で軽いキスをしていつも別れている。美雪は一週間の仕事の疲れとセックスの疲れと酒の酔いがドット出てきた。
 美雪はタクシーの運転手に「桂西口を南、線路沿いに出て、ローソンの前」と告げて静かに目を閉じたのもつかのまで運転手に起こされて料金2500円を支払おうとバックの中の財布を探したが、酔いと寝起きで頭が回らない、
「運転手さん、スイマセン、上に上がってお金を取ってきます、4階の一番左端です」と言ってフラフラしながらマンションの中に消えた。
 運転手はローソンの上のマンションを見上げて4階の左端の部屋に電気が点くのを確認したが、15分待っても降りてこなかった。運転手はタクシーのエンジンを切り、4階までエレベーターで上がりその部屋を軽くノックするが返事はない。ノブを回すとドアが開いた、1DKの部屋で部屋に入ればすぐにベッドがある。そのベッドに女は仰向けに寝ていた。
 ベテランドライバーのこの男は過去にもこのような経験をもってはいるが、これは男は少なく女に多い、女であっても水商売のおばはんと相場がきまっていた。ひどい話になるとタクシー代を踏み倒して欲求不満を解消させる作戦をする女もいる。もっとひどいのになるとあくる日には高級外車がタクシー会社に横付けされて「俺の女房が世話になって」という美人局の脅迫もあるから運転手も用心しなければならない。
 しかし、今日は20歳そこそこで可愛い顔をしてスヤスヤ寝ている。運転手はタクシーのキーにつけていたキーホルダー型の豆ライトを口にくわえ、部屋の照明のスイッチを切った。

 運転手はスカートのファスナーを下げスカートを腹の上にまくりあげ、パンティストッキングを丁寧に脱がしていく、ピンクのパンテイーも尻の下に両方から手を入れ足首までずり下げた。左足と右足を90度に広げ、足首を掴み尻の方に押すと立てひだになった。
 豆ライトに照らされたビーナスの丘は異常に高く感じられ、そこにパンティーの圧力から解放された陰毛が喜んだのか微妙に動いている。その下には半開きの縦に割れた唇があったが、肝心の下の部分は柔らかい蒲団に沈んで見えにくい、運転手は傍にあった丸いクッションを足で引き寄せ、女の背中と腰の窪みにクッションの先を入れ左手で引っ張った。それを両手で尻の下までジワリジワリと引っ張ると女の縦に開いて唇が少しずつ上上がって運転手の目の前でとまった。
 半開きのこの唇をを両方の親指と人差し指で左右に静かに開くと中は淡いピンクで下ほどにはペニスの出入り口の穴が小さく開いている。その少し上には爪楊枝で穴を開けたほどのオシッコの穴がある。そのまた上には丁寧に皮で包装された小粒の真珠が先だけだしてピカッ!と光っていた。その真珠の頭を人差し指の腹で下から上に押し上げるように滑らすと運転手の目の横にある太股の内側がピクッ!ビクッ!と動いた。

 運転手のクリトリスへの悪戯が脳を刺激したのか美雪は正也とのセックスの夢を見ていた。正也のゆるやかな腰の動きに合わして快感が五合目から六合目に上がってきた、さらに七合目から八合目に差しかかるころ正也の腰の動きが急に早くなり射精の準備に入った。美雪は正也の腰に手を回して「まだ、イカないで!私はもう少し正也!ガマンして!」と祈りながら腰の最後の動きを必死に止めようとしていた。
 運転手は豆ライトでじっくり観察していると唇の下には薄白い液体が流れ出ようとしている、そして運転手は二本の指をそろえて手の甲を上にして静かに奥まで入れた。美雪の口からは「アッァァッ」、少し引いて強く入れると「アッアッアッ!」、それを二回繰り返すと「アッイッアッイッア~~~」。そして指を静止すると指をキュッ!と閉めて動けと催促している。
 運転手は仕方なくリズムを取りながら二本の指を出し入れすると「アッアッイッイッ!」「あっあっいっいっ!」とそれに応えている。二本の指を手前に引くと愛液がどっとついて出てくるがそれでも次から次から湧いてくる。
 女の手は何かを掴もうとしているシーツを掴んでは離し、やっとベッドの堅い部分にたどりついて安心しているようだ。このころから美雪のよがり声は「クックックッ!」に変わっている。運転手はそろそろフニッシュと感じたのか、とどめの指ピストンを連発すると美雪は指を入れたまま尻をクイクイと二回しゃくれさしてから全身の力を抜いて静かな眠りに入った。
 運転手はあわてず静かにやさしくクッションを女の尻から取り、パンティーとパンティーストッキングを履かせ、スカートを元通りにしてからドアをロックして出て行った。その直後、美雪は喉の渇きで目を覚まし冷蔵庫のウーロン茶を飲んだ。そして下腹部の違和感に気がついたが、それは正也とのセックスのせいと思いながら下着を着替えて男物のダブダブのパジャマを着て深い眠りに入った。

 1ヶ月たった頃、丸高デバートの事務用品売り場の社内電話が鳴り美雪がでた。正也の声で今日急に帰ることになった、9時ごろには京都駅に着くから祇園の「スナック・愛」で待つように言った。正也の予定は木曜日になっていたが、デパートが水曜日休みで今日火曜日の夜は遅くまで遊べるからと正也が気を使ってくれたと思い美雪は売り場の客まで聞こえるほどの声で喜んでいた。
 美雪は急の電話に喜んだが、考えて見ると着替えの下着などの用意はしていない。今履いているパンテイーは3枚千円のバーゲンの安物で、もう何回も洗濯をしてヨレヨレになっていた。そこで美雪は休憩時間に京都に本社があるランジェリーメーカー「フラワー」のコーナーで少し派手だが正也を喜ばそうと大人のセクシーな下着を上下買い、それをバックに入れて四条花見小路まで歩いて行くと前のタクシーから正也が降りようとしているのを発見、そ~と近づき「ワッ!」とやったら正也は今日は本当に驚いていた。
 美雪と正也は仲良く手をつないで「スナック・愛」に向かった。そして2時間ほどで店を出て、四条通りを西に歩きいつものラブホテルに入った。


美雪………2話

 バスルームで湯をかけあいはしゃいでいる姿は正也が東京に出張に行く前の美雪とまったく同じで可愛かった。髪を乾かすために一足先に出た美雪は全身をバスタオル で丁寧に拭きバックから今日丸高デパートで買ったピンクのブラジャーとパンテイーを身に着けた。
 店ではなるべく地味なおしゃれセクシー下着を買ったつもりだったが、履いてみるとはブラジャー 乳首以外はシースルーになっている。パンテイーは前の部分が思ったよりは生地が薄くヘアーが透けてみえる、それに超ハイレグだから自分で鏡を見てもセクシーに見えた。
 正也はバスルームから出ると後ろ向きに立っている、美雪に声をかけたが返事がないので前へ回ると美雪は顔を両手で隠して真っ赤になっている、顔を下にやると正也も顔が真っ赤になるほどセクシーでおもわず美雪を抱きしめていた。
 正也は美雪のセクシーランジェリーの上から愛撫を繰り返し、やがてそれをやさしく脱がしてから美雪の一番敏感な部分を口と舌で愛撫しながらころあいを見て一つになった。
 美雪の快感は正也が侵入してきたころにはもう七合目から八合目をいったりきたりしている。正也は一ヶ月ぶりのセックスでもう爆発の寸前だがなんとかこらえていたが、とうとう息が荒くなり射精の体制になった、それを感じた美雪は正也の背中をポンポンと叩き「正也~」と叫んでいた。
 正也は腰の動きを止めて美雪の目を見た。
「正也、東京で女の人と遊んできた?」
「なに~忙しくてデパートとビジネスホテルとの往復でビールも自動販売機のお世話になっていた」
「正也!私のこと好き?」
「もちろん美雪ちゃん、愛している結婚をしたい!」
美雪は正也にキスをねだっている。
 その長いキスの後正也はゆっくり腰を動かし始めた。さっきの射精の高ぶりはどこかに飛んで行き、改めてスタートラインについたが、美雪の身体には八合目の快感がキープされたままだから、ほんの数回のピストンで美雪は、「アッアッアッ!」「あぁぁ~正也~」と美雪の口から甘い歓喜の声が漏れてきた。
 美雪の両手は正也の背中に食い込むようにしっかり力を入れている。正也が美雪の顔を見ると目はしっかり閉じられ口は半開きで正也の腰のリズム通りに「ア~ァァ~ア~ァァ~」と応えていた。また美雪の左の乳首を甘噛みしながらペニスの根元でクリトリスを擦ると美雪は顔を左右に振りながら「もう~イヤ~イヤ~」と髪を振り乱すぐらいに感じていた。

 正也はアダルトビデオではこの声このシーンを見たことがあるが生の声は初めてでこの美雪もそうだったが、今まで付き合ってきた女もここまでの声はださなかった。正也は東京主張中の一ヶ月の間に美雪に何かがあったと直感したが今はそんなことを考えている余裕すらない。
 美雪の「アッアッアッ~!」はまだ続いている。正也のセックスはペニスを挿入してから三分から五分、美雪のはじめての喘ぎ声を聞いて頭が真っ白になっているから下半身に集中できず中入り後にもう七分~八分になっている、最初の四分ほどを足すと男としてはたしした者と誉めなければならないが正也には美雪の変身に対しての嫉妬心しかなかった。
 このころから美雪の喘ぎ声は「くっくっくっ~イィィィ~」に変わり正也の背中に爪を立てていた。美雪は正也の射精を感じ取ると両手を背中にしっかり固定させ尻をクイクイとしゃくりあげると正也のペニスもそれに応えて発射していた。美雪と正也はセックスが終わっても別々の思いが頭の中をクルクル回りしばらくは二人とも口が聞けなかった。

 やがて正也が口を開いた。
「美雪、いったいどうしたの?」
「なにが?」
「何があったの?」
「なにも…ないよ~正也」
「………」
「怒っているの?正也?」
 正也は急に黙り込み、二人の間に冷たい物が通過していく、これはまずいと思った美雪は、
「正也、今日は一ヶ月ぶりで会えて嬉しかったの、それに私を初めて愛してくれると言ってくれたし、いつも正也に抱かれると気持ちが良くなって声が出そうになるの…でも恥ずかしくて我慢していたの」
 次は正也が答える番だが、正也の頭にには言葉が浮かんでこない、その場しのぎの言葉でもよいのだが、それもないただ正也のプライドが八歳年下の女の子の見え見えの嘘で粉々に粉砕されていた。

 美雪をタクシー乗場まで送ってから正也は祇園のスナック「愛」に行った。正也はこの店のママ愛子に、
「ママ、この店で一番高いブランデーをキープするから、話しを聞いて!」
 正也はこのママに、一ヶ月前の美雪と今日の美雪の違いを真剣に説明している。このママは酔うといつも言う口癖がある、それは、
「男の身体はいらん、いるのはチンポと金や!」
それがあると女は幸せになるといつもいっているママが、正也の話しを聞きながら便箋に話しの整理をしている。

1、セクシーな下着を付けている。
2、みだらな声をだす。
3、爪を立てる。
4、腰を使う。
5、正也が射精しょうと思ったら、話しかけて止める。
6、イクことをいつのまにか知っている。

 これを紙に書いて正也に、愛子ママ自身の人生経験に置き換えて具体的に説明をしていた。正也はそれを泣きそうな顔で聞いている。

愛子ママは一つ一つ具体的に、
1、一ヶ月前までは木綿のパンツを履いていた娘が急にスケスケのセクシーパンティーを履くのは絶対おかしい。
2、一ヶ月前までは正也に抱かれても「アッ!」の声もださなかったのに、今では「アッアッイ~」の声をだすのは誰かにやられて訓練された!
3、二十歳そこそこでそこまで感じる女は少ないで~私かてこの年になっても年に一回あらへんで~。
4、腰を使うなんて50を過ぎた後家のすることや!
5、これは芸妓かなんかのプロの技や!
6、私でもイクことを知ったのは30過ぎてからや!それも6人目の男でやっとや。正也は美雪を処女と思っていたけどそれ嘘とちゃうか~。

 と、ここまで解説しながらさらに、
「二十歳そこそこの尻の青い娘がこんなことを早く覚えて、正也も美雪と結婚したら毎晩責められるは、それで病気でもしたら、あの美雪はチンポが忘れなくて絶対に不倫をするは、正也こんな女とすぐ別れなさい!」と言い切っている。
 正也は男と女の問題ではこの愛子ママの経験談を信じ切っているのと正也が予想していたのとピッタリ一致していた。それは、
 正也が東京出張中の一ヶ月の間に中年の男に誘惑されてセックスの調教をしっかりされた。そして美雪はあのようになった、その男のあざ笑うような声と顔ははっきりわからないが黒い輪郭の男にジェラシィーと憎しみを持ち、愛子ママのいうように美雪と別れる決心をしていた。

 その夜、美雪は桂の1DKマンションに帰り、今日買ったセクシーランジェリーを脱ぎながら、この上下の下着は正也さんは喜んでくれた。正也が怒っているのは私がみだらな声を出したからだと信じ、なぜあんなことを思いついたかと悔やみ恥いていた。
 正也がベッドに腹ばいになり美雪の太股を左右に広げ、その真正面にある恥ずかしい部分を愛撫してくれている時に一ヶ月前の夢を思いだしていた。夢の中では正也がフィニュシューする寸前に正也の腰を力一杯の力で止めた。そして射精のタイミングを外してから正也はまた腰を使ったが、その後は今まで体験したことがないほどの快感が膣の中から内臓を突っ切り脳天まで走った。
 もちろんこれは夢の中の話しだが、美雪と正也がセックスをはじめてから一年が経過していた。正也はセクシーな下着にも感動してくれた。そして美雪もあの夢のようなことをもう一度体験して見たいと思って夢の通りに正也が射精する寸前に軽い気持ちで話しをそらして射精をストップさせていた。
 ところがそれが夢と同じ快感になり思わず声をだしていた。美雪は少し「やばい!」と思ったが火の点いた美雪の身体はもうコントロールができまなくなり夢と同じように腰をクイクイ使ってしまった。
 美雪はそのことを「恥ずかしい」と思い、今度の火曜日のデートの時に夢のことを正直に告白してゆるしてもらおうと思いながら深い眠りに入った。

 3時をまわっているのに正也は愛子ママと二本目の高級ブランデーを飲んでいる。ママは正也に説教をしていた。
「正也、1年も美雪とセックスをしていながらイカすどころか「アッ!」の声もださせない男は最低や!男やったら美雪をその男から取り返してもっと美雪を喜ばしたり、正也!今うちの男は最初はパリッとしたスーツを着て金払いも良かった。それが1年も立ったらヨレヨレになってもう2年も働いていない、うちが小遣いをやってんねん、それでもうちは我慢をしている、正也何でかわかるか?。それはチンポや!あの男はなんぼ酔っていても夜の仕事だけはチャンとしょうる、うちを必ず抱いてくれよる、正也、聞いてんのか!。
 正也は酔った頭で過去の女を思い浮かべている。高校、大学時代には3人の女と付き合いそれぞれ肉体関係を持っている。丸高デパートに入社してからはエレベーターガールの美砂子と美雪、この5人には共通点がある、5人とも1年付き合ってころすべて別れ話が浮上している。
 そして正也の腕の中では誰一人「アッアッアッ」の声もイクの経験もさせてはいない。さっきの美雪の喘ぎ声は俺以外の誰かが教えたものだと信じている。2年前の美砂子とは結婚の約束をしていながら、妻子ある三宅課長と不倫を続けて、それが発覚すると美砂子は、
「正也はハンサムで背も高くて一緒に歩いていても私はたしかに鼻が高いわ、でも三宅課長は私を楽しませてくれるの、正也ゴメン!」が最後の言葉だった。
 そうか、そうだったのか、三宅課長の「楽しませてくれる」はセックスが上手で正也はセックスが下手の意味だったのだ~美雪も俺とのセックスを不満に思って誰かとはわからないが誰かに仕込まれたのかとガックリ肩を落として明け方タクシーで大津まで帰った。

 大津の正也の実家は三井寺の北の皇子山にあった。父の正一郎は滋賀県高島郡の出身で祖父から受け継いだ財産と土地を正一郎一代で5倍にして昭和の近江商人と呼ばれるほど金儲けが上手かった。
 この近江商人の長男として生まれた正也は、比叡山高校、京都大学法学部を卒業して丸高デパートに入社していた。これはいずれ父の商売の跡継ぎをするための修行であって丸高デパートでは大事な取り引き先の「おぼっちゃま」を預かっていることになるから見た目よりは温室育ちの繊細なハートを持った男の子だった。
 その正也の頭の中では、今回の美雪の件では丸高デパートの誰かが美雪を性の調教をしてその男は正也を影で笑っている。その男がどっかで誰かに自慢をしているかもわからない。今次長になっている三宅も美砂子から正也はセックスが下手と聞かされて笑っているだろう。
 その美砂子もエレベーターガールから総務部に配属されてまだデパートにいる、正也はセックスが下手だと女定員どもに言いふらしているだろうと思うと気が狂ったようになっていた。生まれてから今まで正也のプライドは針の先ほどの傷もつけられたことがない。たかだか高校上がりの貧乏人の娘、それも美人とも言えない女に侮辱されたと美雪にまで憎しみを抱いていた。そしてお金持ちの「おぼっちゃま」の限界はこの程度でもう一週間もデパートを無断欠席していた。

 丸高デパートの会議室で幹部会議を開かれている。正也の父が経営する高山物産グループとは年間5億円の取り引きがある、また高山一族の冠婚葬祭から家の新築祝いや記念品、中元お歳暮まで入れると年間1億円の大得意先になり正也の無断欠勤は慎重に対処しなければならない。そして結論は病気のため長期休暇となったが、解決できない大きな問題が浮上していた。
 それは祇園のスナック「愛」に飲みにいった社員が、酔った愛子ママから正也と美雪のセックス事件を聞き、その噂が店内に流れ、さらに噂が一人歩きをして正也は、インポ、短小、早漏、包茎でそれが嫌で美雪はエリート社員の正也をふったになっていた。さらにかつての恋人の美砂子までが正也のそれを知っていたと言いふらしたからもう手のつけようがなかった。(正也の名誉のために書くが、正也はインポ、短小、早漏、包茎ではなく、この若さではすばらしいというほどセックステクニックのセンスはあった)…


美雪………3話(完)

一ヵ月後、正也の不名誉の噂は忘れられかけていた。今まで美雪と正也の恋愛に「嫉妬・妬み」していた同僚のデパートガールたちも美雪に同情してよくスナック・カラオケに誘ってくれていた。若い男の店員たちは正也が早漏、短小、包茎ではまだ美雪は男の本当の味をしらないだろうと勝ってに想像してこれがチャンスとばかりにモーションをかけて来る。
 美雪は同僚の女の子のHな会話や男の心理を今日もスナックで聞かされていた。現在妻子持ちの男と不倫中の貴子は、
「男は三回目のデートで必ず身体を求めてくる、男からセックスを教えられて開花した女はこれでついていくが…」と前置きをしながら私はそんなに簡単ではないと丁寧に解説をしている、それは、
1、秘密を守れるか?
2、満足させてくれるか?
3、避妊の知識はあるか?
4、病気を持っていないか?
5、金は持っているか?

 これをすべてクリアできる男は妻子持ちの中年しかいない、だから私は不倫になると力説している貴子は、自分の豊満なオッパイを両手で下からささえ上げながら、
「こんなピチピチギャルをタダで抱けるなんて私の不倫の相手の男は幸せやん!」と笑っておどけていた。そしてそれを笑って聞いていた紀子も、
「美雪はあんな正也と別れてよかった。まだ美雪は処女と一緒やん、女なら誰でも持っている身体の奥にある蕾(つぼみ)、この蕾は普通の花のように徐々に咲かへん、蓮の花のようにある日突然「ポン」と咲くのや、それを私のように十九で咲く人も、子供を一人二人産んでから咲く人も、四十を越えてから咲く人も、それから一生咲かない人もいるかもわからへん。でもこの花は一遍咲いたらもうお終いや!不倫はあかんとわかっていても酒を飲まされるとついフラフラとついていってしまう。美雪はまだ蕾やさかいに誰かと結婚してから蕾をポンと咲かしてもらい、それが女の幸せやさかいに!」

 美雪はこの紀子の話を涙を流しながら聞いている。正也に処女をささげてから一年間二人でセックスを楽しんできた。そしてある日、紀子がいうように美雪の蕾が正也の手で開花された。(いやこれの真実は正也が開花さしたのではないのはこの小説の第一話を読んでもらえればわかりますが…)美雪とすれば一番喜んでくれなければならない正也がこのことで苦しんでいる、そしてデパートを長期休暇をして携帯電話すら正也はでてくれなかった。どこでどう歯車が狂ったかは美雪には理解ができなかった。
 この美雪の身体にも紀子がいうように変化がでてきた。最近よく正也とのセックスの夢を見るようになった。見ると決まって夜中に喉の渇きで目が覚める。そして見ると美雪は無意識に必ず蒲団を丸め込んで股の間に挟んでいる、もちろん腰を使ったのかパンテイーも濡れていた。これが美雪には恥ずかしくてなるべく酒を飲んでから寝るようにしている、そしてそれが同僚からスナックを誘われると断れない理由にもなっていた。

 正也は自宅で週一回精神科医師、岩谷鈴子のカウンセリングを受けていた。正也は精神科という名前が嫌で…それも男性ならまだしも女性。しかし、父の命令は絶対で逆らえないから少し医師に抵抗しながらもやむをえずカウンセリングを受けていた。
 この岩谷鈴子は正也の父の友人岩谷隆三の妻であり、鈴子は四十八歳夫は十二歳年上だった。鈴子のカウンセリングの手法は根気良く患者と付き合いながら患者の口から悩みを聞きだし一気に解決をするというのを得意技としていた。
 週一回京都から大津まで電車で通い、正也と政治経済文化スポーツ芸能の話はもちろん、鈴子の家族構成や夫のだらしなさや、子供の自慢、鈴子が大津までの電車でのできごとまでを話して約一時間半で鈴子は帰っていく、正也はただ黙って聞いているだけで四ヶ月がたったある日、鈴子は正也君はカッコがいいから女の子によく持てるでしょうと言うと、正也の顔は険しくなっていた。
 そうそれなら先生の話しを先に聞いてくれる?。正也君この話はとても恥ずかしい話で絶対笑わないと約束して、それと先生を絶対軽蔑しないでと前置きをしながら話をはじめた。正也君も知っている通り私の夫は六十歳で私が四十八歳で、私達今も必ず週一回土曜日にセックスをしているといったら正也君笑う?といって鈴子は正也の目をみたら正也はその目をそらしながらも、
「先生、そんなことないですよ!」とはじめて自分の意見を言ってくれた。
 そう今から三年ほど前に主人が横浜の会社から講演の依頼があって珍しく夫婦でいったの、その夜は横浜の港が見えるホテルで泊まり二人で夜景を見ていると夫婦ともロマンチックになって私は主人の手をそっと握ったら主人も握り返してくれたの、そしてキスをしたのキスは久しぶり過ぎてこの前した記憶は夫婦ともまったくわからなかった。それで五年ぶりのセックスをしたわ、主人が私の上に乗って腰をうごかすと私の口から「アッアッアッ」と声が出るの。私も主人もビックリして顔を見合したの、なにせこんなふしだらな声なんて出そうと思って演技してもでなかったのに…そしてまた主人が腰を動かすと「アッアッアッ」と私の人権も無視して声がでるから主人は私を軽蔑の目でみたの、それで私はあまりにも恥ずかしくてトイレに駆け込んで中から鍵をかけたの、しばらくすると主人がノックをして、
「鈴子、結婚して二十五年、ほったらかしといてゴメン!これからは残りの人生で鈴子の幸せを取り戻すからゆるしてくれ」とっいったのよ、私はその主人の言葉に感動をしてトイレからでて、私も今まで女でなかったことをゆるしてほしいと謝ってから二人で涙を流して抱きあったの。
 そして京都に帰ってから別々にしていた夫婦の寝室を一つにして横浜のホテルのようなベッドを購入して…そ、それからカーテンもピンクにして証明にも随分こったわ…子供達はこれを見て、お父さんとお母さんはHになったと冷やかしてくれるし…そうそう、それから毎週私はエッチな下着を娘から借りて思いっきり声を上げる練習をしているの………もう、正也君恥ずかしいわ~来週は正也君が愛の告白をする番よといいながら顔を真っ赤にして鈴子は帰っていった。

 次の週、鈴子が正也の自宅でのカウンセリングのためにJR大津駅でバスを待っていると、真っ赤なスポーツーカーがクラクションを鳴らして近づいてきた。正也が笑顔で手招きしている。鈴子も笑顔で、
「あらら、正也君、どうしたの?迎えにきてくれたの?」
「そう!それに滋賀県で一番美味しいケーキを買ってきた」
「へえ~サービス満点やないの~♪」
「それが~こないだの先生の話の続きを聞きたくて…タダだとなんか先生に悪くて~」
「えっ!あの私の恥ずかしい話はあれで終わりよ正也君!それより正也君の恋の遍歴を今日は先生聞きたくて朝からもう興奮しているの!」
「へえ~そんな約束をしたかな~」
と正也はとぼけていた。

 正也の入れた紅茶とケーキーをいただきながら鈴子は正也の話を聞いていた。正也の大学時代の恋人とのセックス、丸高デパートのエレベーターガールにふられたこと、そして美雪が処女だったこと、セクシーランジェリーの件、ある日突然美雪がセックスに燃えたことまでこと細かく鈴子に話しているが、鈴子はこれに対しての意見もアドバイスもせずに黙ってうなずいていた。
 そして正也は最後に美雪に対してどうして話どころか携帯電話も出ないようなことになったことを反省している、あの時、いやあくる日でも美雪とゆっくり話をしていればこんなことにはならなかったと悔やんでいるとまでいうので鈴子ははじめて口を開いた。
「正也君が一ヶ月の東京出張中に美雪さんは本当に正也君のことが好きだとわかったのよ!だから心も身体もすべて反応したのよ…私は夫が好きだとわかるのに二十五年もかかったわ…だから私も美雪さんのようにある日突然、夫に心も身体も預けたら…なんていうか女のプライドも捨てたの!そうしたらパパも男のプライドを捨ててくれたわ!今はなんとなしに楽しい生活をエンジョイしているわ!」
「プライドを捨てる?」
「そう、せめて好きな人の前では裸がいいのよ~一生プライドを大事にすることも間違いでもないし~それは人それぞれだからどっちを選ぶかは正也君が決めてたらいいの~」
さらに鈴子は、
「正也君とのお話は今日で最後にします。お父様には正也君は完治したと伝えておきます」といいながら鈴子が帰り仕度をしていると、
「先生、京都まで送っていきます。そして丸高デパートに会社復帰の…」

 丸高デパートの女雀らが噂をしていた。二十一日の火曜日から高山正也が職場復帰する、美雪はどうするのだろうと?。
 火曜日の朝から美雪はソワソワしている。もし廊下で会ったらどうしょう?昼社員食堂であったら…電話はくれるのか?と考えていると午後三時過ぎ、事務用品売り場の社内電話が鳴った。
「もしもし、美雪?」
「はい、(正也だ!)」
「美雪、今までゴメン!今日は美雪にあやまることがいっぱいあるが…聞いてくれる?」
 美雪は「はい」の言葉もいえぬほど泣きじゃくっていた。
「美雪、たのみがあるんだけど…聞いてくれる?」
「何?正也?」
「あの~ほら、ピンクのセクシーのあれ今日持ってきている?」
「ううん、こないだも急に正也から電話があったから四階のフラワーで買ったの、ほな、今日も正也の好きなタイプを買っていきます~」
「そうだったのか~それも誤解していた~そうだったのか!」
「もう~正也は誤解ばっかし!明日の朝まであやまってもらうし~それでいいの、正也!」
「はい、覚悟はできています」

 こうして美雪と正也の仲は戻ったが、えっ!あの美雪を指で犯した不良タクシードライバーはどうしているかって?あぁぁぁぁ~あの~運転手は心配ありません。なにやら最近にわか作家になった気持ちで今日も『天使の恋…美雪』というH小説を書いています。
                   (完)



[68] つぶやきコラム さて、これはなに?

投稿者: オカマのイナコ 投稿日:2019年 9月10日(火)08時19分54秒 101.102.202.84  通報   返信・引用

つぶやきコラム 「さて、これはなに?」
ワタシはこれを手にするためにスーパーを数軒はしごしました。
#つぶやきコラム #これはなに?

http://p.booklog.jp/users/sakura64


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